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誰だってダークな感情を抱いていたり持っているはず、それは自分だけじゃないってTHE ORAL CIGARETTESが教えてくれた。


 数ある記事の中から目を通してくださり、ありがとうございます!
この記事を読む前にひとつだけ質問させてください。


みんなさんは『闇』『ダーク』な世界観はお好きですか?
また、その世界はあなたにとってどのようなイメージですか?



 大好きなアーティストへの想いと愛を惜しみくたっぷりと語っていくのでこの記事の最後に一緒に答え合わせしましょう☺


 当時いちばん大好きだったアーティストのライブに行ったときの対バン相手だったのが、今回私が紹介するアーティスト、THE ORAL CIGARETTESだった。


 その時はオーラル(THE ORAL CIGARETTESの略称・以下オーラル)のことは名前だけ聞いたことはあり、曲はほとんど聴いたことはなかった。初めて見たのが2016年7月7日。大好きなアーティストのライブが2日連続であり、その2日間の対バン相手がオーラルだったのだ。


  私が初めてオーラルのライブを見た1日目は、「あ、これがオーラルなのね!かっこいいな~」なんていう、いたって普通の印象。特に刺激を受けたわけでもなく『めっちゃ楽しい!!』って思ったわけでもなく、しいて言うなら「ボーカルがめちゃくちゃかっこいいじゃん!」という記憶が強かった。ライブ後に友人に「オーラルのボーカルめちゃくちゃかっこよくない!?」なんて話してた気がする。(笑)2日目は前日のライブでも演奏した曲が数曲あったので1日目よりもさらに楽しむことができ、とても楽しい2日間だった。



 いつもライブ後の数日間は自分が行ったライブの余韻に浸りたいから大好きなアーティストの曲をその日のセトリ順で曲を聞いているのに、この時だけはなぜだかわからないけど、ひたすらずっとオーラルの曲を聴いている自分がいた。この2日間は大好きなアーティスト目的で行ったはずなのにいつの間にか対バン相手の彼ら、THE ORAL CIGARETTESにがっつりと心を奪われてしまったのである。


  そんな彼らのどこに一瞬にして心を奪われたのかというと、「初めてオーラルのライブを見た人はいません!」というような勢いで会場全体を全員オーラルのファンのようにひとつにさせた圧倒的なパフォーマンスと、彼らにしか出せない世界観にとても感動し心を掴まれた。ぶっちゃけた話をすると、私はあまり関心がないアーティストを見るときにあまり身体が動かない。「ふーん、こういうパフォーマンスするのね。」って思うだけであって、ほとんど身体を動かすことはあまりしない。

 でも、このときは勝手に身体がリズムと一緒に動いたのを今でもちゃんと鮮明に覚えている。メンバーのライブ中の煽り方やリズムの載せ方、そして曲への引き込み方がとても上手だったのだと今振り返るとそう思う。


 そんな中でなによりも心を奪われたのは、独特な曲調というのかメロディというのか、それに合わせた彼らしか表せない〝歌詞〟だった。その歌詞たちに私は思いっきり心をグッと奪われたのだ。


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◆一瞬でトリコとなったオーラルの歌詞とは?

 オーラルの歌詞は世の中にたくさん溢れている「頑張れ!」「君なら出来る!」「前を進んでいこう!」というような、キラキラしているようなポジティブになれるような歌詞ではない。全く正反対の歌詞ばかりである。むしろ、誰も音楽でも言葉でも表現してくれない、人間の奥深い欲や奥底に眠っている気持ち人間だからこそ抱く複雑な感情などをあらわしてくれている。


 それらは世間でいえばきっと「闇」「暗いもの」をイメージさせるものだ。そのような単語や表現が散りばめられた歌詞が多く、世間でいういわゆるダークブラックというような言葉たちが、この上なく似合うバンドである。そこがオーラルならではの唯一無二の魅力であり、この世界で誰も真似できない・表現できない部分であると、私は思っている。きっとこの世界観はオーラルにしか表現できない。いや、絶対にオーラルしか出来ない。



