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どのニュースから学ぶか(世界のリーダー達が読むニュース)

この夏、電車の中でぼーっと液晶ディスプレイを見ていると、大学生が覚醒剤を所持していたというニュースが何日間も報道されていた。ふと、世界がアラブの春で騒いでいた頃を思い出す。当時、日本では大学の入試でカンニングした生徒のニュースがトップで流れていたのだ。覚醒剤所持もカンニングも悪いが、もっとずっと重要な様々な社会問題を隠す為に流しているようなニュースが相変わらず繰り返し報道されていると感じた。そして、BBCのドキュメンタリーに取り上げられてやっと、騒ぎ出したりする。ジャニーズのついでにマスコミも非難されていたが、個人も媒体をもっと能動的に選んで情報収集するべきだろう。メディアも消費者がいてこそだ。記事が色々な圧力につぶされても、皆が黙認しなければ結果は違ってくるかもしれない。

ネットで様々な媒体を選べる今、選択肢は限りない。例えば、ロイター通信は日本語でもネットで無料で読め、比較的中立的だと思う。

英語でも大丈夫という方、或いはAIで翻訳して読んじゃおうという方達には、英エコノミスト誌がお勧めだ(The Economist。日本のエコノミスト誌とは異なる)。毎週金曜に発行され、その週のニュースがとても分かり易く要約されている。薄い雑誌なのに、経済だけでなく、世界情勢やカルチャーまで網羅している。世界中のリーダーやビジネスリーダー達に読まれているようだ。折角頑張って読むなら、英語も記事の質も一流のものを読むと良い勉強になると思う。難しいことも出来る限り分かり易く書かれていて、流石だ。時々日本に関する記事もあり、外から観る日本も面白い。

日経新聞や傘下のフィナンシャル・タイムズ(FT)からも勉強させて頂き、感謝しています。FTは私には難しすぎる記事も多いけれど。もし日経新聞さんにお願いできるのであれば、日本でも調査報道にもっと力を入れて頂ければ、今回のBBCのように社会を改善していく原動力になるのではないでしょうか。

こんな記事を書くと、ニュースばかり読んでいるようだが、実際には見出しを流し読みして幾つかだけ読む日が多い。だから一層、どれを読むかが大事だと思う。20代半ばから、金曜日はどれだけThe Economistを読めるかで、仕事の忙しさを計れた。幾つか転職し、どれも活発な職場だったが、断トツで1番多忙だったのは、乳幼児と家にいた時期だ。金曜どころか何週間も読めない、サバイバルのような日々だった。最近は歩きながらオーディオで聴いたりもしている。


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