◆ONAKAMA2021で感じた、私たちがこれからの〝ライブ〟に必要なこと。
1/24(日)BLUE ENCOUNT・THE ORAL CIGARETTES・04 Limited Sazabysの
3バンドが集まる『ONAKAMA2021』が予定通りに開催された。
これに関しては賛否両輪はあるだろう。
ぶっちゃけて言えば私自身も「この状況で開催するの!?」と
驚いたし、どうなんだろう?とも思った。
行くかどうかも迷ったし、実際に行くと腹を括っても
どこか後ろめたさもあった。
会場についてからも不安は消えず、心に残ったままだった。
各地には緊急事態宣言も出されていて
いくら感染症対策をしているからといって
ライブを開催するのはどうなの?という声も
中止や延期にしないなんてありえない!という声も
SNSではライブ前日までたくさん見かけたし
普段なら「ライブ行ってきまーす!」と笑顔で言えたことも
昨年から決して悪いことをしていないのに
お茶を濁すように「あ、うん、ちょっと出かけてくる。」と
〝ライブ〟という単語を隠さないといけないような世界になってしまった。
それに今までライブによく行っていた人も
このご時世にライブに行くことを良くないと思っている人もいれば
自分の立場や職業柄で行きたくても我慢せざるを得ない人もいるだろう。
この世界はみんながみんな同じ考えではく
ひとりひとり考え方が違うから、様々な意見があって当然だし
このご時世だからこそいろいろと考えるべきことがあると思う。
だからといって、
ライブに行く人が悪とか開催するのはおかしいとか
一方的に言われるのは少し悔しい。
反対派の人の意見を変えたいわけではないし
言い合いや喧嘩をしたいわけでもない。
それに「ライブを開催することが正しいんだよ!」と言いたいわけでもない。
じゃあ、なんでこのNoteを書いているのかというと
1/24(日)日本ガイシホールで開催されたONAKANAMA2021に
実際に行ったからこそ分かることがあり
自分の目で見て、自分の体で感じたこと。
この開催にあたって改めてライブについて
気づいたことや考えさせられたことがあるため
それをどうしても伝えたくて書いている。
■ライブをやる・やらないは簡単に決まることではない。
ライブを開催するにあたって簡単に「やります。」と決めたわけではないし、「やりません。」という判断もそう簡単には決められないはず。
1バンドならまだしも、大人気の3バンドが集まったら尚更決めるのは苦渋の決断だろう。
以前THE ORAL CIGARETTESをマネジメントしている柳井さん(@gift871)のONAKAMAに関するインスタライブを見たときに
・3バンド集まっているため、勝手に決断は出来ないということ
・延期や中止にするのは簡単だが、振替となるとアリーナの会場が抑えられるかわからない
・もし中止となった場合、数千万以上の損失が出ること
などを話されていた。
👇詳しくはこちらのインスタライブをご覧ください。
この話しを聞いた時に私は運営側の意見や考えを知り、いままでライブの開催に関して一つの方向からしか見れていなかったととても反省した。
運営側はもっと広い視野を持って先の事も考えながら物事を見ていて
ただ「やる」・「やらない」の二択だけでなく
様々な角度から、やる場合はどうするのがベストなのか?やらないとなったら、損失の部分をどうするのか?など私たちが想像できないほど、たくさんの時間を費やして考えて、何度も何度も話し合って決断をしているのだろう。
それに、もし開催してクラスターが発生したらきっと大問題になるし、世間が注目するのは間違いなく運営側だ。それも踏まえて「やる。」と決断することは、相当な覚悟がないと出来ないことだし、本当に勇気ある決断にちがいない。
否定することも批判することもすごく簡単だ。
だけど、ただ否定や批判をするのではなくて、その判断には、どのような考えや意図があるか?などは、ほんのすこしでも受け取り側が考えたり、知ったりすることで、いままで見えなかったものが見えてくるのではないだろうか。
実際に私は運営に携わっているわけでもないからきっとこうだろうなあという大変さや難しさは聞いた言葉や知った事実からの想像でしか語れないが、
今回の開催もそう簡単に決めたことではないということは
きっと誰もが分かっているはずだと、私は思う。
一方的に否定や批判をするのではなくて、少しだけでも相手側の気持ちを想像したり考えることで
お互いに分かり合える部分がきっとあるはずだ。
■徹底している感染症対策
新型コロナウイルスが流行してからライブに足を運んだのは
これで3回目だ。(9/24 ORALIUM / 11/8 Special Collaboration Night!!)
