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メンタルブロックとはなにか? アタマでわかっていても行動できないときボクたちの中で起こっている事

こんにちは、心月です。

好評頂いているコラム「アダルトチルドレン~生きづらさを抱えているあなたへ」をお読みくださった方からメールを頂きました。


その後、個人セッションを受けてくださり、ご自身のお悩みと経過のシェアしていただきました。ここでお届けしたいと思います。

まずは、メールからご紹介しますね。


■わかっていても動けないロジックはこれだ

略)

AIです。先日はお世話になりました。
心月さんが推薦していたワークを実践する前は、ずっと自分に自信が無く、人の顔色ばかり伺っていました。

自分の気持ちを抑えつけて生きてきたので、自分が何を感じてるのか何をやりたいのか本当にわからなかったんです。

自分がアダルトチルドレンだということは知っていました。
巷でいわれる“自分を大切にする”という言葉が苦手でした。

ぜんぜんわからないばかりかメンタルブロックを強く感じてしまうんです。

今回、AC向けのセッションを受けて痛感しているのは、私ひとりだけでは自分の考え方の癖やパターンや本音って、正直、気づけないと思いました。

心月さんがおっしゃる「いかに、幻想に気づいてゲームから外れるのか?」
ここ、本当に重要ですね。

まだまだ理解につながっていないこともありますが、この年齢にして(30代/子持ちシングルマザー)ACの理解を通して本当の自分を生きる方法を知ることができて本当に良かったです。
ありがとうございました。


セッションから1ヶ月たった今。「情報」とか「価値基準」が、まったく意味をなさないということもしっくりきています。

ただ、やっぱり私自身が自分でいることに幸せを感じ、安堵できているかどうか?わからなくなる時があるんです。そのときのブロックが長く感じるとき、また振り出しに戻りそうになってしまいます。

もし可能であれば、アダルトチルドレン向けにメンタルブロックを外す方法を教えていただけませんか?

私らしい体験することがなによりも幸せなんだと気づいた今だからこそ、自分のブロックを解放してあげたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

2022.1月(AIさんのご感想メールより選抜)

ボクは3年ほど「COCOPOICAFE」主宰をしてきました。そこへご相談を寄せてくださる方の多くが

「自分を大切にしたいのにできない」


というお悩みが圧倒的でした。


心から自分を受け入れたい
大切にしたい、でも

アタマでわかっていてもメンタルブロックが強くて動けない

人生を生きている実感、生きる喜びを感じたい、でも、

メンタルブロックがあってどうしても抜け出せない



そのお気持ち、痛いほどよくわかります。ボクもこの光の見えない長いトンネルの中で彷徨っていた時期がありました。

メールを頂いたAさんも、はじめはまったく同じような言葉を仰っていましたが、それがいかに意味をなさないのか?を知ることで、これまでの視野を変えることができるです。


ここでいう視野とは、社会が推奨する安心とか、常識といってもいいかと思います。

ボクたちはいつも、「当たり前」や「常識の世界」で生きています。
また、周りの人達もボクたちに良かれと思って色々な助言をしてくれますが、それが結果として「思いこみ」を作り、偽りの「安心安全」を信じてしまいがち。

そこで、AIさんのように“自分を大切にする”のが苦手、という方に向けて大切なお話をしてゆけたらと思います。ご興味のある方はぜひ最後までお読み下さいませ。


まずは、ACのひとに限らず、どんな方でも常に“自分自身がメンタルブロックを作り続けている”ということを自覚し、自分に対してどのようなデメリットがあり、そのブロックを積極的に超えるためには何をすればいいのか?ということを観察してみましょう。

メンタルブロックとはなにか?


さて、知っているようで曖昧な「メンタルブロック」とは一体なんでしょうか? これは直訳すれば「心の壁」になります。

「心の壁」とは、要するに「何か達成したい実現したいと思ったとしても、そこに壁があると自分で勝手に考えてブレーキをかけてしまう心」です。

平たく言うと『思い込みの壁』ですね。

そういう意味では、ボクもメンタルブロックを10代の頃から山のように持っていました。今でも知らないところでたくさん持ってると思います。

それでも、自分の内面と向きあって丁寧にメンタルブロックを外してきた結果、今のようにnoteやメルマガなどで解説できるようになりました。

おかげさまでボクは、色々な人から

「心月さんの話を聞いて、これまでできないと思っていたことが自分の思いこみだったと気づきました!」

「思いこみから解放されてラクにできるようになりました!」

と言われ、ボクの経験も役に立てているなあとありがたく感じています。
結局、いかに自分で自分を決めつけているか? を理解するのがコツなのだと思うんです。だから、あなたもぜったい大丈夫。

