【日本語学習者との思い出いろいろ② 】先生、死んだ
メキシコ人の学生が私にメキシコ土産を手渡すときに発した一言。
先生、死んだ
私の手のひらにはピンクのファンキーなガイコツ。
これ。
そう。「ガイコツ」という言葉を知らなかった当時初級レベルの彼が絞り出してきた言葉、それが「死んだ」だったのです。
後から知ったことなんですが、このガイコツはメキシコの死者の日(日本のお盆みたいなやつ)にちなんだ物のようなので、「死んだ」を使ったのかなぁ?
それにしても、「死んだ」って急に言われのは衝撃的すぎて、今でも忘れられない!^^;
彼との思い出で印象的だったことがもう1つ。
彼には離婚歴があり、子供が2人いるとのこと。
ある日、「〇歳のとき、~しました」という表現を勉強し、作文にまとめる授業をしました。
〇歳のとき、結婚しました。はじめは楽しかったですが、だんだん楽しくなくなりました。
もう読んでるこっちが切ないわ。
初級レベルの表現のみで重い内容を書くとこんなに生々しくなるんですね…。
切なさ倍増。
そんな彼は1年半懸命に勉強を続け、卒業式でめちゃくちゃ感動的なスピーチができるまでに上達しました。
N3合格まであと一歩だったことが本当に悔やまれる(T^T)
そして、娘に会える!とワクワクしながら、コロナ大流行直前、ギリギリセーフで帰国していったのでした。
めでたしめでたし。
と思いきや!
帰国できたのはよかったものの、帰国してすぐ車ごと盗難にあっちゃったそうで。
…おお。なんと不運な(´д⊂)
ていうか、盗難のスケールが違いすぎないか、メキシコよ。
サンタさん(もうクリスマス終わったけど)!
彼に車を!!
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