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「自分」が分からない

自分が分からないんです…
こんなことをカウンセリングで話される方、結構いらっしゃいます。

自分が何をしたいのか分からない
自分がどうなりたいのか分からない
自分で「自分」の事が決められない…

こんなお悩みを持たれている方って、結構いるモノです。

よく「レストランでメニューが決められない」という話を聴きますけど、これも「自分が何を食べたいのか分からない」というところから来ている場合が多いんです。

自分が好きなものを頼めば良いんじゃない?と思われるでしょうけど、その人にとっては自分の「好き」も分からないんです。

結果、お勧めとか誰かと一緒の時はその人と同じものとか、その人に決めてもらうなんてこともよくあります。

この問題をさらに深めていくと、自分の「感情」が分からないというところに辿り着きます。
自分が何を想い、何を感じ、何を考えているのかが分からない。
だから「表現すべき自分」も分からない。
けれど、生きていく上で誰とも関係を持たずに生きていくことは不可能。
だから、相手が望む自分を作り上げようとして人間関係で失敗を繰り返す。

これは子供の頃に「自分」を認めてもらえなかった、受け止めてもらえなかった経験からそうなってしまっているんです。

誰かが○○しているから、私も○○しよう
誰かに△△って言われたから、△△してみよう
そこに「自分」がいないんですね。

こういう悩みを持たれている方はまず、自分の感情を意識するようにしてみることをお勧めします。

私は今、喜んでいる。
私は今、楽しい。
私は今、寂しい。
私は今、悲しい…

このように「今の自分」が何を感じているのかを意識してみて、それを言葉にしてみるだけでも、今の自分が見えて来ます。

そこから何でそう感じたのか、どうしてそのように感じているのかを見てみると、自分がどのような状況でどんな感情を持つのかも分かって来ます。

それが出来るようになってきたら、そこで自分が何をしたいのか、を考えるようにしてみるとそこに「自分の意思」が出て来ます。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます