「自分が心地いい気分でいたいために」出来事を変えようとしなくてもいい理由とは?
「COCOPOI ROOM」カウンセラーのMAKIです。
最近、困った状況が続いていました。
アレコレ思考が蠢いてしまって春なのにしょんぼりしていました。
わたしはそれに対して、
こうしたら良いかな?
これがダメならこうしてみようかな?
なにが間違っていたんだろう?
グルグル考え、いろいろ試みました。
あれもこれも上手くいかない……どうしよう。
わたしのできることってなんだろう?
なんだったっけ?
そのうち、ハッとしました。
わたしは、ただ起きたことに対して対策していただけ、
もしくは「反応」していただけ、
ということに気付いたのです。
じゃあ、そんなとき、どうしたらいいか?
基本のキに戻ってみましょう。
■起きた出来事を消そうとしてしまっていない?
わたしたちは、自分にとって都合の悪いこと、
嫌な出来事が起きると、それを解決しようとします。
これはごく普通にしてしまうことなので問題ありません。
ですが、放置していても気持ちが悪いもの。
ここでひと呼吸して「潜在意識のしくみ」で観察してみます。
すると、過去の出来事を消そうとしていることとなります。
言葉にすると、「過去を消そうとする」
なんてことは無理だとわかりますよね。
ですが、わたしたちはつい、現実に起きていること、つまり
もう、起きてしまったことを変えられるとどこか信じてしまいがち
なんですね。
そのため、いろいろと対処したり、
問題を解決することへ意識を向けてしまいます。
潜在意識のしくみからすると、全く逆の行為をしてしまうものなのです。
■無意識の状態を観察してみよう
そもそも、わたしたちが「心地よくない」と感じるのは
どう言うことでしょうか?
それは、「出来事そのもの」ではなく、
その出来事に対して浮かび上がる自分の感情や思考がネガティブであることが心地よくない、という状態のことを指します。
もっと言えば、心地いい気分でいたいために
起きた出来事を変えようと努力しているのですね。
それも無意識に。
困ったな、嫌だな、なにが悪かったのかな、
はやく解決しないかな…… と、思考しているとき
わたしたちは「不安な状態」となっています。
これも無意識にです。
その不安状態から、緊張した身体の反応が生まれ
そこから、「解決しなくちゃ!」という価値観が生まれ、
その結果、嫌だな、困ったなという感情や思考が生まれているんですね。
わたしたちが感じている困った状況とは、つまり
「困った」と思考が判断している状況です。
このとき、早く問題を解決したい!
と思って焦ってしまうこともあるかもしれません。
ですが、それは、出来事を変えることではなく、
「困ったという思考から、大丈夫という思考に変わる」とき、
不安が解消されたと感じ、焦りがなくなります。
「大丈夫という思考が生まれている」とき、
安心した状態になっているのです。
つまり、困った状況が変化するというのは、
「不安な状態から安心した状態に変化するとき」なのだとわかりますよね。
これが「出来事そのもの」ではない、という理由です。
「じゃあ、安心した状態になるにはどうしたらいいの?」
と思いますよね。
ここでもやはり、「状態」が最優先です。
「安心しよう!」と思考しても、身体が緊張したままでは
心から安心したり、リラックスすることは難しいのです。
◎無意識に呼吸が浅くなっていないかどうか?
◎胸や肩あたりに力みが入っていないかどうか?
観察してみるとよくわかりますね。
■《結果》として生まれているのが感情
わたしたちは、自己防衛が働いているため、
反応しやすいいきものです。
ですから、地震や緊急事態になったときに、
その瞬間は、感情を味わうことなどできません。
生命維持装置が「逃げろー!」「危ない!」と反応し、
そのエネルギーが全力で自分自身を守るため、
思考や感情に意識が上ってこないのです。
このことからわかるように、
感情や思考は、無意識に起きた《反応の結果》として
タイムラグがあってから浮かび上がってくるもの。
今まさに緊急なことが起きているときは、
感情をキャッチすることはできないのです。
これは、うれしいことも哀しいことも同じです。
たとえば、映画を観て、ドキドキしたり切なくなったり、
胸が熱くなって感動したり、涙が溢れるようなとき。
それは身体の反応しています。
「わあ、素敵!」という感情や思考は、
ちょっと後になってから現れてきます。
みなさんもそのような経験があるのではないでしょうか?
