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ふありの詩集

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今の感情を言葉に変換しました。拙い作品ですが、読んで頂けると嬉しいです。 もともと、自分の柄ではないと考えていますが、湧き上がる感情をシンプルに、無駄な装飾を削ぎ落として紡いでみ…
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#新生活をたのしく

詩∶妖精プリエ

詩∶妖精プリエ

いらっしゃいませ

当店のご利用は 初めてですか?

わたくし 店主のプリエといいます

妖精をお求めですか?

はい

当店の妖精は大変繊細な心で

扱いが雑になると壊れてしまいます

妖精は

御主人様の心を汲み取り

そっと歌を紡ぐ『癒やし』でございます

さて お客様にお薦めしたい妖精は

こちらのプリエットでございます

はい

お言葉の通り わたくしの姉妹でございます

妖精はお客様の

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詩∶神託

詩∶神託

わたした達は 

産声を上げた時

人生の役目を担う

それを 全うする

他の誰にも適えられない

自分だけの運命

ご拝読有難うございました。

ふありの書斎

詩∶タイミング

詩∶タイミング

あのときも

今も

物事に挑戦するのに

『遅い』

なんてタイミング

無かったんだよね

ご拝読有難うございました。

ふありの書斎

詩∶献身と貞淑

詩∶献身と貞淑

貴方の瞳にわたしは映らない
声をかけても聴こえていない

ただ 固まった虚ろな表情で
どこかを見ている

見捨てることは 簡単だ

でも 貴方が動いていた時の
幸せな思い出があるから

わたしの命がある限り
貴方をお護りします

動けない身体だとしても
わたしにも分かる

貴方が 生きている証明
心臓だけは トクトクと

鼓動しているんだもの

だから

一生涯 

貴方に尽くします

ご拝読有難

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詩:神様の贈り物

詩:神様の贈り物

神様はね

わたし達 人間一人一人に

何かしらの才能を ひとつ

与えて下さったんだって

もしも 

その才能に気づくことが出来たら

あなたの人生が

この上もなく 充実し

光り輝く道になるだろうね

ご拝読有難うございました。

ふありの書斎

詩:まだ傍に居る

詩:まだ傍に居る

あなたの希望どおり
あなたを海に返したわ

惜別の涙と一緒に

これはあなたが大好きだった

イチゴの餞

海の波に招かれるように

あなたは彼方へと揺蕩っていく

でも まだお別れじゃない

いまでも

まだ 傍に居てくれる

そんな気がするの

ご拝読有難うございました。

※こちらの詩は、亡き父が、遺言で、自分が亡くなったら、どうかお骨の粉を海にまいてほしいと希望があったからです。そのことを

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詩∶自分が為に

詩∶自分が為に

苦しいときほど
焦って逆に頑張ってしまう
駄目だ駄目だと
自分を叱責する

とにかく今は
休んで

この苦しみは
永遠には続かない

自分に優しくして
自分を労って
自分を大切にして
自分は世界に一人しか居ない

唯一無二の
自分なんだから

ご拝読有難うございました。

ふありの書斎

詩∶透明感

詩∶透明感

君の姿

あまりにも   

色素が薄くて

儚くて

手を伸ばしたら

君の身体

すり抜ける

そう思わせるほどの

透明感に

僕を不安にさせるよ

ご拝読有難うございました。

ふありの書斎

詩∶涙

詩∶涙

とめどなくあふれる涙

まぶたが腫れて

涙で眸が痛くらい

泣いて 泣いて 泣いて

然う斯うしているうちに

自分が泣いてた理由が

分からなくなった

これはもしかして

涙活ですか

ご拝読有難うございました。

ふありの書斎

詩∶女子生徒

詩∶女子生徒

ねえ
何でだろうね
女の子は 学校でも 職場でも
グループを作りたがる
ひとつの輪の中にいれば
とりあえず 孤立しなくて済む

独りぼっちは 怖いから
人間関係でなく
安心の保証が欲しいんだよね

でも

本当にグループの中に居て

心を許せているのかな

何人に
自分を曝け出せている

友達は数じゃない
うわべだけ取り繕った
そんな関係は

本物の友達じゃないよね

ご拝読有難うございました。

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