まずは「自分を大切にしたいのにできない」そう感じるとき、ボクたちの意識下で起きていることを説明してゆきますね。

そして、“自分には無理”と思っていたメンタルブロックについて、ボク自身の体験と、実際にブロックを外す方法もお伝えします。

とはいえ、長年の思いこみって厄介です。強いです。なかなか飲み込めないこともあるかもしれません。そんなひとは、焦らず、ゆっくりと消化してくださればと思います。

(ここからちょっとだけ専門用語を使いますが、覚える必要はありませんのでサラッと読みくださいませ。)

メンタルブロックに陥る過程を知ろう


ちょっとだけ深掘りしましょう。
みなさんが聴き慣れている「メンタルブロック」というのは、心理学で言うと【学習性無力感】のことを指します。

有名なマウスの実験をご存知でしょうか?

ある閉め切った場所にマウスを閉じこめ、一定ラインより先に行かないようにマウスに電流を流し続けると、その電流がなくなってもマウスは“そのラインを超えようとしなくなる”、というもの。

つまり、痛い目に遭い続けてしまったので、もう一度痛い目に遭い続けるぐらいであればチャレンジをしなくなるのですね。

このような【学習性無力感】に陥るまでの流れは、

●ストレスを感じる環境に置かれる

●自分ではそのストレスを回避できない、または状況を変えられないと認識する

●その状況に一定期間置かれる

●今後もストレスは回避できないだろう、状況は変えられないだろうと認識する
●学習性無力感(メンタルブロック)」に陥る

という順番になります。

ここで厄介なのは、このメンタルブロックは意識的に自分で作るというよりは、これまでの経験や社会からのメッセージを受け取る事によって勝手に自分で作り上げてしまうことです。

▼無意識の基本を知りたい方はこのコラムがおすすめです


ひとの夢を奪わない、ボクたちはみんな可能性

たとえばボクは、小さい頃から歌ったり、踊ったりすることが好きで、クラスでも目立つのが得意でした。でも、規則とかグループ行動は苦手。どこまでも自由を求めていました。

にも関わらず、今のようなモデル活動やフリーランスでコンテンツ発信になかなか本腰にならなかったのはなぜか?といえば、当時の学校の先生やまわりの大人から

「モデルなんか目指しても大変なだけだよ」
「芸能界に入ってメチャ苦労している子を知っている」

という話を聞いたり

「フリーランスがいかに不自由か」
「コンテンツ発信は時間ばかり掛かってつづかない」

ということを何回も聞かされてしまったためでした。

みなさんもそんな経験ありませんか?

ボクはそのころ、自分を表現することをしたり、それについて学んだりしても、そこに自分の将来はないというメンタルブロックを勝手に作ってしまっていたのです。

卒業後も手っ取り早く、周りが「これが無難な進路なんじゃない?」と認めてくれた美容師の道に進みました。

でも、当然ですよね。当時10代のボクにとっては情報も少なく信頼できる大人もほどんどいません。だから学校の教師に言われたことも、わざわざそれを疑うこともしませんでした。

モデル活動に興味はあっても、経験もないし業界を見極めるチカラも乏しい。すると「そう言われたらそうなのかなあ・・・?」と簡単に自分の気持ちを誤魔化してしまうものです。

その時にボクが本当にやるべきことは何だったのか? 今ではよくわかりす。

それは、ボクがモデル業やフリーランスの働き方をしたら、
全てのひとが苦労ばかりで仕事が大変なのだろうか? 
それってホントだろうか?と “疑問を持つこと”、でした。

つまり、他人の否定をいったん疑って、それについてちゃんと調べるべきだった、ということです。

こういった経験があるため、ボクは少なくとも自分や周りの人に「絶対にドリームキラーにならないようにしよう」とお話ししています。

ボクたちは相手にどんな可能性があるかということについてはわかりません。自分の経験だけで相手の可能性を潰してしまうことだってあるかもしれないのです。

だから、どんなときも「ひとの夢を奪う大人にだけはならない」と強く誓っていたいと思います。
メンタルブロックってこういう風に作られてしまうと理解できると、自分にも他人にも、決めつけや正しさばかり求めずニュートラルに接することができますね。

そして、社会全体がそのようになってゆけたら、ACで悩んでいるひとも行きやすくなるんじゃないかなと考えています。

■2つのポイントを見逃すな!


