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【詩】帰郷

この永遠と かんじる冬
君はなにを のこすのか
炎のもみじは 土となり
冴えたる瞳は 夜をまつ

雪原に うさぎのしるべ
ふきぬけの林 逃げ帰る
雪原に わたしのしるべ
遠方の宿町 帰省する

うすうすと 白煙
君は今ごろ 文をつづり
しけた眼鏡を かけなおす
わたしは靴を 置いていく

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