十府ひで

短い小説を書いています。趣味は音楽、ギター、漫画アニメ、野球、サッカー、テニス、競馬で…

十府ひで

短い小説を書いています。趣味は音楽、ギター、漫画アニメ、野球、サッカー、テニス、競馬です。好きな球団は楽天。好きなアニメは物語シリーズ、日常、銀魂。好きな漫画はクレヨンしんちゃん、暗殺教室、ドカベン、ぽっかぽか。

最近の記事

堂々巡り、どないせぇちゅうねん

 悩むことは無駄なので悩み続けてみた。何もないけど時間があるからできるだけ無駄にしてやりたくなったのだ。悩みの種が目を出し花を咲かせ枯れても尚、悩みを絶やすことはなかった。なぜ悩んでいるかがわからなくなる。目的は時間を無駄にすること。目的が明瞭になると再び悩む。ここで気がつく。目的を持つ行動は努力と呼べるのではないか。私は努力ができないと自分を責めていたではないか。しかし今それをしている真っ只中である。なんだ私は努力ができるではないか。悩むことを辞めよう、時間が勿体無い。私は

    • サイキョーけいかく書

      ◯月×日  今日からボクはサイキョーになるべく、けいかく書を作ることにした。ぜったいにサイキョーになるぞ。強いやつになるにはトレーニングをすればいいらしい。筋トレとランニングを毎日すればきっと強いやつになれる。がんばるぞ!  ◯月×日  毎日続けることはケッコーむずかしい。がんばれボク!  ◯月×日  今日ランニングをしていたらはかせに会ったよ。はかせはボクが毎日走っているのを見て声をかけてくれたみたい。ボクのけいかくを話したらきょう力してくれるらしい。やったー!  ◯

      • 実演販売、担当、元引きこもり

         さぁ初出勤の私、野口宏昌は引きこもりの経験を経て今、正に一皮剥けようとその瞬間が今訪れようとしています。それはさながら蝶が蛹の背を割り出てくるが如く、完全変態の最終形態まさしく私そのもの言い得て妙でございます。自分自身に妙と使うのは大変おこがましい行為ではございますが、あがり症の私がこの状況下において冷静でいられるはずがないわけであります。さて、この妙という言葉ですが昔はかなり高い評価を指し示す言葉でありました。微妙という言葉を美味しいという意味で使っていた時代もありました

        • ハラの探り合い

          某日、朝、学校にて 先生 高木さんおはようございます。今日、         日直でしたよね。 高木 えー先生、挨拶ハラスメントですか?    やめてくだいそういうの。 先生 あーすまない。でもそう言う高木さん    も謝罪ハラスメントじゃないですか。 高木 すみません、ハラスメント返しになっ    てしまいました。 先生 いえいえ、こちらも指摘ハラスメント    をしてしまいました。すみません。で    は日誌お願いしますね。 高木 はい。

        堂々巡り、どないせぇちゅうねん

          無職RPG

          恥ずかしいから、なれるはずないから、周りにどう思われるのか、そんなことばかり考える。怒られるかもしれない、止められるかもしれない、そんな植物の蔓のような物に囚われているうちに身動きが取れなくなっていた。そして動かなくなればなるほどに蔓は体にキツく纏わりつき、絡み、その強度は増していく。気がつけば本音は蔓で覆い隠されてしまった。周りに判断を仰ぎ、周りに合わせ、自分の心を裏切ることに戸惑いがなくなっていった。属している安心感などそんなものは時間が来れば消えて無くなる。そこから解き

          ジュルジュルの奇妙な恋愛

           あれはとある月の16日その日は私の誕生日の前日だった。彼女に温泉旅館宿泊をプレゼントされたもんだから嬉しくて嬉しくて舞い上がっちまってトリプルアクセルをしそうなほど興奮していた。道中の車内はそれはそれは楽しくおしゃべりをしながら片道2時間程度車を走らせた。温泉が近づいてくるなり硫黄の匂いがプンプンしやがるもんでワクワクの火に油を注がれたように、気持ちは昂っていたわけだ。部屋につくなり早速温泉に向かった。混浴だっていうもんで温泉に浸かりながら待ってたわけだが待てど暮らせど彼女

          ジュルジュルの奇妙な恋愛

          わたしもワタシも私の一部

           どうやら私は根幹で人をバカにしているらしい。そして私が優位な立場であると思っている。いや、思い込んでいる、思いたいという願望。私はこうあるはずだという自分への期待。慢心。こんなものは早く捨て去ってしまいたいものであるが、このようなみかん箱の底で腐ったようなドロドロなプライドはなかなか取り除くことはできない。箱ごとすてれば良いのだが、このカビ臭いを通り越し腐敗臭のするものに愛着を感じてしまい、あ、今日はダンボールの回収日じゃないなといい後回しにしてしまう。このようにして放置し

          わたしもワタシも私の一部

          ぐつぐつ、ことこと

           しっかり煮ると美味しくなる。冷ますと味が染み込む。時間をかければ料理は美味しくなる。あっ、煮込み過ぎて干上がってしまった。料理は人に食べてもらわなきゃ…。  考えすぎるのはよくない。しかし癖になっているのだから仕方ない。そして通学途中の電車で大学の同級生を見かけた私は話しかけるかどうか悩んでいる。こちらは一人、向こうは二人。話しかけようか。私は彼らと普段話はするものの特段仲の良いわけではない。一方向こうは二人で話をしているわけだ。ここで割り込んでは私は異物。ハンバーガーに

