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2020年代の新課題:フランス革命期の舞台でシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュやトマ=アレクサンドル・デュマといった黒人ハーフの有名人を主役とした漫画やアニメ作品を作る

前置き


ご存じの通り、東アジア圏(日本も中国を含めて)はこれまでに数多くの【マリー・アントワネットとフランス革命時代】が舞台の作品を作ってきました。例えば、もっとも有名なのは、【ベルサイユのばら】という漫画作品とか【シュヴァリエ 〜Le Chevalier D'Eon〜】とか。

ベルサイユのばら

近年の作品だと、【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと百年戦争のひみつ] とか【パワー・アントワネット】や【悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした】といった作品達もあります。


ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと百年戦争のひみつ

但し、【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと百年戦争のひみつ]はフランス革命時代ではなく、『フランス対イングランド戦争』をモチーフにしたファンタジー寄りの作品なんですけどね。

なので、御覧の通りに、日本の作品は今まで、フランスを舞台に使った数多くの作品を作ってきたという事実が確認できましたね。でも、ここからが本題になります。

本題:黒人キャラの不在


トマ=アレクサンドル・デュマの肖像画

ご存じの通り、今までのフランス舞台、もしくはフランスがモチーフのファンタジー作品はどれも白人キャラばかり、あるいは白人メインの物語で、中にはナポレオンを主役とした作品も扱ったようですね。
例えば、ゲーム作品である【聖女戦旗】でも当時のナポレオンが活躍していたフランス革命時代を題材に使ったテーマなんですけど、ナポレオンの部下にいたあの黒人ハーフの将軍、トマ=アレクサンドル・デュマはプレイアブルキャラクターとして登場しませんでした。


聖女戦旗


シュヴァリエ・デオンもヨアヒム・ムラットもキャラクターとして登場したのに、デュマだけ仲間外れにあいました。

ヨアヒム・ムラット

それだけじゃなくて、ムラ―ト(黒人と白人との混血児)であるデュマにも同じくムラ―トの剣術の先生、かの有名な黒人ハーフの作曲家とヴァイオリン奏者とフェンシング達人である【ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ】がいましたのに、彼を題材に扱った作品も日本や東アジア圏では未だに作られませんでした。(ちなみに、スペイン語だとムラ―トという言葉を使うのは問題ないとされますが、北米で使うことはタブーとされるのでご注意を)

シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ

まあ、御覧の通りに、東アジア圏では確かにフランス革命時代や現代フランスを舞台にした作品が多く作られましたけれども、黒人系のフランス人がキャラクターとして活躍したり、主人公として登場する作品が殆どないですよね?例え登場したとしても、黒人女性キャラクターばかりですよね?(実際の歴史にはフランスで活躍した有名人な黒人は殆どが男性なのにも関わらず)

改善方法

要するに、ナポレオンやマリー・アントワネットを主人公とした日本漫画があるように、トマ=アレクサンドル・デュマやシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジが主人公役として登場する漫画もしくはアニメ作品を作ればいいだけです。

シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ

だって、白人系のフランス人を主人公にした作品が作られてもいいというのに、黒人系や混血児のフランス人を主人公にした作品も作らないと不公平ですよね?あれほど才能や天賦の才があったのに、黒人の血が入ったという理由だけで主人公に出来ないということはないと思います。

トマ=アレクサンドル・デュマ

【パリピ孔明】みたいに、色んな場面やシチュエーションでも黒人系フランス人を活躍させられます

もしフランス革命時代にて、奴隷制度を描写するというシリアスな一面を躊躇う作者がいるとしても、別に史実通りの展開とかにする必要はないと思います。


パリピ孔明

【パリピ孔明】みたいに、昔の偉人が現代に転移したりとか、異世界転生する話にしても良し。デュマやシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジが異世界転生する話とかがあればきっと面白くなるはずです!

例えば、フランスに生きた時にはナポレオンとの因縁があるデュマが、両方が他界した後に異世界転生したら、そのライバル関係も異世界の対立している二つの国の英雄として召喚されたら面白そうじゃありませんか?お互いのフランス人の英雄的軍人が別々の国の勇者として召喚され、戦っていくストーリーとか(でも、ナポレオンやデュマにはそれぞれフランスに生きた頃には奥さん達がいましたし、彼女達もヒロインとして転生させるかどうかは作者次第ですね)


パリピ孔明

なので、色んな設定を使って、デュマやシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュを主役とした漫画やアニメが作れるはずです。

それに、例え昔のフランス革命期が舞台でもどんどん奴隷制度の描写をしてもいいと思いますよ?だって、人種差別がテーマの中に含まれるのはアニメ作品において別に珍しくありません。【86】という作品には既に白人っぽい国が有色人種に対する酷い差別をしているという描写がありましたし、それを史実のフランスで描写しても同じことです


86

そして、もし当時のフランス革命期やアントワネット王妃の時代でデュマやシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュを主人公にした作品を作っても史実通りに話を書いていく必要がなく、【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと百年戦争のひみつ]みたいにファンタジーの要素も追加してみるとか?


ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと百年戦争のひみつ

例えば、史実と違って、異能力を与える彗星の破片がフランス本土に墜落して、それでデュマもナポレオンもアントワネット王妃もシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュもシュヴァリエ・デオンも特定の人物が異能力に目覚めて陰謀とか国家間の戦争やバトルが繰り広げられる展開にするとか?

後、そういうフィクション寄りな展開にするなら、登場人物の年齢を史実の時系列にする必要もなく、みんなが同じ年代として産まれ少年少女としてフランス学園に通うお話にするとか?そうなれば、デュマが主役とした作品にこういう登場人物が揃いますよね?
1・トマ=アレクサンドル・デュマ
2.ナポレオン・ボナパルト
3.マリー=ルイーズ=エリザベート・ラブーレ
4.ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ
5.マリー・アントワネット
6.シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ(史実のデュマの剣術の先生)
7.シュヴァリエ・デオン


シュヴァリエ・デオン(FGO)

後、シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュやトマ=アレクサンドル・デュマ以外にも、他にもフランス革命時代で活躍していた黒人ハーフがいました。
名はWładysław Franciszek Jabłonowskiといって、イギリスの貴族家の女性と黒人執事との間で生まれた人です。詳しくは検索エンジンを使うように。


黒人ハーフの軍人、Władysław Franciszek Jabłonowski

そして、黒人系のフランス人をキャラクターとして登場させるのは、何も上記の歴史的人物たちにする必要もないです。

例えば、現代フランスの学園が舞台の作品に、黒人系のフランス人もキャラクターとして登場させられますね。つまり、現代フランスという設定の名門校が舞台の美少女ゲームでも黒人系の女性や男性キャラクターを出すとかですね。

結論

結論からいうと、日本の作品は今まで、白人系のフランス人を主役とした作品を多く作ってきましたという事実がありますが、マイノリティー系である黒人系フランス人のことも忘れてはならないですね。彼らもフランス社会に貢献し、税金を払う国民の内なのです。なので、フランスが舞台の作品でも時代考証を踏まえて彼らも登場させる必要性が出ます。

彼らのような人達も活躍させないと(特に上記の有名な二人の黒人ハーフの偉人)不公平ですし、フランス社会の一部として認めないという日本の意識として世界中から受け取られる恐れがあります。まるで、日本が南アフリカ生まれや国籍を持ってる白人達も南アの一部として認めないという差別的な視点があると見做されますね。

なので、シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュやトマ=アレクサンドル・デュマを主役とした作品も作った方がいいと思います、日本国内で。

どう思いますでしょうか、皆さん?

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