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喫茶ひとりじかん

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喫茶ひとりじかんとは。一杯のコーヒーがつなぐ人と人とのゆるやかな関係、気配を読み、また小さな声に耳を傾けるカフェの接客を応用した「居場所づくり」のためのプロジェクトです。町のそこ…
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#私の仕事

喫茶ひとりじかんという集団でも孤立でもない第3の選択肢

喫茶ひとりじかんという集団でも孤立でもない第3の選択肢

いまからちょうど1年前くらいのこと、「喫茶ひとりじかん」をやってみたくて相棒のハラーダーに声をかけた。

そして、NPOを作るつもりもボランティアをやるつもりもなかったが、腕だめしのつもりでたまたま目に入った板橋区の「ボランティア・NPO活動公募事業」に応募してみることにした。

ひとりでも居られる場所というコンセプトが、はたしてどのように評価されるのか客観的に見てみたいと思ったのだ。

ひとりの

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カフェに身をやつす居場所づくり

カフェに身をやつす居場所づくり

サード・プレイスとは、社会学者レイ・オルデンバーグによると

「とびきり居心地のよい場所(Good Great Place)」

「人びとがほかのどこよりも自然体でいられる集いの場」

「中立領域」

「庶民の治療薬」

「利己主義と利他主義の完璧な融合」

ということになり、その例としてイギリスのパブや、フランスやオーストリアのカフェ、あるいはリバーパークというアメリカの小さな町にあったメインス

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無印良品のwebサイトにて「喫茶ひとりじかん」をご紹介いただきました。

無印良品のwebサイトにて「喫茶ひとりじかん」をご紹介いただきました。

無印良品(MUJI)webサイトのイベントページにて、次回「喫茶ひとりじかん」のご案内をしていただいております。

初回イベント時のコーヒー教室「お家でコーヒーを楽しむ4つのコツ」の写真もいくつか掲載していただきました。

11月26日火曜日の喫茶ひとりじかん(第3回)では、コーヒー教室とフィンランドのお話はありませんが(上記サイトでのご案内から変更になっておりますのでご了承ください)、

エスト

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喫茶ひとりじかんはコミュニティカフェではない。

喫茶ひとりじかんはコミュニティカフェではない。

喫茶「ひとりじかん」はコミュニティカフェではない。

ところで、コミュニティカフェとはなにか。コミュニティカフェとは「通常のカフェや喫茶店とは異なり、利用者同士が交流したり、情報交換したり、〈つながり〉を作ったりすることを大切にする場所」である(田所承己「コミュニティカフェとモビリティーー地域空間における〈つながり〉の変容」『〈つながる/つながらない〉の社会学』所収)。つまり、そこでは〈つながる〉

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第2回「喫茶ひとりじかん」

第2回「喫茶ひとりじかん」

MUJI BASE光が丘にて、第2回「喫茶ひとりじかん」を開催しました。

この日は終日冷たい雨、しかもまるで開始時間に合わせたかのように土砂降りになるという意地の悪い空模様ではありましたが、前回のリピーターに加え新規のお客様も7名(うち男性1名)ご参加いただき、自然に参加者どうし交流が生まれるなごやかな時間となりました。

実は、初めての開催となった前回の参加者は、すでに地域の活動に参加していた

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ある人たちにとってカフェとは

ある人たちにとってカフェとは

ある人たちにとって、カフェとは、いざとなれば逃げ込める避難場所であるらしい。

これは、でも別に珍しいことでもなんでもなくて、サードプレイスとか都市のアジールとか、これまでにも繰り返し言われてきたことと変わらない。でも、そのことをつい最近、僕はオカダさんがポツリと漏らしたひとことを通して思い知ったのだった。

もう、東京にいる意味がない。moiがなくなると知ったオカダさんは、たしかにそう言ったので

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