 数ある曲の中でも初めてライブ聴いていちばん衝撃を受けたのは「カンタンナコト」という曲だった。


【 カンタンナコト 】



どーだい?自分以外の人間
ボタン一つで消せたならって
容態は今どうですか?
あんまりよろしくは見えませんが
そーか!まずは偉そうに
見て見ぬフリしたあいつを呪うか
どーだい?どーだい?どーだい?
一体どうなってしまった




 初めてこの聴いたときはとてもびっくりした。「えっ、何この歌詞!?どういうこと!?」と思うくらい、本当にびっくりした。なぜなら「自分以外の人間ボタン一つで消せたらなって」という表現や「見て見ぬふりしたあいつを呪うか」というような、人間のブラックな一面をこんなにもストレートに書かれている歌詞にも出会ったことがなかったから。でもその反面、このように表現してくれるアーティストがいることが心のどこかで嬉しかった。



 世の中的にはきっとこのような歌詞や表現はおそらくいいイメージがないと思うし、マイナスなイメージだけを抱かれるだろう。これらの感情を共感してくれる人も少ないし、そういう感情を抱くと、なぜだかちょっと冷たい目で見られるときもある。むしろ、このような感情を否定する風潮の方が強い。でも、このような感情を抱くことって本当に悪いことなのだろうか?それを表現していくことはいけないことなのだろうか?そんなふうに思った。


 この世の中は「そんなことは言ってはいけません!!」っていう暗黙のルールのようなものがある世の中でもあり、多くのアーティストもこのような歌詞を表現してくれる人は少ない。それにキラキラした表現の方がたくさんの人からの共感も得やすいのだろう。

 だから「あなたなら大丈夫!」「がんばれ!」そんなメッセージ性の強い曲がたくさん溢れている。もちろんそういうメッセージが込められた曲も私も好きだが、そればかりが溢れている世界はどこか物足りないし、だんだん飽きてくる。なにか刺激が足りない、とそう思うのは私だけだろうか?

 でも、もし他の誰かがこのようなダークな表現をするのであれば、きっともっともったいぶって背中がくすぐったくなるような表現をすると思う。でもオーラルの曲には、そのくすぐったさもないストレートなままのダークさ闇深い言葉や表現があちらこちらに散りばめられて作られている曲がたくさんあるからより魅力的なのである。


 私にも闇深いところもあるし、ダークな感情だって持ち合わせている。オーラルの歌詞に散りばめられたそんな闇深いところやダークな感情・人間の奥底にある欲求にものすごく共感するほど、「あぁ、私が求めていたブラックさやダークさはこれだ。」って、普段はあらわれない、いつもはどこか静かに眠っている悪魔のようなものが目を覚まし微笑んでいる時もある。きっと物足りない世界に刺激を与えてくれたからこそだ。


【 嫌い 】



体感的に感じるメッセージなんてクソ食らえ
もう私の前から早く消えてよ
君が嫌い 嫌い 嫌い 嫌い 嫌い 嫌い 嫌い 嫌い
いつまでも離れないんです
私の脳に這いつくばったクソ虫共に言うの
〝Not you but I should have died〟


 

 この曲も初めて聴いたとき「なんだこの歌は…こんなことを言ってくれる曲聴いたことないぞ…」と衝撃がゾワゾワっと走ったのを覚えている。もしかしたら生きていく中でいつしかこんな感情を抱いたことがあるかもしれない。もしかしたらこのような感情を自分では気づかない心のどこかに潜めているからこそ、私はこの『嫌い』という曲にとても引き付けられたのかもしれない。

 

 この下の歌詞を見てあなたはどう感じただろうか?どんな感情を心に抱くだろうか?共感?喜び?否定?反発?疑問?非難?怒り?憎しみ?