お話を戻しましょう。このような訳で、ほとんどの人が無自覚なままジワジワと形成されてゆくメンタルブロック

では、このメンタルブロックを外すために外せないポイントはなんでしょうか?

ひとつ目は、「全ての情報についてニュートラルに考え、自分の可能性についてなるべく広く持つようにする」ということ。

そしてもうひとつ大事なことは、自分のメンタルブロックの外の世界を知り、そこに連れてってくれる“ガイド役”を探すことです。

この2つは、ズバリ「メンタルブロックを自分で作らないようにする習慣」を自然に作ってくれるからです。

たとえばボクは、モデルとして理想的な活動をするために普段から痩せないように気をつけています。つまり、体重を落とさないような食生活を過ごすのが優先順位が高いです。

なぜか?というと、露出の多いモデリングが要求されることも関係ありますが、もともと痩せやすい体質でボディバランスが小さくなりやすく、“男性モデルとして受け入れてもらえないかもしれない”というメンタルブロックがあるからです。

以前、ボクが目指している作品モデルがいました。ボクが憧れるモデルさんは海外の方が多く、彼ら彼女らに比べるとボクはあまりにも小さく印象が薄い。だから「自分なんて無理」と諦めかけていました

さらに、海外から見た東洋人モデルはボディが見劣りしがちなことをさまざまなリサーチをしているうちに知ってしまっていたのです。

ですがある撮影の際、「これ見よがしな肉体美より、いまのままの危うい雰囲気がいいんですよ」と写真家の方に言われ驚きました。

ボクのXジェンダーとしての魅力や東洋的な性質を教えてもらい、海外から見た自分のイメージがガラリと変わったのです。
そうすると「諦めないでやるだけやってみよう」という気持ちが生まれたんですね。

2つ目のポイントの、“ガイド役”が大切な理由は、無理なことを克服しよう!という修行的なメンタルブロックが必要なくなるからです。

そして、自分の狭い視点だけでものごとを判断せず、いろんな角度から観察してみる。ボク自身ができること、自分を大切にして心から楽しい活動にフォーカスする、それだけを心がけることができます。

その後ボクは、少しでも自分らしさが発揮できるようなボディバランスとポージングを研究し、その結果、かつて目指していた海外の名誉のある賞を受賞できて本当にビックリしました。

これは前途した、メンタルブロックを自分で作らないようにする習慣の結果だと考えています。

「がんばってなんとかする」というイメージではなく、楽しく続けることにフォーカスできたお陰。

もちろん、海外で認められるようにと決意してから、熱心にポージングの練習をしましたし、結果的に周りの人が驚くほど表現力も上がりました。痩せないように気をつけながら筋トレや体力保持も調整しました。

それら複数の相乗効果で自信を持ってモデル活動をすると、ポテンシャルが高まり、応援してくれる人にも貢献できる。

このことが“ボクにとっての正解”になったのです。

結局、「ボディバランスが見劣りするしモデルとして通用しない」と決めていたのは自分の能力ではなくボク自身の意識だったとわかりました。

また、こんなこともありました。

これまで自分に自信がなかったメルマガ読者さんが、ボクのメソッドを読んで、いろんなチャレンジができるようになり、SNSで発信をはじめたり、起業したりすることでこれまでよりも高い収入を得ることができた、というご報告してくれたのです。

実際、お話しする機会もあり、ますますボク自身の励みになりました。
やはりそれも“自分には無理”と思っていたメンタルブロックについて実際に外す方法がわかったからなのです。


面倒なプロセスをなくしてココロの傷をリセットさせたボクの話▼


そもそも“自分が何を思いこんでいるのか?”を知ることができれば、いかにそれを乗り越え、どうしたら本当に得たい結果に近づけるのか、ということがフィジカルにわかります。

すると自然に「いま、大切なことはなにか?」へ意識が向くので、エネルギーが効率よく循環するのですね。

これは疲れないし時間の無駄もない。コスパがいい感じなのでオススメです。

なぜメンタルブロックを抱え続けるの?


