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流れ星の向こう 5話

 リナとエスティアの会話から、何日か経った頃だった。
 小さな裏切りの炎が灯されようとしていた。
「リナ、こんなことしていいの?」
「ええ、もちろん」
 少女は悪魔のように笑った。
「許しを乞うべきは、私たちではなく、彼女たちだもの」
 リナが始まりの合図をしようとした時だった。
 彼女の手を誰かが掴んだ。
「?」
 その手は半ば強引にリナを外へと連れ出す。
 月明かりがその人物を照らした。
「シスター?」

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