10年で発展しすぎた中東ヨルダン、「ウザさ」を失っていた。
10年ぶりにヨルダンに帰ってきた。
が、残念なことに毎日雨。
中東で雨、といういうと、イメージと違うかもしれないが、
冬と雨季が重なっていて、着いてから今日まで約3日、毎日雨。
中東まで来てもやっぱり雨女なのか。
ところで、到着してからずっと思っていた。
雨以外に、10年ぶりのヨルダン、何かがおかしい。
何かが昔と全然違う。何やろう。。
20時間以上かけて中東の地にやって来て、
外にはヒジャブ(髪を覆うスカーフ)をつけた女性が歩き、
お店には中東料理や激甘中東スイーツ、
通りではアラビア語が飛び合い、
ある程度異国感はちゃんとある。
でも何かが違う。おかしい。。。
綺麗なモールやスーパーがたくさんあり、
必要なものは何でも売っている。
別に何も困ってないしなー。
何がおかしいんやろ。
んー、何も困ってないなー。
何も困ってない…
ん???
何も困っていない…???
そうか、これや。
私は今、
何一つ困っていない ということに今困っているのだ。
あまりにも便利になりすぎたヨルダン、
困ることが全く無い生活だ。
1番衝撃を受けたのはタクシーの進化だ。
今思い起こせば、
私が前にヨルダンにいた10年前というと、
時はNokiaのガラケー時代。
もしくはblackberry。
(10年ほど前に海外に行っていた人にしか分からないのかも…)
スマホはまだ、特に現地の人には、
そこまで普及していないイメージだった。
ヨルダンでのタクシーの乗り方how toと言えばこんな感じだ。
流しを捕まえる、
メーターがあるか・動いているか確認、
メーター動かしてと指摘する、
運転手に行き先を言う、
理解してもらえない、
頑張って説明する、
とりあえずスタート、
中国人?韓国人?結婚してるの?というお決まりの質問攻め、
なんでヨルダンにきたの?
アラビア語うまいね!(まだほとんど喋れない)
こっちに恋人はいるの?
携帯番号教えてよ、
これが僕のカード(手作りの名刺)だよ。いつでも呼んでくれよな。
これが私の知っているヨルダンでのタクシーの乗り方だ。
本当にこんなくだりを毎日のように繰り返していた。
一方、現在のヨルダンでのタクシーの乗り方はこんな感じだ。
タクシーアプリ起動、
目的地と現在地入力、
金額とドライバー情報が出る、
ドライバーが来る、
乗る、
着く、
お互いのアプリの画面に金額が出る、
終了。
途上国の10年をなめていた。
今は全てにおいてデジタル化が進み、
何なら日本よりもこっちの人達の「タイパ」力が凄い。
タイパ以外で言うと、
昔とは少し違うエリアに滞在しているせいもあるのか、
英語が大体どこでも通じる。
ヨルダン人が外国人や我々平たい顔族に慣れてしまったのか、
じろっじろ全身を見られることもかなり少なくなった。
ヨルダンの10年前と今。
今の方が便利で快適だが、
ヨルダン特有の「ウザさ」が無く、少し寂しさを感じている。
困ることが出てくるのはきっと仕事が始まってからだろう。
今は快適ヨルダン生活を満喫することとする。
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