誰かのために生きるなんて 苦しいだけじゃないか?
君もなにも変わりやしない 僕と一緒なんだ
裏切っていくんだろ?そしていなくなんだろ?
人を愛し人を憎み そして人間となった
残酷なまでに世界とは 誰かとのもんさ
決してきれいじゃない そのままの自分でいい
何を選ぶかそれだけは 僕の中に残したいんだ


By 接触



 きっとどの感情もあなたが抱いたものであるからどれも正解だろう。

 この「接触」という曲を演奏する直前のMCで「人間そんな綺麗なもんじゃない。誰しもこのような感情を抱いているはず」そんな風に言っていた。この歌詞を見て私は本当にその通りだわ、と【共感】した。

 信じていた人に裏切られたことだってあるし、綺麗な愛だけではなくて世の中には憎しみから出来た愛も転がっている。皮肉だが、やっぱりこの世界はどう頑張っても自分だけで生きれるものではなくて、誰かと一緒でなくては生きていくことが出来ない。そういう世界だ、でも誰かの為だけに生きるのは苦しいし。ならそれをもうやめていつでも自分らしく自分のために生きよう、と私にとってはそんな風に思わせてくれる曲だ。


 このようにダークな部分もブラックな部分も受け取り手によってまったく違う解釈が出来るし、いままでの自分の過去や経験からも人それぞれ違った解釈が生まれるだろ。そして私の解釈は、きっと作詞した想いとも違う解釈だし、この歌詞を見たあなたとも違う解釈だろう。

 でもその解釈こそに人間本来の美しさや魅力が現れると思っているし、そんな黒い感情たちをストレートに表現してくれるから私はオーラルの歌詞に惹かれて心をガシッと掴まれたのだ。




◆実は2014年にもオーラルのライブを見ていた

 そして初めてみた2016年7月から4か月後、都内でワンマンライブがあると知り初のオーラルワンマンライブに行った。(2016年11月22日 唇ワンマン TOUR 2016~キラーチューン祭り東名阪ワンマンの巻~@Zepp東京)


その当時の私のライブ記録からの感想👇


『2年前も何回か見たことはあるけど、その時の記憶はまったくない。それにライブを見てもぜんぜん興味がわかなかった。でもいまはすごくかっこよくなっているし、彼らを見たい!ってなっている。この2年でオーラルはものすごくかっこよく成長していて、人を魅了させ興味を持ってもらえるようなライブをしているんだなって思った。本当にそう感じていて、いまはちゃんと記憶に残っているし、もっとライブに行きたいな!って思う。』



………お気づきだろうか?(笑)


 2016年11月22日のライブの記録に〝2年前も何回か見たことはあるけど〟という記録があったのだ。つまり、2014年に何度かオーラルはライブで見たことがあったのに全然自分の記憶にも残っていなかった。ライブを見てもおそらくその当時の私の心は揺れ動かなかったのだろう。


 だけどここにも書いてあるように、2014年はピタリとも動かなかった私の心を、2016年のオーラルはライブの演出、歌声、演奏、歌詞、曲、MCなにもかもすべてを、一瞬で私の心を奪ってしまうほどの魅力的なバンドになっていた。そこから都内で行われているオーラルのライブに行くようになり、そのうち気付けば一番よくライブに行くバンドとなった。いまでは自分の中でいちばん大好きで特別なバンドとなってしまった(笑)



 いまやオーラルに心をがっちしとつかまれ、自分のトリコとなってしまった理由はたくさんあるが、今回はその2つを紹介する。


 一つ目の理由
は毎回オーラルライブに行くたび見るたびに、自身のバンドの在り方や空間、演出、演奏、曲の何もかものかっこよさを毎回更新していくところだ。本当に信じられないくらいライブでもフェスでも同じ曲を演奏してたとしても「かっこいい!」を更新してくれる。

 こんなにも毎回のライブを「かっこいい!」と思わせてくれて、「前回よりまたレベルアップしてる…!」というのを感じさせてくれるバンドは、私の中ではオーラルしかいないと思っている。これに関してはまたしても長くなってしまうので違う記事で想いを語ろうと思う。(笑)


 今回の記事でたっぷり語りたいのは2つ目の理由。私がオーラルが大好きな2つ目の理由はこのタイトルにも書いてあるように


誰だってダークな感情を抱いていたり持っているはず。それは自分だけじゃないってTHE ORAL CIGARETTESが教えてくれた。




 これこそ私がTHE ORAL CIGARETTESが大好きな理由のひとつだ。なぜこの題名にしたかというと、私はダークな感情を抱いていたことにものすごく悩んでいたからだ。みなさんはダークな感情を抱いたことはありますか?