さて。なぜボクたちがいろんなメンタルブロックを抱え続けるか?
これは複雑な要素があるのですが、一番大きなのは「自分を守るため」です。

前途したマウスの実験のように、ある特定より先に行くと、“自分にとって不安で安全ではないという予感”がして、自分が快適で安全だとわかっている空間以外に向かうのを嫌うからです。

「自分を大切にしたいのにできない」と感じている人の多くは、自分は困難なことやストレスに対して、“まったく太刀打ちできない”と信じ込んでしまっているため、心に壁を作って自己防衛していることに気がつけていないのかもしれませんね。

安心安全から出たくない、出ると怖い。その一心でご自身を守ってきた経験が長いのです。

特に、アダルトチルドレンのひとは、過去に虐待やいじめに遭っていたり、家族や恋人から何らかのハラスメントなどを受け人格否定をされ続けてきた経験があるかもしれません。

潜在的に「自分は何をやっても無駄」「自分は大切にされる事はない」と考えてしまう傾向があり、これを繰り返すと学習性無力感に陥りやすくなります。

このとき、ご自身の成功体験が少なくて、漠然とした自信しかない場合、すぐにその自信も打ち砕かれてしまうことになりかねません。

冒頭でお話しした「学習性無力感」とは、正確にいえば、《回避できないストレスにさらされるとそこから回避するための抵抗すら諦めてしまう心理現象》のことを指します。

幼い頃からずっと心に壁を作って自己防衛してきたACのひとは、自分を守るためにメンタルブロックを強く感じ、リスクを避けようとしてきました。そのため、「わかっているけど動けない」となってしまうのは当たり前だも言えるのです。

このことから、自信がなくて行動できない人に対して「そんなの思いこみだよ!」と一言で片付けてしまうのはあまりにもイージー過ぎるとボクは思います。 

では、ACを含め、自信がなくて行動できない人たちがメンタルブロックと上手につきあうにはどうしたらいいか? お話ししましょう。

■メンタルブロックと上手につきあう方法


確かに、自分の安心安全な範囲の外側にはリスクもありますが大きなリターンもありますよね。

まず、リスクばかりじゃなくリターンもあるはずだとイメージし、“どうすれば大きなリターンを獲得できるのか?”を考えてみましょう。

早い話、その前提でトライ&エラーを続けることがメンタルブロックとの上手な付き合い方になるのです。

「自分を大切にしたいのにできない」その根本原因についてボクの意見は、“たった1つ“。それは大切にするやり方を知らないだけです

自分を大切にして心から生きてて楽しい人生をつかめる人とそうじゃない人、何が根本的に違うのか?

それは、正しいやり方を知っているかどうか。自分を大切にできない人はそのやり方を知らないに過ぎないんです。

ですから、まずはロジックを理解し、小さなトライ&エラーを経験することからはじめてみましょう。後半でやり方をお伝えしますね。

できないのはあたり前という考え方を採用する


みなさんは学習の4段階という言葉をご存知でしょうか?

マズローが提唱した学習4つのステップのことです

無意識的無能(自分ができないことを、知らない)

意識的無能(自分ができないことを知っていて、できない)

意識的有能(意識的に、できる)

4無意識的有能(無意識的に、できる)

何を学ぶにも、最初は第一段階の《無知の無能》からスタートします。つまり「知らないからできない」にすぎません。

そもそも、ボクたち人間は本能以外の事は知らないとできないんです。考えてみれば、トイレの使い方だってお箸の使い方だって読み書きだって、最初はできなかった。

ですから、できないのはあたり前なんです。そのために

◎正しいやり方
◎正しい手順

を身につけることが先決なんですね。

人が自分の枠から抜けられない時
今一歩が前に進めない時

一番の理由は、【できることを知らない】ことがほとんどです。

そして、今回多くの方が「アタマでわかっててもできない」「長年のネガティブなパターンから抜け出せない」と、シェアしてくださったように、この行き詰まりをひも解いていく確かな手順が必要だと思います。

逆に言えば、正しい方法と正しい手順さえあれば、メンタルブロックを自然に克服することができます。
もっと言えば、自分を大切にして自分を生きる喜びを堪能する人生は、誰でも手に入れることができるんです。どんなときでもです。


それを踏まえて、メンタルブロックを外すために最初にやってほしいことがあります。

「メンタルブロックの外にある世界に小さくチャレンジをしていく習慣」です。

自分のメンタルブロックの外にあることについて誘われたり、あるいはそこにチャレンジする機会があった時には、とにかく小さくてもいいからまずはやってみる方向に心を動かすのです。


根拠のない間違ったメンタルブロックを崩した話


ボクもモデル活動をしだした頃、AC特有の心配症が抜けきれませんでした。アレコレと脳内で考えてしまうクセがあり、「失敗するんじゃないか」「緊張して動けなくなったらどうしよう」などと、不安でいっぱいになってしまうことがあったんですね。

