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孤高の男マガジン

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北米大陸ハーレーひとり旅 今までに20000キロ以上走破しています マガジンでは 初期の旅の話を小説風に書いていまして 着地点は特に設定していません 頭の中には壮大な構想があ…
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#ハーレーダビッドソン

20.孤高の男とパワフルな女性

20.孤高の男とパワフルな女性

「Pueblo」

50号線と25号線が交わる
ここにPuebloという街がある
DODGE CITYを出発した俺は
その街を目指した
今日も快晴だが
昼に近付くにつれて
気温がグングン上がっている
いくつかの小さな街を抜けながら
灼熱のフリーウェイを走る
じりじりと肌が焦がされる感じ
相棒のエンジンが少し心配になる
次にガスステーション見つけたら
そこで給油と休憩をしよう
ここら辺はガスの値段が

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18.孤高の男 西部へ・・・

18.孤高の男 西部へ・・・

始まりがあれば
終わりもある

いや
まだまだ旅は終わらない
でも
俺達はいずれ
出発点のラスベガスへと
戻らなければならない
相棒を返すために、ね
借りたもんは返さないと・・・

そういや相棒との別れなんて
考えたことないもんな
そんなもん無いって勝手に思ってた

これが永遠に続く

心のどこかでは
そんな風に思っていた
でも確実に終わりに向かって
相棒を走らせている・・・

そうだ・・
明日は

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17.孤高の男と16ozステーキ

17.孤高の男と16ozステーキ

ここは砂漠の不夜城から4117mileの地点
ずいぶんと遠くに来ちまったもんだ
ま、ぜんぜん寂しくないし
不便なこともまるで無し
毎日のびのびと過ごしているよ

ただ100mくらいの移動すら
相棒を頼っちまう・・・
すっかり歩かない生活に慣れちまっている
で、歩かないくせに腹が減る
そして好きなもんを好きなだけ食べる

時計を見ると夕刻が近付いている
腹が減った
なんか食いたいな・・・

相棒を安

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16.孤高の男と哀愁漂う街

16.孤高の男と哀愁漂う街

MISSOURI州を出発し
KANSAS州へと向かう俺
65号線から60号線へと移り
400号線を目指す
途中、いくつかの街を抜けていく

400号線を
気持ち良く走っていると前方に
WICHITAのハーレーショップを発見
この店の正式名称は
「HDD MID-CONTIN」
迷うことなく相棒を駐輪場に滑り込ませ
店内へと急ぐ
ロングスリーブシャツと
カッコいいグローブを購入
残念ながらパッチは無

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14.孤高の男とインディアンと相棒

14.孤高の男とインディアンと相棒

「そろそろ入籍しようと思うんだけど・・・」

いま思えば・・・
誰のせいでもない
・・・
俺が・・・
不甲斐ない俺が・・・
・・・・・・
・・・いけなかったんだ(涙)

なぜあの時・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「過去をほじくりかえしたところで・・・
 何も変わらないぞ(笑)?
 元気そうだな
 旅、楽しんでるか?」

夜空の黒い絨毯には
数えることなど不可能な位
輝く星が

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10.緑に癒される孤高の男

10.緑に癒される孤高の男

LAS VEGASから3173mile
今までは
砂漠、荒野、
地の果てまで
続くんじゃないかっていう程の
一直線の道を走り抜けてきた
俺の相棒は細身だが
見掛けによらず
凄く強靭な心臓を持っている
灼熱の砂漠、荒野を
涼しい顔しながら走っている
本当に頼もしい相棒だ

NEVADA州→ARIZONA州→
NEW MEXICO州→TEXAS州→
そして辿り着いたARKANSAS州・・・
ここは緑が

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