【 BLACK MEMORY 】


一瞬の迷いも見せない
僕の瞳が派手に落とすのは
崩壊と希望の二層を既に離した
記憶ただ
BLACK MEMORY



 タイトルにある〝ダークな感情〟というのは、人間が本来持っている感情の世の中では批判・非難されたり、受け入れ難い『闇』だったり、『黒い感情』たちのことだ。それらは〝恐怖や絶望・憎しみ・妬み・嫉み・恨み・苦しみ・孤独〟などのことだ。


 なぜ私がこのようなダークな世界観が大好きかというと、生きていれば必ずしも幸せばかりではないし楽しいことばかりではないし、自分の想い通りにいかなかったりうまくいかないこともある。時には、つらいことや嫌なこともあるしムカつくことだってある。誰かが羨ましいと感じたり、嫉妬したり妬んでしまったり。ひとりだけの世界ではないから時には人間との衝突も避けられないし、望んでないものが起こったりする。



 だから生きていれば「幸せ・嬉しい・楽しい」という感情だけでなくて誰もがみんな「つらい・苦しい・嫌だ・むかつく・羨ましい・悔しい」というような黒い感情たちも生まれる。これは人間の奥深い欲であったりもする。そして、これらの黒い感情にはマイナスなイメージを持たれやすいが、そのような黒い感情にこそに、人間の心の【本音】があらわれるし、自分を強くさせてくれることも成長させてくれることもあるから私は大好きなのである。


 うまく言葉では表現できないがそのような黒い感情こそが本当に美しいものだと私は思っている。たとえば、普段はすごい綺麗な言葉しか言わない人がふとした瞬間に、「ウザッ」なんて言わないような言葉を吐いたときに「あっ、この人にもこんな感情があるんだ。」とホッとする時があるし、いつもニコニコしている人が、何か獲物を捕らえるような鋭い目つきになった瞬間とか、そのような感覚がとても好きだ。それは自分の心がどっぷりと黒に浸かっているからだからかもしれないが(笑)でも、それってきっと普段から出しているものではなくて心の中にいつもは眠っていて、それが本能的にオモテにあらわれるから美しいもののように感じるのだと思う。




 だけど、なぜか人間は・世間は、そのようなダークな感情やブラックな感情、マイナスな感情を「抱いちゃだめだ!」「こういう感情は良くない!いけないものだ!」って排除しようとしたり、それらの感情を抱かないように蓋をして隠したり、表現することに対してよくないと言う。でも、これらの黒い感情や負の感情などは、どんな人でも生きていれば誰しもが一度や一回、いや、何度も抱いたことがあるはずではないだろうか?きっとこれを読んでいるあなたも抱いたことがあるのではないか?

 そういう風潮である世の中で、ダークな部分やブラックな部分を排除して、常にポジティブでいること、明るく前向きでいること、真っ白な心だけを持ち合わせて生きていくこと、それだけを評価していくこと、表現していくことが本当に正解なのだろうか?うれしい・幸せ・素敵・綺麗・キラキラ、このような感情だけが受け入れられる世界は本当に美しいのだろうか?と疑問に思ったし、私自身もとても悩んだ。


 何に対してものすごく悩んだかというと、闇深い自分がいること、ダークな面を持っている自分がいること黒い感情を持っていることに。それはいけないことなんじゃないか?この感情を無くした方がいいのではないか?真っ白な心を持っていることが正しいことなのではないか?と。これに対してはものすごーく悩んでいた。


 「このような黒い感情や負の感情を抱いてはいけないんじゃないか?抱くことは〝悪〟なんじゃないか?」と、ずっとそう思っていた。本当はたくさんいろいろな感情を抱いている自分がいるはずなのに、真っ白さを求めてそれこそが正しいんだ!と思い、自分の中にある黒いものたちを全部排除しようとしていた

