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OSAJI

届いた小瓶には、晩夏がつまっていました。

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OSAJIというブランドを知ったのは、去年の春、メイクアップラインがお披露目されたとき。SUQQU等のリップ、アイシャドウなんかの名前にも弱い私は素敵な名前たちに心惹かれて(勿論その外見も非常に好みだった)、ホームページを覗きにいった先でとても良い出会いを迎えたの。



「OSAJI」という名前自体は「お匙」が由来なのだって。
大名や将軍に仕える医師を、匙を使って薬を調合するすがたになぞらえて用いられた呼び名が「お匙」。
以前訪れた中冨記念くすり博物館の展示を思い出した。薬研、生薬を入れていた薬箱、匙たち。
健やかに、健やかに。


そんなOSAJIは巷では「オーガニックブランド」と呼ばれる類のブランドなのだろうけれど、国際的なオーガニックコスメの認証は受けていないらしい。認証の基準の中で、使用して良い成分、使用すべき成分とされているものでは真に安全なものは作れない、と考えているというの。


自然に生きるすべての生物はそれぞれの生存戦略のために様々な化合物を産生しているのであって、ヒトはそれを利用しているにすぎないよね。カビが抗菌作用をもつ化合物を産生するのは彼らが生き残るためであって、私たちを感染症から守るためなんかじゃない。
自然がヒトに優しいものしか作らない、と思う事は彼らの戦略に対する冒涜だと思うし、ヒトの驕りでしかないんじゃないかな。私の鼻は花粉でグズグズだし。
だから、自然由来を謳って販促するものは一旦ちゃんと考えたいの。勿論環境に良いなどの点では素晴らしい所があるかもしれないけれど、それをあたかも私達の体に良い、という方向に故意に誘導するものとは距離を置きたい、なんて。


勿論、色んな価値観のかたがいらっしゃるでしょうし、これは私の価値観とOSAJIのはじまりがとても似通っているんじゃないかな、という所から始まったおはなし。


そんなこんなで私の家にはちょこちょこOSAJIが侵食してきている。アイシャドウ、リップ、フェイスクリーム、ハンドクリームにシャンプー、ネイルとそれからそれから沢山。金曜日に発売された秋の新商品も可愛いものばかりで、届くのが楽しみで堪らない。


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化粧をしたこともない、真っ黒皺だらけのおばあちゃんの爪に「紫陽花」をのせたらキラキラにひかる爪をずっと眺めていた。柔らかく弛んだ瞼の上に「面影」を。優しく優しくつやめいた瞼をみて、おばあちゃんもやさしく笑った。




今回、#コスメ日記 に参加したくてハッシュタグを付けさせて頂きます。こちらのマガジン、とてもとても読むのが楽しみなのです😊








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