辰野町1日目 -知る- 〈農家民宿月のもり 市川直美さん〉
昼食後、わたしたちが訪れたのは、東京から辰野町に移住してきて農家を営んでいる市川直美さんの農地。
というのも、市川さんが農業を始めたきっかけは、重度の喘息に悩まされた息子さんの身体を守っていく上で、本当の健康とは何なのか?について考えるようになったこと。
考え抜いた結果、2年ものあいだ1時間ほど離れた農家さんのもとに通って勉強を重ね、辿り着いた答えは「無肥料・無農薬の食物を育てること」。
自然環境の整ったこの土地を選び、自らの手で農業を始めることを決意したのです。
隣接する市川さん宅の敷地内でそんなお話を聞いていると、途中で気づいたのは、市川さんの背後にとっても大きなニワトリがいること!
あまりにも静かで気付きませんでしたが、このニワトリたちも、実は農業をする上での大切なパートナー。
市販の肥料を使っていない分、ご自身で餌を与えながら飼育しているニワトリたちの糞が、作物を育てる上で欠かせない成分になるのだとか。
農業をやっていく上で、市川さんがいま一番課題に思っていること。
それは、「野菜の値段と持っている価値のバランスがとれていないこと」だといいます。
お肉にブランドはつきもの。「○○牛」と聞けば思い当たるものはたくさんあるけれど、一方で野菜にはなかなかブランドのイメージがついていません。
野菜だって、人の身体にとって必要不可欠な存在。おいしいお肉にお金を払うならば、おいしい野菜にお金を払うことだって、できるはず!
なのになぜだか、今の日本にはその考え方がいまいち行き届いていません。
もっと「お金を出してでも良い野菜を選ぶ」ことが広まっていけば、野菜自体の価値が高まるのではないか?
市川さんのもっているそんな課題意識に、「たしかにそうだなぁ」とかなり納得した表情を見せるメンバーたち。。。
生産・販売に携わる農家さんだからこそもっている視点を共有していただいたことが、大きな学びにつながりました。
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