そこで、勇気を出して撮影スタッフに相談してみました。
「実は、本番に緊張しすぎてアタマが真っ白になっちゃうんです」と。

すると、「じゃあロケハンに一緒に行きましょうか?」と、すぐに連れていってもらうことになりました。

モデリングについては十分チャレンジできることがわかっているので、あとはリラックスして本番にベストを尽くせるよう集中したかったのです。

ロケハンに行くのは半日がかり。そのため、他のバイトを休んだり自分の時間を使うことになるけれど、その結果、本番で過緊張することを考えたら、大切な確認行為でした。

加えて、森や湖のある土地へロケハンに行った帰りに、地元の美味しいモノを食べたり、テストシューティングをしてスタッフさんとなんども打ち合わせしたりとリフレッシュにもなります。

「それがなに?」 と思われるかもしれませんが、ボクの個性を理解してくださる人となるべく時間を一緒に過ごすことで、モデルとして「これ以上高みを目指せないのではないか?」といったような、根拠のない間違ったメンタルブロックを崩していったのです。←ここ、すごく大事です。


同時に、自分ができないことを求められたときのイライラ感や、難しい表現でアタマが真っ白になりそうなときに、どんなことに意識を向け、どんな自分でいればポテンシャルを発揮できるのか?というようなことがわかるようになってきたのです。

小さくても様々なチャレンジをしてきた経験が生きる為、多少のハプニングは面白がれるくらいストレス耐性ができました。

そうなると、生きるのがとても楽です。

モデル以外のお仕事も、こうして心理の世界をお伝えするときも、どのような伝え方をすれば伝わりやすいか?ということを自然に学んでいたからこそ、新しい挑戦もできやすくなるのですね。


このような訳で、ボクのメンタルブロックをたくさん外すことができたのは、撮影スタッフがガイド役だったおかげです。

未経験のチャレンジに対してビビっているときも、具体的な事例ややり方でどうやってメンタルブロックを外すか?ということを色々と示してくれていたのです。こうして考えるとホントありがたい存在です。

こんな言葉を今でもよく覚えています。

「何かを諦めそうになったとき、チャレンジするのが怖くなってしまったとき、思考のいうことを聞いてはいけません。

信じられるのは、自分自身の素直な感覚だけ。
自分の内側から湧き起こるものに純粋にね


ある意味、スピリチャルで、本能的で、とことん強い。
自分とつながる感覚ともいえるこの考え方を、メンタルブロックに出逢うたびにボク自身チェックしています。

あなたにとって最適なガイド役を探そう


結論からいうと、ボクが思うガイド役の必要性はこの2点。

●自分だけの思いこみの存在を気づかせてくれること

●どうやってそれを乗り越えているか実際に知らしめてくれるこ

ガイドして頂けることは、モデルについても、心理セラピストやコンテンツ発信についても変わりありません。

たとえば、5年ほど前までボクは「どこかの会社に勤めてお給料をもらうのが最も安全で近道」と思っていました。

実際にそれを実行したこともあったのですが、そこには残念ながらボクが望むようなライフスタイルはありませんでした。さらにそれに気付くのに何年も時間がかかってしまったのです。

それでも当時のメンタルブロックを外してくれる人に恵まれることで、今のフリーランス活動とライフスタイルを両立することができました。

「セラピストになりたい」と思ったときも、強い思い込みがありました。ボクがチキンハートだったために「発進するならまずは文章をうまく書かなくちゃダメだ!」という謎のブロックがあったことで、色々な歪みを生じさせていたんです。

本当は、文章力とか自信とか全然関係がないのに、当時は残念ながらそのような知識がありませんでした。

でも、ガイド役と一緒に過ごしていたら、全く意味のないモノだとわかりました。結局、ボクはボクの内側から湧き起こる感覚を信じて行動することがデフォルトになったのです。

いまならよくわかります。
文章力はやってゆくうちに磨いてゆけばいいし、まずは「ボク自身がなにを体験したいか?」にフォーカスする習慣をつければ、自然と身体が動くもの。

そもそも、なにもせずに止まっていることが一番怖いんじゃないかな、って。

なぜなら、

変化が激しい現代「何が起こるかわからない」から。


どのような活動にしても、ちょっと先のことすら想像ができないし、したところで変化の激しい未知へ完全に太刀打ちできるノウハウなんてない。

日々の在り方ひとつとっても。去年の今頃とはぜんぜん状況が違うことは、みなさんも感じているかと思います。

ボクも、本当にどんどん変わっています。

つまり、安心安全という甘い言葉が通用しません。

「この会社に入ったら安泰だ」がないのはもちろん、〇〇で成功したら安心だ、もない。SNSで1万人フォロワーがいるから安心だ、もない。
そうすると、そもそも固定された真実はなく、「こうしなくちゃダメだ」という思いこみは意味をなしませんよね。