 それに対してずっと悩み、何度も何回も迷い、葛藤していた。心のどこかでずっと「黒い感情」はよくないんだって思い込み、なるべくそのような感情を出さないようにしていたし、そんな感情を抱く自分を否定したり、常にポジティブでいることを心がけていたりした。


 そんなことをくりかえしていくうちに、自分が本当に抱いていないそ嘘のポジティブな感情を抱くことや心の真っ白さを求めている自分にだんだん疲れていった。自分の感情に嘘をつくようになったりし、だんだん自分が自分らしくいられなくなりモヤモヤした。『本当に黒い感情って抱いてはいけないの?』そう強く考えるようになった。



 そんな私に「どんな感情も抱いていいんだ。黒い世界も美しいんだ。」という答えを教えてくれたのは、THE ORAL CIGARETTESだった。ずーっと悩んでいた私にとって、黒い道に一本の光を射してくれたようだった。そして私の中でやっと答えが出たのであった。


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「自分は闇深いところもあるし、黒い感情だって持っている。それにそんな綺麗な人間じゃない。なら、そんな自分を受け入れよう。そして、それも自分なのだから愛していこう。」




これが私の出した、答えだ。そして「このような黒い感情を抱いたり、闇深い部分があるのは私だけじゃないんだ。」と思わせてくれたのだ。


 
 そしてオーラルが作った曲にはこのように黒い感情や人間の奥深い欲を表現したものがたくさんある。だからその曲たちを聴くたびに、ライブに行くたびに「あ、この感情を抱いているのは私だけじゃないんだ。」「この感情も抱いていいんだ。」と思わせてくれるのだ。そして私にとっては心の支えにもなっていて、そして背中を押してくれる曲たちばかりなのだ。

 いつしかそんな風に思えたのはオーラルのおかげであり、メンバーみんなが試行錯誤して練りに練って心を込めて想いを込めて作ってくれた数えきれないたくさんの曲たちと毎回バージョンアップをし進化し続けるライブがあるからこそだ。




 
【 リコリス 】


今以上に生きた証求めただ彷徨って
それ以上に凍えた心で明日を守る
この街まであなたを追いかけ
孤独を避けるから
あぁもう怖くいなんてない



 いろいろな人がいるこの世界で私たちは生きている。それに人生は必ずしも自分の想い通りにはいかない。だかたこそ自分の心には、人間には黒い感情たちが生まれる。そんな苦しいやつらい、嫌だ、羨ましいというようなブラックな感情を誰しもが心のどこかに持っているから、人は成長できる。誰かと向き合うことが出来る。もっと強くなれる。これは人間だけの特権だと思う。


 人間には感情がある。それをあらわせる言葉がある。花や空、机のような者には感情がない。犬や猫などの動物に感情はもしかしたらあるかもしれないがそれをあらわす言葉がない。唯一人間だけが感情をありのまま抱けて、それをあらわすことができる。そんな風にありのままの感情を抱けて、それをあらわすことはとても素敵なことだと思う。


 そして、そんな人間である私たちはこれから先も生きていく中で数えきれないほどの感情を抱き、その感情で人と人でぶつかり合うし、その感情をぶつけたり、あらわしたり、悩んだりする。だからきっと、楽しい!幸せ!嬉しい!というようなそんなキラキラで真っ白な心だけを持っている人間はおそらくいない。その感情だけを持っているのは本当の意味で美しいとは言えない。


 どんな感情も抱いていい。黒い感情やマイナスを感情を抱くことに善いも悪いも決してない。私もどちらの感情を持ち合わせているし、どちらが良くてどちらが悪いとも思っていない。


 だからこそ、どんな感情を抱いてもいい。でも、その感情とどう向き合っていくか?そんな自分と向き合っていくか?が何よりも大切なんだと思っている。人間誰しもブラックな感情やダークな一面を持っているはず。それを肯定するでもなく否定するでもなく、自分の中から打ち消すのでもなく、人のために使うのではなくて自分のために使うこと。


