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依存を考える時
Yahooニュースを観ていたところ、こんなトピックが上がっていました。
48歳・独身女性「母なしでは生き方がわからない」。依存し合う“危険な母娘関係”から抜け出すには #令和の親 #令和の子
この記事では母と娘の依存関係、親子間での共依存について取り上げられています。
(内容は記事をご覧ください)
親子での依存問題については、私の所にも相談の来られる方は多く、その内容としてはやはり母と娘の関係が一番多いです。
父と息子というのはほとんどなく(潜在的にはあるのかも知れませんが)、母と息子というのはたまにあるという感じです。
あとは兄と妹、姉と弟、姉妹という関係での共依存のケースもありますが、兄弟というケースは経験がありません。
兄弟姉妹の場合は両親の仲が悪く、上の子が下の子を親の暴力から守るという形から依存に発展することが多く、逆に親が兄弟姉妹を比較するようなことをしていた場合、兄弟仲は悪くなってしまい褒められる方が親に依存し、比較され蔑まれる方は孤立してしまうパターンが多く観られます。
この記事に出てくる女性の場合は幼少時に父を亡くした後、母が女手一つで子供を育てるというシングルマザーだったとのことですが、そこでは一見すると虐待といった兆候はなく、この女性も順調に成長してきたように見えます。
この記事の中で公認心理士が意見を述べているのですが、この方のおっしゃる通りこの母娘はお互いに依存しあっている事に気付けないまま今に至ってしまっているところに問題があります。
そもそも依存している者同士はお互いに「依存している」という事に気付かないものなので、それは仕方ないことかも知れません。
ですが娘さんは明らかに人間関係、特に異性との関係がうまく築けていないことからも、他の人間関係もどうだったのか知りたいところです。
またこの公認心理士は「まず娘さん自身には、いつか待っていたら白馬に乗った王子様が現れて、全て良い状況に変えてくれると潜在的に思っている節(ふし)を感じます。どういうことかというと、母親に対しても不倫関係にしても、いつも受け身で、自分の人生は自分で切り拓いていくといった自発的な原動力が感じられません。
これはやはり、幼い頃からの母親の積み重なる言動に発端があったとは思いますが、それだけではなく、娘さん自身の受身的な性格や、自信のなさからも来ていると思います(記事より引用)」と言っていますが、これは明らかに間違っていると感じています。
受け身的な性格や自信の無さというのは、それは家庭環境によって形作られるものでそれをそのまま「彼女のせい」としてしまうような言い方には違和感を覚えます。
自発的な原動力というモノも、子供の頃から自らを認めてもらえるといった経験を重ねて出来るようになっていくことであることから、彼女のせいではないと言えると考えます。
家族間にしろ友人や恋人、夫婦間にしろ依存関係は存在します。
依存そのものは人が生きていく上で必要なモノであり、私も含めてこの世に生きているすべての人の中にあるモノです。
ですがその度を越えてしまうと、それはお互いにとって害となります。
生きづらさを感じたらそこに「依存」がないか。
自分は誰かに依存し過ぎていないか。
そんな風に意識してみるだけでも、共依存から抜け出す第一歩となるかも知れません。
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