どのライブも感染症対策は徹底しているし、
MC中に声を発したり、大きな声で叫んでいる人はいなかった。
これは聞いた話だが、今までコロナ禍で行ってきたどのライブでも
クラスターが発生したという報告は上がっていないらしい。
今回も必ずマスクは着用。入る前にはCOCOAのアプリチェックに検温、指消毒は必ず行い、座席はこのように絶対に間隔を空けて座るようになっている。
おそらくパートナーと協力しているダスキンの方かと思うが、定期的に会場内のスタッフさんたちが消毒をこまめにしていた。また会場内では、通常なら1階のアリーナ席と2階席を行き来できるはずだが、どこからも1階と2階を行き来することが出来ないようになっていて、個人的な見解だが、それも感染症対策の一部だと思った。(もしかしたら普段のライブでも閉鎖されいているかもしれない)
ライブ中も、アーティスト側はいつものように煽るが
声を出させようとする煽り方ではないし、コール&レスポンスはない。
それにMCや曲の合間でも声を上げる人は誰一人いなかった。
みんなちゃんとマスクをしているし、集団になって集まっていたり、騒いでいたりする人もいない。大声で歌っている人だっていない。
ここに「来る。」と決めた人は絶対に半端な気持ちではないだろうし
1人1人がきちんと守るべきものは守っているはずだ。
感染症対策は徹底していると、私は実際に自分の目で見て、その場に行ってみて感じた。
■行くのも正解。行かないのも正解。どちらも正解。
今回ONAKAMAに行くかどうかすっごく迷った人も中にはいると思うし
たくさん悩んで「行かない。」という選択をした人もいると思う。
これは3バンドともライブ中に共通して言っていたことだが
ここに来たことは正解だし、ここに来ないと決めたことも正解だということ。どちらの選択も正しくて正解なのだ。
ライブに行く人だって行かない人だって
それぞれいろいろな想いを抱えているし
たくさん葛藤していてたくさん考えてどうするか?を決めている。
だから、行くことが正しくて行かないことが間違っているわけでもないし
行くことが間違っていて行かないことが正しいわけでもない。
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だからこそ、いまの状況下で大事なことは
自分のしたその決断に責任を持つことだと、私は思う。
もし「行く」と決めてコロナにかかってしまった場合は
「行く」と決めて行った自分の責任だし
「行かない」と決めてものすごく後悔した場合は
「行かない」と決めた自分の責任。
何が起きても、何があっても
コロナのせいでも運営側のせいでも誰のせいでもない。
そこに行く・行かないの選択をした自分自身であるのだから
その責任がきちんと自分でとる必要があるだろう。
きっとしばらくこの先のライブでも、行く・行かないの選択は続くと思う。
だからこそ、そこでどう判断するか?は
自分の頭でちゃんと考えていく必要があるし
その選択をしてよかったと正しい方向にすること。
たとえ間違えだとしても自分自身できちんと責任を取ることが
これからの時代のライブには
大切になってくるのだろう。
結局何が言いたいかのかというと
ライブをやる・やらないもそう簡単に決められることではないこと。
その背景には運営の方やスタッフさんのいろんな想いや考え、たくさんの時間を使って判断しているということ。
私たちはついつい自分のことばかり考えてしまうが、このことは決して忘れてはいけないと思う。
また、自分にとっての正解は誰かの不正解であって
自分にとっての不正解は誰かの正解。
だから、これが絶対に正しいんだ!というのはこの世界には存在しなくて
何を選んでも、自分が選んだものが正解なのだ。
でも、その選択をしているのは自分であること。
自分が選んだという責任を持つこと。
きっとこれからのライブにはこの2つが必要になってくるのではないだろうか。
自分の頭でしっかり考えること。
自分の目で見てちゃんと確かめること。
自分で感じたことを大切にすること。
そして、自分の選択は間違っていなかったと
信念を持って進んでいくことが大切だと
私はこのONAKAMAを通して思った。
私は行ってよっかったと思うし、たとえそれが間違えだとしても
自分がこの場所を選んだ事は間違っていなかったんだと
絶対に正しい方向に変えていく。
いろんな意見はあると思うが
開催してくださった運営やスタッフの皆さま。
勇気ある決断と行動をしてくださりありがとうございます。
そして、最高の演奏をしてくれた3バンド。
本当にありがとうございました。
やっぱりライブは最高だ。
あんなにみんなの笑顔がキラキラしていて、生音を全身で感じることができる場所はライブでしかない。
一刻も早くこの事態が収まりますように。
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