愛のある闇は美しい。


 そんな他の誰にもあらわせない人間本来の美しさを、そして誰もが持っているであろう闇の部分や奥深くに眠っている黒い感情を音楽でオーラルがあらわしてくれている。でもそこにはただの闇や黒さではなくてどこか『愛』を感じる。そこには同じ闇や黒さでも、愛があるからこそ美しさを感じるのではないだろうか。


 このように人間のありのままの感情を大切にし、ダークやブラックな世界観を引っ提げて、この世界と戦っているアーティストは他にいるだろうか?きっとオーラルしかいないし、オーラルにしか出来ないものだ。


 だからこそ、世の中のいろんなアーティストをいままで番狂わせしてきたし、これから先も音楽で世界を変えていってくれるだろう。私はそんなTHE ORAL CIGARETTESが本当に大好き。


【 ONE‘S AGAIN 】


周りのせいにしては誤魔化した
自分への愛がないと嘆いた
そんなの勝手な自分の
言い訳でしょ?弱さだろ
自分自身が責任を持って
それでも手を差し伸べてくれたら
どれだけの感謝と喜びがそこに
生まれるか気づくから


 これはとにかく個人的に私が大好きでやまない曲。本当に大好き!! この曲が初めて披露されたのが2017年の初の日本武道館でのライブの時で、初めて聴いたのに号泣したのを覚えている。生まれて初めて聴いた曲で涙を流した曲はこのONE‘S AGAINだけ。

 紹介した歌詞はほんの一部にしか過ぎないが、このONE‘S AGAINの歌詞は生きていく中で大事なことの本質しか詰まっていない。よかったら、このONE‘S AGAINを聴いて歌詞からじっくり考察してみてほしい。きっとこの歌について熱く語ったらとんでもない量になると思うので割愛で(笑)


◆最初の質問の答え合わせ



 ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。では、答え合わせしましょう!


みんなさんは『闇』や『ダーク』な世界はお好きですか?
また、その世界はあなたにとってどのようなイメージですか?



 この文章を読んで『闇』や『ダーク』に対してどう思いましたか?抱いていたイメージは変わりましたか?それともそのままでしたか?もちろんイメージが変わっても変わらなくてもどちらでもいいです!


 でも私は闇やダークな世界が大好きです。きっとこれから先もずーっと。
なので私にとって闇やダークというもの、黒い感情などは生きていく中で必要不可欠な存在だと思ってます。それは他者を攻撃するためではなくて自分を成長させて、大切なモノを守っていくために。だからこの先もどんな感情を抱いてもそれを否定せず受け入れながら向き合っていきます。


 そして私にとって闇やダークな世界というのもは、美しく愛があるものだと思っています。この闇やダークな世界を知っているから光の世界も知っているし、反対に光を知っているから闇などを知ることができる。だからこそどちらも大好きだし、どちらの世界も私には必要なのです。だから闇やダークな感情を抱くこと自体を嫌うことはありませんし、これからも私の心には生まれ続けていくのでそんな自分も楽しんでいきたいと思います。



 そんなふうに思わせてくれたのは、昔からなにひとつブレずに「自分たちにとって何がかっこいのか?」を貫き進み続けてくれたTHE ORAL CIGRETTESというバンドがいてくれたおかげです。きっと彼らはこれからも人間本来の感情を大切にして、私たちが本当は欲しかったモノを音楽で届けてくれると思っています。


 人間の黒い感情や欲は今までも尽きることがなかったし、これから先も絶対に尽きることはありません。もし、黒い感情を抱いている自分や闇深い自分がいることに悩んでいたり、複雑な感情に悩んでいたらぜひオーラルの曲を聴いてみてください。もしかしたらあなたを救うヒントをくれるかもしれません。音とともにそんな感情も楽しんでみてはいかがですか?


 もちろんオーラルの曲には背中を押してくれる曲もたくさんあります♡それらをぜーんぶ含めて私はTHE ORAL CIGARETTESが大好きです。

 あなたにとって素敵な曲と出会うきっかけとなりますように。



もえ🐹

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