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私が講座を開く理由

私は心理カウンセラーの仕事を始めた頃から、いくつかの講座を自主的に開催しています。
当初は月に一回~二回のペースで開いていましたがコロナが流行ってからはなかなか開けず、昨年あたりからまた少しづつ始めています。
(来月また今年最初の講座を開く予定です)

「何でカウンセラーがこんな講座を開くのですか?」とたまに訊かれることがあります。
カウンセラー自身が講座を開くってあまり無いことのようですし、開いてもカウンセラー養成などのようなモノだったりすることが多いようです。

私はといえば2つの柱で講座を作っています。
一つは「人間関係改善」を目的としたコミュニケーション改善のためのモノ。
話の聴き方や潜在意識、アンガーマネジメントとアサーションについてお伝えするモノです。

もう一つは「虐待を無くす」ことを目的とした、アダルトチルドレンに関するモノ。
これにはグループカウンセリング的な要素を含めた、自助グループ的なこともやっています。

この二つの柱両方ともその主旨は『知ってもらう』ことにあります。

カウンセリングってどんなものか、どんな人間がカウンセラーをやっているのか、アダルトチルドレンって何なのか、機能不全家庭とか虐待って具体的にどういったモノなのか、などなど…
こういったことをまず「知ってもらう」ために、講座という形を取っています。

特に虐待やアダルトチルドレンなどは、知っているようで知らないことが多く、それを積極的に知らせようとしているかというと割とそうでもないと感じることが多いと感じています。

例えば「宗教2世」にしても一時期は連日のように報道され、その中身を深堀するような特集が組まれることもありましたが、今はどうでしょう?

例えば子供の虐待死が起こるとニュースになり、一部ではその背景として虐待を行なって逮捕された親についても週刊誌などは取り上げたりしますが、それで終わりです。

マスコミの悪いところ、というと少しかわいそうな気もするのですが、追加報道や後追い報道が無いため、その実態が正しく伝わらないところがあります。

子供が亡くなるとニュースになりますが、そこまでに至っていないケースがその陰に山ほどあるのも分かっているのに、それは報道しようとしない。
もちろん事件になっていないから、と言われればそうなのですが、虐待防止、虐待予防については興味が無いと思われても仕方ないのでは、と思ってしまいます。

何で虐待が起こるのか?
そこにアダルトチルドレンや毒親、機能不全家庭という連鎖があって、それがいつまで経っても虐待が無くならない要因であるということを講座ではお話するのですが、こういったことはマスコミは興味を示さないんですよね。

これまでにも、試しに講座開催について地元のいくつかのマスコミにプレスリリースという形で知らせてはみたのですが、ものの見事にスルーされました。
恐らく「広告」という形でこちらがお金を払えば、取り上げてくれるのでしょうが、数行の小さな記事に何万円も払えませんのでねぇ…

また「何でこの値段で講座を開いてるんですか?」と訊かれることもたまにあります。

本当にたまにですが、県外、都内の方からわざわざ来られる方も居るのですが、その方から「この時間、この内容の講座を都内で聴こうとすると、数千円は取られますよ」と言われたことがあります。
(その時に私が頂いた料金は、およそ3時間の講座で1,000円でした)

これは全く相場が分からない、という私の素人ぶりがそうさせているのですが、上記の通り私が講座を開く目的は『知ってもらう』ですので、あまり値段を高くしてしまうと足が遠のくんじゃないかなぁ、というのもあります。

今はオンラインという方法もあるのですが、やはり私はライブ感、その場での空気感を共有する中でこそ伝わるものがあると持っているので、それを大事にしたいと思っています。
なので私は講座を「ソロライブ」と言ったりすることもあります。

ライブは生ものですので、同じ講座を開いたとしてもその時に参加される方の雰囲気や、知りたいことなどによっては内容を変えたりもするので、全く同じ講座になったことがありません。
音楽ライブでいうなら、○○ドーム○Daysでもそこに来ているお客様の様子やノリでセットリストを変える、という感じです。
(時にノリ過ぎてしまい、アンコールが伸びて時間内に収まらないこともしばしばとか…)

一人での発信ではその拡がりにも限りがあるし、そこは歯がゆい部分もあるのですが、何もしないよりは一人でも何かを発信し続けることをしていれば、やがて少しづつその波紋は広がってくれることを信じて、今年は少し講座にも力を入れていこうと思っています。




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