【詩】殴り書き

紙を無駄にして　刻むインク
心を無にして　批判禁句
いつでも身体は　風さらし
忘れた優しさ　雨さらし
さみしいを　ひたかくし
さむざむしいを　ひけらかし
我慢の限界　壊れた世界

笑う人様　埋まる神様
新興宗教と偶像崇拝
藁にもすがり　親にも突かり
仲間はいない　自分だけの居合

指先はつめたく　涙はあつく
言葉にしないと分からずや
口を縫っていろ分からず屋
繊細なんだ　小説家
口手をだすな　評論家
文字も書けやしない凡人に
苦楽と生死なんてご賞味だけ