マーケ未経験の新卒が事業を推進するために意識した5つのこと
こんにちは。
株式会社スタメンで、主に「TUNAG(ツナグ)」のマーケティングを担当しているいとうと申します。
新卒でスタメンに入社し、初期配属から今までの約1年半ほどマーケティング業務に携わってきました。大学時代にインターンで軽くマーケティング業務に携わった経験はあるものの、ほぼ未経験の状態でマーケティング部署に配属されました。
「未経験でマーケティング職に就いて、活躍できるのか?」
未経験(新卒)でマーケティング職への就職を希望している方の中には、上記のような不安を抱えていらっしゃる方も多いことでしょう。
この記事では、未経験から約1年半で経験した業務の概要を交えつつ、マーケターとして事業を推進できる人になるために意識している【5つのこと】について書いていこうと思います。マーケティング職を志望している就活生の皆さんや未経験でマーケ職への転職を考えている方のお役に立てますと幸いです。
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入社してから現在までの業務内容
マーケティング職は担当する業務・実務範囲が広いがゆえに、「具体的にどのような業務をするのか」「自分が価値を発揮できるのか」と疑問・不安に思う方も多いと思います。
私もその一人でした。入社前面談ではマーケティング職を志望させていただきましたが、業務内容への解像度はかなり低く、本当に活躍できるのか?少し不安を感じていました。
同じような悩みを抱える方を少しでも減らしたく、入社してからの約1年半で実施した業務内容や環境をタイムライン形式でお伝えします。
入社〜2ヶ月目:広く様々な業務に触れる時期
自転車でも漕ぎ始めが難しいように、仕事の立ち上がりは非常に難しい時期です。特に未経験でのチャレンジ、新卒入社という環境下だと、なおさら神経を使うことになりますよね。
私の場合、入社2ヶ月目までは「マーケティングの様々な施策に触れる」ことを目的に、様々な業務に取り組んできました。
具体的な業務内容の一部をご紹介します。
入社から約2ヶ月間は、部の先輩方が切り分けて下さった業務を振っていただきつつ、ツールの使い方やマーケティングの考え方を身に染み込ませる期間でした。もちろん自ら意見を出すこともしますが、先輩方の業務への取り組みや考え方を、そっくりそのままトレースして、自分のものにすることを意識しました。
また、特にこの時期は、「どのような領域が性に合ってそうか」の自分なりの仮説を立てながら、業務に取り組むことが重要だと思います。
3ヶ月目〜半年:チームに配属され、担当領域の業務に専念する
徐々に会社や「働く」ということに慣れ始める3ヶ月目くらいから、領域ごとのチームに配属され、目標値を達成するべく、領域の業務に専念するようになりました。
私の場合、SEO&PR・広告・分析の3領域のチームに属し、先輩に壁打ちをしながらも、各領域において自分一人でできる業務範囲が広がった時期でもあります。
例えば、記事執筆に関してだと、自ら記事テーマを発案し、そのテーマのキーワード分析から執筆までの一通りの作業を、先輩からの大きな添削なく実行できるようになっていきます。
2ヶ月間をかけてインプットした情報をもとに、自分の考えをアウトプットすることと、とにかくチームで信頼されるような動きをすることを意識し、業務に取り組みました。
半年〜1年:担当者として推進する側の人間になっていく
領域ごとの業務にも慣れてきて、先輩から依頼された業務だけではなく、徐々に自分から提案し、実行する業務の割合が増えていった時期です。
もちろんこれまでも、業務や担当領域の数値に対して責任を持って取り組んでいましたが、より任される範囲が広くなり、自身の施策が成果に直結するという場面も増えていきました。
この時期に特に意識したのは、施策のシナリオを立てることです。施策が成果に直結するからこそ、各施策のメリデメを洗い出し、二手三手先の施策を
思考し尽くすということを意識しました。
〜現在(1年半):チームを推進する役割を全うする
成果・目標に向き合った結果からか、現在はSEO領域のチームを推進する役割を担っています。メンバーに支えられながら、昨年と比較しても、安定した成果を出し続けることができています。
正直に申し上げると、”自信”なんてものは微塵もありませんが、チームメンバーが「何に困っているか」「どのような思考性があるのか」を吸い上げ、チーム一丸となって成果に直結するための方法を模索しています。
以上が、入社〜現在までの約1年半のタイムラインとなります。未経験ながら、(いや、未経験だからこそ)様々な領域に挑戦させていただき、その中で自分ができる最大限の業務をしてきました。
多くの方に支えられ、領域担当補助⇨領域担当⇨推進役というステップで進んできたのですが、私自身としても事業を推進するための【5つのこと】を意識して業務に取り組めたことは大きかったなと振り返って感じています。
事業を推進するために意識した5つのこと
1. イメージトレーニングとシナリオプランニングを欠かさない
いきなりカタカナ語ばかりの見出しで、驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、仕事・スポーツ・勉強など、あらゆる物事と向き合う際に、私が最も意識している内容なので、最初に挙げさせていただきました。
イメージトレーニングとは、主にスポーツの世界などで用いられる、実際には動かず「頭の中で」カラダを動かすイメージを行う練習方法です。心を落ち着ける効果や、結果を出すための準備にもなると言われています。
このイメージトレーニングの成果が如実に表れたと感じたのは、スタメン(TUNAG)の得意領域でもあるオフラインイベントへの出展です。
オフラインイベントでは、短い声かけで自社のブースに興味を持ってもらう「キャッチ」という役割を担うことが多いのですが、お客様と接する時間が短い分、お客様が求めている情報を正確かつ明確に伝えることが求められます。そのため、当日焦ることがないように、イメージトレーニングによる準備が必要不可欠です。