ネガティブな状況も同じです。
なにか出来事が起きている瞬間は、考えることはできませんが
しばらくすると、次第に思考や感情浮かび上がってきます。
そのネガティブな感情に対して
そんなふうに不安になってはダメ!
ポジティブにならなくちゃ!
安心しなくちゃ!
リラックスしていないと困る!
と、自分自身を否定してしまいます。
そして、これも無意識でしていることが多いのですね。
■無意識の状態と感情の扱い方とは?
困った状況で、身体がキュッと固くなっている状態のとき、
心地いい思考は浮かび上がりません。
特に緊急性が強い場合には、呼吸を含めた身体の状態が緊張しているからです。
このときの無意識に起きた《反応の結果》は、やはり
焦りや不安、恐れの感情が湧いてきます。
「無意識の状態」が変わることで、やっと
浮かび上がる思考が心地良いものに変化し、
結果的に、困った状況が解消されたと感じます。
ですから、不安から安心な状態になるには
まず、潜在化している感情を観察する必要があるのです。
■浮かび上がる感情を問題視しない
↑この視点がとても大切です。
「こんな気持ちだったんだね」、と
ただ認めてあげるだけ。
あるがまま、という言葉と同じですね。
それがとてつもない安心感を創り出しているのです。
たとえ状況は変わらなくいとしても、
出来事に対する考え方が変わり、
困った状況が、「なんとかなる状況」に感じられることでしょう。
やたら不安に包まれてしまっているときは
自分の気持ちを大切にしてみてください。
浮んだらそのままにしてあげてください。
次第に、無意識の状態が変わり始めます。
■“心地よくない状態にさせられている”を知っておく
ここからはちょっとだけ蛇足です。
まずね、わたしたちの生きている現代社会は、
ストレス社会と言っても過言ではないんですよね。
みなさんも、職場や学校、人間関係や環境など、
さまざま環境に身を置いて、その中でバランスをとりながら、
一生懸命生きていると思います。
子育て中の人や、親の介護をしている方、
もしくは、転職や、生活環境を新しく切り替えよう、
というタイミングでも大なり小なりの緊張があると想像できます。
もちろん、そうした環境の変化の中で楽しい心地ばかりならいいのですが、現実はなかなかそうもいかないものです。
楽しいことがあっても、その逆に、自分でコントロールするのが難しく、
自分の思い通りにやりたいように出来ない場合もたくさんあります。
それに加えて、日々流れてくるSNSやメディアの情報も
わたしたちのココロを揺さぶります。
つまり普通に生きているだけでも、
どんどん移り変わってゆく時代の変化やそれによる新しい知識など、
本当にいろんなストレスに毎日さらされているわけなのですね。
ある意味、“心地よくない状態にさせられている”。
そうして知らず知らずのうちに、ちょっとずつちょっとずつ
絶えず緊張が起こっている、と言うことを知っておいてください。
その上で、大事なのは、
「自分が心地いい気分でいたいために」
起きた出来事を変えようとしなくてもいいと言うこと。
それは、ただ起きたことに対して反応」していただけ
と捉え直してみるのです。
繰り返しになりますが、
ご自分の感情をいつも心地よくキープしてあげたいと思うのなら、
◎無意識に呼吸が浅くなっていないかどうか?
◎胸や肩あたりに力みが入っていないかどうか?
まずは、「状態」をチェックし、
そこから生まれている思考や感情を丁寧に観察してみるだけで
過度な力みがなくなってゆくのがわかると思います。
コロのスキルを知って、知らない間に負担がかかっている自分を
ご自分でケアする方法をぜひ身につけてくださいね。
ボク自身の経験から「生きづらさ」を軽くする考え方や方法を発信しています。共感してくれる仲間を集めています!大切な仲間たちと気軽に集まれる居場所「MITSUKI HOUSE」実現を目指しています!!