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SexyZoneの愛と優しさと努力は、この時代の希望の光

2018年の11月、突然届いたファンクラブ会員へのメール、あのときの衝撃は、いまでも忘れられない。

SexyZoneのメンバー松島聡くんは、2018年の11月に突発性パニック障害のため仕事をお休みすることになった。そこから1年9ヶ月後、活動の復帰を表明し、先日音楽番組で5人でパフォーマンスを披露した。心の病気で仕事を休み、治療をして、元気になってから復帰する。彼らはその実例を確立した。その裏には、大変な努力があったこともいろいろな人にいろいろなことを言われたであろうことも重々承知しているが、今回は彼らの愛と優しさについて書きたいと思う。

とにかくまずは、聡ちゃん、おかえりなさい。

突然のメンバーの活動休止。守るために、走り続けた4人。

メンバーが活動を休止することになり、突然彼らは4人で活動することになった。5人で出したシングルを、音楽番組では4人でパフォーマンスしなければいけなくなった。彼の活動休止を発表したベストアーティストの時の辛そうで、寂しそうで、今にも泣き出しそうな4人の顔は一生忘れられない。

2018年、夏に24時間テレビの司会をして、紅白も決まって、ちょうど新曲を出す時期で、いよいよこれから!というタイミング。あまりにも、つらすぎた。

SexyZoneはここ数年アルバムをひっさげてのツアーをしていて、だいたい冬にはアルバムとツアーが発表される。しかしその前に松島聡くんの活動休止が発表され、来年のツアー・アルバムは一体どうなってしまうの?と誰もが心配で不安だった。ツアーもアルバムもずっと楽しみにしてきた、でも4人でやるんだろうか…そんな複雑な感情を抱えていた。

そして、4人でのツアー、4人でのアルバムが発表された。

SexyZoneを守るために。彼らは走り続けることを決めた。

彼が笑顔で安心して戻ってこれるように。戻ってこれる場所を守るために。なにがあっても、SexyZone4人のベストを尽くし続けることを決めてくれた。

この変化の激しい、特にアイドルが山ほどいる今の時代に、歩みを止めてしまったら、SexyZoneの居場所はなくなる。それでは彼は戻ってこれない。だから、4人で活動し続けることを決めたのだ。

活動休止の発表文章で「これからのSexyZoneの応援を引き続きよろしくお願いします」と書いた彼の思いも、守るために。

最初の頃は、正直4人でのパフォーマンスをみるとちょっとつらくて、やっぱり5人がいいってうじうじ言っていた。昨年のツアーPAGESも4人でのベストを尽くした最高のツアーだったけど、これが5人だったらもっとよかったんだろうな…とか、寂しいなあと思ってしまう自分もいて、複雑だった。でも「寂しいと思わなくなってしまうことが寂しい」と菊池風磨くんが言ってくれたことで、彼らの選択を肯定したいと強く思い、ずっと応援することができた。

彼に負担をかけないことが、みんなの笑顔につながる

同じくメンバーの1人が心の病気でおやすみをしているKing & Princeは、最初の頃よくメンバーの名前をだしていたし、メンバーカラーも取り入れるし、あえて彼の場所をあけたままパフォーマンスをしていた。

一方SexyZoneは、彼が活動休止を発表してから、松島聡くんの名前を全く出さなかったし、彼のメンバーカラーである緑をあからさまに取り入れることもしなかった。5人の曲も、4人のフォーメーションに修正してパフォーマンスしていた。あえて1人欠けていることを意識させないようにしていたのだと思う。

彼の名前を出さないことに、不安を感じるファンも多かった。活動休止する期間が長くなればなるほど、彼の存在が忘れられてしまうような不安が、どんどん大きくなっていた子も多いだろう。

でも頑なに名前をださなかったのは、お休みしている彼のプレッシャーを少しでも減らすためのSexyZoneなりの優しさだったのだ。

活動休止の発表をする文章で「愛するファンの皆様、各関係者の皆様、そして家族のようなメンバー、本当に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。」と書いていた松島くんのことだから。優しすぎる松島くんのことだから。きっと、自分が休むことで迷惑をかけていると思ってしまう。

1人欠けていると意識させず、4人で変わらず活動し続けることが、「はやく戻らなきゃ」と焦らせないための選択だったのだと思う。

そして活動復帰が発表された後、佐藤勝利くんは自分のラジオで「松島の名前をださないことに不安に感じてしまったファンの子もいたと思う。でも松島が安心して戻ってこれることが、最終的にみんなが笑顔になれる方法だと思ってこの選択をしていた」と語ってくれた。

