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息子の鏡文字に大人になる楽しみを

息子が鏡文字を書いている。
鏡文字とは、鏡写しみたいに向きが反対になる文字のこと。
息子の場合『か』が反対になる。

保育園時代字に興味が全くなかった息子。
本格的に書き始めたのは小学校入学してからだったので、持ち帰ってきたプリントの名前を見て「逆だ」と気付いた。

そこで初めて『鏡文字』というものの存在を知った私。
調べてみるとちょっと興味深いことが分かった。

鏡文字は左脳が未発達の時期に起こることがあるとのこと。

目から入ってきた情報は、右脳でイメージされ、左脳に伝達して文字として認識される。
子供の場合は、右脳が発達しているので、鏡文字になりやすいと言われているらしい。左脳が発達してくると鏡文字はなくなってくることがほとんど。

※右脳を活性化させて、創造力や感性を伸ばしたい人は鏡文字を書く練習をするといいらしい。

確かに、息子はブロックで自分の好きなものを作るのは大得意だ。
そして、根っからの速読と暗記人間。
これも、右脳を使ってページを『形』として認識しているからなのではと思っている。
しかし、文字を書くということにおいては苦戦中。
見本を見ながら、それを自分で書くというのがとても難しいらしい。

この6年間、ひらめきと直観で生きてきた。
これは、そうゆう生活でも全く困っていなかったということだろう。
そうはいかなくなった小学校生活に戸惑って、時々強いストレスを感じたりしている(この話はまた後日)

子供は直観やひらめきで創作を行っている。
自分の頭の中にある物や思いを、文章や絵で表現していく。

すごいなぁ。子供って可能性の塊だよね。
そんな率直なことを思うのだけど、それを失いながら大人になることもまた生きる上では大事なことだ。
実際、息子にも「小学生なんだから」と言いたくなってしまう。

私達はアーティスティックに憧れて
大人になることを主張する。

私もこうして文章を書いていると
「子供みたいに率直で心を打つようなものを書いてみたい」
と思うことがあったとしても
率直であるということは、使う言葉が少ないということ。
それは子供達が自分の知る限りの言葉を使って一生懸命書くからこそ真剣さが伝わるのだ。

私達が子供の真似をして言葉少なく書くのはやっぱり種類が違う。

『か』は皆の読めるように書きたいし
相手の言っていることを理解して、社会生活を円滑に行いたい。
今まで生きてきた中で感じたことを文章にして誰かに読んでもらいたい。

それを知っているから
息子のアンバランスさを受け入れて、その時期を親子でどう過ごすかを考えることにした。

それは『大人になることを楽しみにしてもらう』ということ。

息子は最近「これってどうなっているの?」という”しくみが知りたいシーズン”である。
「母ちゃん、これは何でこうなっているの?」と聞いたら
「分からないなぁ。息子くんが大きくなったら調べて教えてほしいな」と答える。

成長するということは知りたいことを知ることができる。
そのことを是非楽しみにしてほしい。

息子と一緒に大人になることを楽しもうと思う。
大人の私だから書ける文章を書こうと思う。


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