具体的には、オフラインイベント前の私の頭の中は、以下のような感じになっています。
これを△△という訴求ならこのような可能性があるな、□□という訴求ならこういう可能性があるなという形で、自身のあらゆるアクションに対してどのようなシナリオの可能性があるかをイメージすることで、心を落ちつけながら業務に取り組むことができるようになりました。
展示会のみならず、広告運用やSEOでも、〇〇という施策がどのようなシナリオ(楽観的・一般的・悲観的)を描くのかを常にイメージすることで、後手後手の対応にならずに、物事を進めることができたなと感じています。
2. ネガティブに考えまくり、ポジティブに実行する
私の好きな言葉に「Hope for the best, and prepare for the worst」というものがあります。これは英語の諺らしく、和訳すると「備えあれば憂いなし」です。
上記のイメージトレーニング・シナリオプランニングにも直結しますが、ある施策・決定に対して、メリット・デメリット、ポジティブ・ネガティブを洗い出し、評価することを意識しました。
「こういう懸念点がある」「こういう失敗をするかも」という悲観的なイメージを事前にしておくことで、うまく行った時は「よかったうまくいって」となりますし、うまくいかなかった時も「懸念通りだな、ならこうしよう」と落ちついて対処が出来ました。
また、クヨクヨしやすい性格なので、責任感を感じすぎないように最終的な決定を自分だけでしないようにしていました。チームで考え尽くした下した決定に対しては、その施策を誇り、チームで責任を取るという意識があったからこそ、失望しながら業務をするということを避けてこれたのかなと考えています。
3. まずはやってみる。キツかったら相談してみる
マーケティングは、定義としても曖昧な部分があるからか、業務範囲も幅広いです。得意な領域・苦手な領域、好きな領域・嫌いな領域など、様々あると思いますが、組織として事業推進につながるのであればどのようなアサインでも受け入れるという心持ちでいることが重要だなと思います。
今でこそ、広告やSEOをメイン領域としていますが、様々な領域の業務を担当したからこそ、広告やSEOが得意かつ好きかもしれないと思えるようになりましたし、対して「あまり好きにはなれないけど、得意」という領域で成果を出すこともできています。
ただし、嫌いな領域・苦手な領域に取り組みすぎて、体調崩してしまうのは本末顛倒なので、何事もバランスが重要です。
4. 「こうした方がいいよ」のアドバイスにWhyの仮説を立てる
特に最初の立ち上がりの時期は、先輩方から「こうした方がいいよ」とアドバイスをいただくことが多かったのですが、その時に意識したことは常にWhyの仮説を持つということです。
「こうした方がいいよ」というのはWhatであり、最終アウトプットとしては非常に重要ですが、トレースしたいのはWhy→Whatの考え方でした。
そのため、理解が80%未満のアドバイスに関しては、
「なるほど、その施策いいですね!ちなみにそれって〇〇っていう意図がある感じですかね?」
とYes Andのコミュニケーションで返すようにしていました。
「〇〇をやる。その理由は△△」というストーリーを自分の中に持つことで、将来的には自信を持って業務に取り組めるようになると考えていましたし、実際にこれを意識したことで、施策のOKをもらうスピードが早まったと感じています。
5. 1日で100%を目指すのではなく、週や月で見て100%超えを目指す
マーケティング業務は、日ごとで明確に成果が現れるので、真に受けすぎると「この日は調子がよかった。この日は悪かった。」と調子に波が生まれがちです。
これを自分の業務に照らし合わせた時に、1日で100%を目指し、それを継続できるのが最高ですが、これまでの経験上ずっと100%超えの取り組みを続けるということが困難であることがわかっていました。(それで心身の体調不良に陥った経験があるので)
「高みを目指す」「成果を出す」「成長する」
これらを追い求めることが大切であるという認識は持ちつつ、もう少し長期的な目線で成長や成果を捉えています。
スポーツでもスランプの時期を乗り越えた時に、成長を実感することがありますし、株価も上がる時があれば、下がる時もあります。長期的に自分を客観視して、自分を過度に責めすぎずに、今も業務に取り組んでいます。
未経験の新卒マーケは難しい??
ここまで書いてきましたが、実際に一番みなさんが気になるのは、「新卒マーケってどうなの?」「未経験でマーケってどうなの?」というところではないでしょうか。
私なりの結論をお伝えすると、「人によるけど、意識と環境次第では、少しは成果に貢献できる人間になれる」ということです。
マーケ業務は領域が複数に分かれているため、ある領域で特質した才能を発揮することができれば、未経験からでも活躍できる可能性は大いにあるのではないかと考えています。(領域別でマーケティングを捉えてほしいという意図ではありません。)
だからこそ、重要なのは【量と質】×【行動と思考】の両立です。
私はこれまで、量と質を大事にするという情報はよく目にしてきましたが、これらは行動(アクション)と思考(シンキング)のバランスとセットで考えるべきだと思います。
行動量と行動の質だけではなく、思考の量と思考の質を高めていく。
そのため、このnoteでは、主に「思考」にフォーカスして意識したことを5つ記載してきました。「社会人経験が少ない若造が何を言っているんだ」と思われるかもしれませんが、この意識があったからこそ、未経験の新卒マーケターの私が1年半で社内の部門賞を受賞できたり、推進役に任命いただいたりしたのではないかと考えています。
まだまだマーケターとしても、社会人としても未熟な私ではありますが、就活生やマーケティング職を志望しているけど踏み出せない方の少しでもお役に立てる情報を提供できていれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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