          ぐつぐつ、ことこと

          映画ドラ◯もん     ひで太の病んでる時空伝

           のび太はよくジャイアンに虐められる。そして泣きながらドラえもんに泣きつく。そしてドラえもんはのび太に手を貸す。助けるわけではない。その場しのぎの手段を秘密道具という形で与えるのだ。しかし、のび太は欲を出しドラえもんの言い付けを破り秘密道具を悪用してしまう。結局のび太は痛い目を見て話は終わる。ドラえもんというストーリーは、ジャイアン、のび太、ドラえもんの3つの関係でバランスを保っている。    私は人と自分を比べてしまう。比べても仕方ない、比べるべきでないことはわかっている。

          映画ドラ◯もん     ひで太の病んでる時空伝

          こうもんまで

          「起立、礼、さよおなら」  齢10に満たない少年少女の意気衝天な挨拶が放課の合図だ。最初に教室を出たのは数人の男子生徒であった。おそらくこのあと遊ぶ約束をしているのであろう。それはさながら、スターティングゲートが空いた瞬間の競走馬のような勢いであった。それに続くようにしてぞろぞろと教室から出てくる生徒たち。次いで出てきたのはボールを持った集団。校庭で遊んでから帰る組である。続いて習い事ある組、特に予定のない組、少し遅れて他のクラスの終わりを待つ組、教室でだべる組という格好であ

          こうもんまで

          謝罪の鉄則

           何かおかしい。いつも通りの部屋なのだが、いつも通りではない。窓は鍵がかけられ密閉されているし部屋の鍵も外からロックされている。叩いて叫んでも返事がない。どうやら閉じ込められてしまったようだ。今日は仕事だというのに。さて、どうするか。この感じだと簡単に出られそうにない。いや、私次第でおそらく出ることができる。しかし、それはあまり取りたくない方法だった。なぜなら、、、とそのときドアが細く開きそこから水の入ったペットボトルが放り込まれた。私はその瞬間素早くドアの方へ向かいドアが閉

          雑談+ルール

          言葉には質量があるわけよ   なんだい、藪から棒に 発せられる言葉は箱に過ぎないのさ、そこにどんな思いが込められてるかが重要なわけさ  ぴんとこねぇな いいか、例えばな、ある人が(この映画面白かった)と言ったとする。この人にとって面白かったわけだが、それは何かと比較して面白かったのかそれとも、ある基準を超えたから面白かったのかそれぞれ理由があるだろう  そりゃそうだろ、何が言いたいんだ つまり、人によって同じ表現を使っても意味合いが変わるっちゅうわけよ  はぁ そこでな、一つ

          雑談+ルール

          弟を止めろ!

           庭にいる弟が何やら騒いでいる。気になってベッドから体を起こす。 「あんたをここに住まわせた覚えはないんだからね。」 猫でも入り込んだのだろうか。まぁよくあることなのだからいちいち騒ぐほどのことでもないだろう。くだらないなぁ。と再びベッドに横になる。 「いうことを聞かない悪い奴は死んでもらいます。」 ちょっと待て!!!!そこまでする必要はないだろうと急いで窓から顔を出して、「やめろーーー!」と叫んだ。しかし私の目の前の光景には猫はおろかそもそも動物がいなかった。では、弟は何を

          弟を止めろ!

          某カップルみたいな会話

          単刀直入に言うわ、あなたが嫌いよ 指を差し唐突にこんな言葉を言って放つのは紛れもなく僕の彼女である。 あの、えっと僕何かしました? 気の利いた返しもできず申し訳ないと思いつつもあまりに急であったから致し方ない。 いえ、気の障るようなことをされた覚えも許可した覚えもないわ。 なんだその言い回しは、僕は君の許可なしに発言すら許されないのか。 それじゃあなんだって言うんだよ。まさか、別れたいとかそう言う話か。 バカね、私があなたと別れたいだなんていうはずがないじゃない。

          某カップルみたいな会話

          文化祭一週間前に急遽一人ネタをやることに田中は自分の中で幾度も反芻したネタだからと息巻いていた。いざ本番が始まると客席は静まり返っていた。

           いざ自分たちの出番だとステージに向かおうとしたが、緊張と不安で足が止まってしまう。自分を奮い立たせ、再びステージに向かおうとした。しかし、そこで妙な違和感を覚える。違和感というかそこにいるべきではない、正しくは今から向かう場所にもうすでに自分が立っているのである。一瞬戸惑ったがこれは緊張のせいでネタに集中できていないからだと悟り、もう一度気を引き締めようとするがそれも躊躇われた。理由は明白であった。まるで劇のシリアスなシーンでもみているかのような客席の静けさに私は気を取られ

          文化祭一週間前に急遽一人ネタをやることに田中は自分の中で幾度も反芻したネタだからと息巻いていた。いざ本番が始まると客席は静まり返っていた。

          短編小説書くぞー!めちゃ不定期でふ

           どうも十府ひでです。短編小説を投稿していきたいと思います。できれば週に一回ぐらいあげたいけど…いや、あげるぞ、なんとかね。気軽にコメントとかくれると嬉しいです。当たり障りのない自己紹介となりますがよろしくお願いします。

          短編小説書くぞー!めちゃ不定期でふ