いや、もうさ…。

誰の想いも置いてけぼりにしないで、自分の言葉で自分の声で伝えてくれる佐藤勝利くんの誠実さよ。

彼らの優しさは十分伝わっていたし、聡ちゃんのことを1番に考えてることは分かっていたし、結果として今みんなめちゃくちゃ笑顔だよ。本当にありががとう。

少しづつ、一歩ずつ。無理をさせない周囲の配慮

復帰を発表したときの事務所のリリース文も、愛が溢れていて感動した。人前でパフォーマンスをすることは、かなりの緊張とプレッシャーがかかる仕事で、心の負担が大きい。だからいきなり全部の仕事をさせるのではなく、少しつづ復帰させる。それを事務所が発表してくれることに、時代の変化を感じた。

彼が心の病気により活動を休止すると発表、そして休みの期間に全く表にでることなく残りの4人で活動をし続け、そしてまた戻ってきた。そして復帰後もいきなり無理はさせない。おかえり!と暖かく迎え入れる。

この実例を芸能人である彼らが確立したことは、大きな意義があると思うし、彼らはいまの時代の希望の光だと思う。

心の病気は、「メンタルが弱い」「負け」「そんなのは怠惰だ」と言われてしまうことがまだまだあると思うし、なかなか理解されない現状があると思う。体の怪我と違って、目に見えないから。そんな状況のなか、彼らのあり方は「心の病気で休職→復職」の理想パターンだったと思う。

おかえり!!待ってたよ!!と笑顔で迎え入れてくれて、ただいま!と笑顔で戻ってこれる。

復帰直後のMステは生放送、いきなり生放送は大変なのでこの日は4人でのパフォーマンスだった。「少しづつ復帰していくので」とちゃんと言葉にして伝えてくれる、そしてMUSIC DAYは復帰後初の5人でのパフォーマンスだったけど彼らだけ事前収録だったのも、彼への負担を減らすためだったのだろう。

彼に無理をさせないのを、当たり前のこととしてやっている。

当たり前のように寄り添って、当たり前のようにおやすみ前と同じように接しているのだ。だからこそ、これから応援する側も4人なのか5人なのかに一喜一憂せず、彼らを見守りたいと思う。

メンバーの優しさと愛と努力があったからこそ

メディアは、休んでいる彼のことを匂わせる演出をすれば、それを感動エピソードとして消費しただろう。メディアが伝えることが真実と思われてしまうことを十分に分かっている彼らだからこそ、そうやって消費されるネタにしなかった。彼を守るために。

外からはわかりにくいファン向けの場所では、少し彼を感じさせるようなことをしてくれていたけれど、それはファンは彼らの想いをくみ取ってくれると信じてくれていたからだと思う。復帰に関しても全く週刊誌に抜かれることなく、1番最初にファンクラブ内で伝えてくれた。まず最初に動画を載せてくれたのも、ファンクラブ内だけだった。

とにかく愛と優しさでいっぱいなのよ、SexyZoneって。

誰を一番に考えるべきか、みんなが笑顔でいられるためにどんな選択をするべきか。何を伝えて、何を伝えないべきか。どこで、何を語るべきか。それを真剣に考えてくれる人たちなのだ。

復帰後初、5人でのRUNのパフォーマンスは本当に本当に最高だった。

彼が戻ってきた今、5人のパフォーマンスは最高だし、やっぱりSexyZoneは5人だねって、改めて声を大にして言いたい。5人なんだよ。5人が最高の形なんだよ。

でも彼らのこの1年9ヶ月の努力を、否定したくない。1人欠けた状態での活動は、しんどいに決まっている。だって、どんなスポーツだって1人欠けたらめちゃくちゃ不利だ、どんなに強いチームだって、メンバーが全員揃っていてこそ最高のパフォーマンスができるのだ。

これまで4人が努力してきて、松島聡くんも負けないように努力してきたからこそ、あの5人の最高のパフォーマンスがある。

ただ5人に戻ったからだけじゃない。

そこにはたくさんの努力の積み重ねがある。

どうか無理せず、一歩ずつでいい。

でも日々アップデートして、いまが最高!を更新し続けるSexyZoneのこれからを、ずっとずっと応援していきたい。

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