もっと言えば、安心安定もただの幻想。情報も錯綜しているし将来のことなんかぜんぜん見えなくて当然で、そもそも世界は「不確定要素」成り立っていることを受けとめる力をつける方が優先なんです。

では、そんなときに役に立つのは何か。

それこそがメンタルブロック=思いこみに気づくことです。もはやボクたちが生きる現代、何かを知ることで救われることはありません。

知るのではなく“内側から湧き起こるものに身を任せる”ことができるかどうか。

だって、どうせ不確かな世界で生きているのだから。

ボクたちはいつも当たり前や常識の世界で生きています。また、周りの人達もボクたちに良かれと思って色々な助言をしてくれますが、それが結果として思いこみを作り、安心安全を信じてしまいがち。

まずはどんな人でも常に自分自身がメンタルブロックを作り続けているということを自覚して、それが自分に対しどのような弊害を及ぼしていて、そのブロックを積極的に超えるためには何をすればいいのか?ということを観察してみましょう。

たとえ困難な状況になっても必ずどうにかなるさって思えたり、誰かに頼ったりして最悪の状態は回避できるはず。

そういった楽観的な思考になれば、「学習性無力感」といわれるような状態に陥りにくくなり、もしそうなったとしても、すぐに素直な自分の感覚に戻って行ける。

つまり、いくつかの成功体験があって、自分なりの正解に基づいて行動できたり、自分の感覚に自信を持っていれば大丈夫だとわかったのです。

■ブロックは少しずつ切りくずす作戦


さて、ここまで、メンタルブロックのしくみと、それらを外す方法について説明をしてきました。

中には何年かかるものもあるし、場合によってはどんなに時間をかけてもなかなか外れないものがあるかもしれません。

でも、そんなときに思い出してほしいこと、それは

「結果にこだわらずプロセスを楽しもう」

という考え方です。

もし、これまでメンタルブロックを外すことについて、結果にこだわらずにその過程を楽しむという発想を持っていなかったとしたら、ぜひ今日からこう考えてみましょう。

特にACのひとは失敗することを過剰に怖がってしまったり、他人の視線を気にする傾向があります。

ボクたちはどうしても、結果がついてこないと自分の行動が間違ってるのではないか?時間がもったいなかったのでは?と後悔をしてしまう性質を持っているもの。

あるいは不本意なことを行ったにも関わらず、結果がたまたま良かった場合には「結果オーライ」と言いながら、その結果を受け入れてしまうことがあります。

メンタルブロックに対するアプローチも同じことです。
新いチャレンジをしたために、かえって状況が悪化してしまったり「思ったよりメンタルブロックが高い」と確認してしまうこともあると思います。

けれど、何もしないよりは何かしたほうがブロックが崩れることが多いですし、なんといっても壁の中に縮こまって暮らしているよりは自己肯定感や充実感が増していきますよね。

それ、自分の可能性を狭めてしまっていない?


たとえば、初めて入ったレストランでメニューを注文するとき。馴染みのお店に舌が慣れてしまっていてるため、美味しさだけを比べると「イマイチ」だったりすることもありますよね。

もちろんサービスや雰囲気などが良ければそれでOKだし、逆に全体的にイマイチだったきは、過去行ったことのあるレストランが素敵だった!ということが再確認できたりします。

つまり、お店選びの失敗なんかなじゃない。今まで触れていなかったことを“ただ、体験しただけ”ってわかりますよね。

これは、ボクたちの日常のすべてにおいて言えることです。

現代社会においてボクたちは、何もしないままで同じ場所に閉じこもってると、残念ながらどんどん状況が進んでいくため、相対的に日常は変化についてゆけなくなってしまいます。

だからこそ多少はリスクがあっても、それでも少しずつチャレンジを続けていくのがベストなんですね。

イメージとしては、ブロック崩しのように“少しずつ切りくずす”感じ。
一度に大きなブロックを目指すのではなく、ちょっとずつ、今できることをする。

すると、“少しずつ切りくずした壁の向こう”にフロンティアが待ってる可能性が高いのです。

それが、ボクの言う「結果にこだわらずプロセスを楽しむ」大切さです。

ここで再度、メンタルブロックというのはなにか?をまとめると

「自分の可能性を狭めてしまっている心の壁」のことです。

ボクたちは安全地帯だけに固定をしていると、世の中は変動してる上に前に進んでいるため、総体的にどんどん世の中に置いていかれることになってしまいます。

それが悪いわけではないのですが、「メンタルブロックが強くて動けない」と、自分で勝手に作り上げてしまっているだけじゃないのか?ただの思考のクセだけなんじゃないか?とセルフチェックする習慣をつけているとベターですね。

ここ数年をイメージしてみて下さい。環境がどんどん変化した2020年からみても、何もしなかった人や企業と、多少失敗してもいいから前に進もうとした人や企業では随分と「いま」が異なってきています。

ボクたちは自分の気持ちをあまりにも結果に偏らせすぎていて、プロセスを楽しむということを忘れてるんではないでしょうか?

これまで恐れていて近づけなかった壁や、自分とは関係ないと思って避けて通ってきたブロックに対し、ちょっとでもいいので、まずは近づいてみる。

慣れないうちは色々な情報を集めたり、実際にブロックのそばにいたり、向こう側にいる人に話を聞けばいい。

ここ数年の「縛り」に対してボクたちは、良くも悪くもメンタルブロックを色々な意味で外してきたと考えています。

ほんの数年前までは、ミーティングは物理的に集まってお互いの顔を見ながら話をするのが当たり前。人との交流は一緒に空気を共にするのが当たり前。そのような思い込みによって出来上がった「当たり前」が出来なくなった今、リモートも含め、いかにボクたちが壁の向こう側の人を想い、メンタルマインドのスキルを使いながら、これまでよりも良い世の中を作ろうということを模索してきたのです。


■どこにもメンタルブロックはない?


変動の2020年からボクが考えたことは何かと言うと

「この先どんなふうに状況が変わるかわからない。だから自分に制約を設けてあれもできないこれもできないと考えずに、今できることがあればどんどんやっておこう」

ということです。

正直にいうと、ボクは過去ACであるために続かなかったことや、諦めてしまったこともいろいろありました。でも、そういった思いこみを払拭して、リスクを取りながらどんどん挑戦をしようと努めてきました。

色々なことは時間をかけていいと思います。メンタルブロックも“少しずつ切りくずす”感じでいいとお伝えしました。

それでも、生きるってタイミリミットがあります。ボクたちが、健康的な肉体であとどれくらい生きられるのか?を想像すると、ウジウジしながら何もチャレンジをせずにいると勿体ない!って考えるのはみなさんも同じなのではないでしょうか。

メンタルブロックがあるとかないとかってボヤいていると、あっという間に5年10年経ってしまいます。

だからこそ、「どんな結果になってもいい!」と腹をくくって、そのプロセス自体を楽しめば、ある意味どこにもメンタルブロックはないということになります。

ACこそ、ちょっと向こう側を見てみよう


ボクはかつてアダルトチルドレンの代償選手のようなタイプでした。
完璧主義で、その裏返しに劣等感が強く、視野が狭くて、いつも不安に怯えている小動物のようにオドオドしていました。

心理の世界を勉強し、「学習性無力感」にさいまなれているだけだった、と気づけたときから過去の自分をどんどん解放してゆくことができました。

一度きりの人生。失敗も悔しいこともふくめて、いろんな体験をしたいと強く思ったからです。

そのような訳で、最後に、ボクがACを克服して外してしまったメンタルブロックをご紹介します。いくつかピックアップしましたので、ご参考になれば幸いです。

ACを克服して外したメンタルブロック


外したメンタルブロックその①THEガマン

心理的にガマンするのをやめた。つい「いいひと」の仮面を被ってしまったり、人から褒められるような自分を演じたりして、気がつくといっぱいいっぱいいなってしまうACの特性を、勇気を出して捨ててみました。ツライと感じるとき、ガマンしているなと気づいたときは、すぐに信頼できる人や、先輩のカウンセラーに相談することを自分に赦しました。喋ってしまうと、なんでもないことで悩んでいるものだとわかって、ますます楽になりました。

外したメンタルブロックその②役立たないモノ

役に立つという基準ではなく、楽しみや目の保養のためのモノでも好きなだけ買うことにしました。例えば「役に立つ本」とか「情報」とか、「絶対失敗しない旅」とか。「役に立つ」とわかっていれば躊躇がなかったけれど、それ以外のモノについてはすぐに役に立つわけではないし、どうしてももったいないという気持ちが先立って買えませんでした。けれど、いまは興味のある分野であればどんなモノであっても楽しみや美しさだけを重視して選ぶようにしています。美術書や写真集などはその賜物ですね。おかげで美しい時間をいつでも味わえています。

外したメンタルブロックその③正しい食事

バランスよく食べなければいけないという強迫観念を捨てた。ある程度、栄養学の知識はあるので、その範囲であれば栄養価がいいからといってあまり好きでないものを食べるのを一切やめ、自分が楽しく美味しいと思えるものを食べるようにしました。
それにより、総合的な栄養価よりもボク自身の体調や腸内環境を整えたり、パワーが欲しいときにエネルギーが高まるような食事を楽しんでいます。


外したメンタルブロックその④念入りなスキンケア

化粧品は〇〇ブランドという謎の縛りを捨てた。スキンケアを丁寧にしている人はコスメを贅沢に揃えてケアをしているという偏見があったのですが、ボクの場合シンプルに1つのケア用品でOKで、パックも高級クリームも自分がさほど必要としないのであれば、ケア自体サボって構わないということにしました。以来、ビックリするくらい基礎化粧品を買っていません。

本音をいうと、化粧品をたくさん使ってケアすることで「こうやって努力しているんだ!」って安心したかったんですね。
自分の自然治癒より、メディアを信じてしまっていたボク。その悪いクセを克服した自分を褒めてあげたいことのひとつです。

と・・・あげていくといろいろきりがないのですが、

「自分の勝手に作ったブロックに気づいたとき、その先にどんな結果があるかがさっぱりわからなくても、そのまま止まってしまうのは人生における一番の無駄かもしれない」

と割り切って、知的好奇心から「わからなさ」を覗いてみるということしています。

もちろん、とてつもない財産や時間を失うリスクを背負ってまでチャレンジする必要はありません。

でも、「ま、これぐらいだったら何が起きても大丈夫だよね」と思える範囲であれば、とりあえずちょっと向こう側を見てみよっかな!みたいな感じで動いてみるのです。


ボクたちはブロックの内側は安全ですしハイパフォーマーです。
だからブロックの外側に行かないようにいかないように、と自己免疫機能が働いています。そのまま自分にとって最高のパフォーマンスを求めようとした場合には、ブロックの向こう側に行くのはあまり良い選択肢とは言えないことでしょう。

だからこそ、結果を求めるというよりブロックの向こう側を覗き込んで「ちょっと見てみる」のような選択をしてみる。
それを楽しむ許可を自分に与える。

それはすべての可能性について言えると考えています。

ちょうどボクが憧れていた海外モデルさんの例のように、“他の人ができていることについては自分もできる可能性が必ずある”と思うのと同じ発想ですね。

そこに人が存在する限りには、同じ可能性が必ずあるのです。

あなたはどんな可能性を覗き込んでみたいですか?

■まとめ


今回はメンタルブロックについてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか? ACのひともそうでない人も、「自分を大切にすることが苦手とう感覚から解放され、少しでも楽になれたらうれしいです。

なのより、ボクたちに大切なのは、“メンタルブロックを自分で作らないようにする習慣”です。

まずは、この4つだけでも意識してみてください。
ブロックを少しづつ切り崩し、数ヶ月後、数年後の自分を楽しみに、より愛に満ちたゆたかな日々を歩んでゆきましょう!

●できないのは「あたり前」という前提で、知らなくてOKという考えを持つ
●自分にとって最適なガイド役を探し、思いこみを気づかせてもらう

●メンタルブロックを外すことについて結果にこだわらずプロセスを楽しむ

●経験だけで考えるのではなく、自分の可能性と「いまできること」へフォーカスする習慣を持つ

“だれにでもぴったりな鍵穴がある”


ボクたちは思いこみの塊の中に生きています。
けれど、ちょっとだけ勇気を持てば、カチッとその思いこみの壁にぴったりと合う鍵穴があり、そこをうまく見つけることが出来れば自分の世界が楽しく広がるのです。

このイメージさえ覚えておけば、メンタルブロック崩しを日々行うことが楽しみになるはずです。

ある意味、自分の新しいブロックを見つけると

「よーーし、また崩しがいがある壁がやってきたぞ!」(笑

と楽しい気持ちになるぐらいでちょうどいいと思います。
ぜひ、今回のヒントをきっかけに、ご自身のメンタルブロック崩しを楽しんでくださいね。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。


ご興味のある内容がありましたら、ぜひご一読くださいませ。
ご感想もとってもうれしいです!

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▼パフォーマンスが上がる理由を徹底解説しています!

みんなの気持ちがわかる優しい人だからこそお読みください▼


ボク自身の経験から「生きづらさ」を軽くする考え方や方法を発信しています。共感してくれる仲間を集めています!大切な仲間たちと気軽に集まれる居場所「MITSUKI HOUSE」実現を目指しています!!