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価値観って一緒じゃなきゃいけないの?

こんばんは。


コロナ騒ぎが始まってはや1年。

旦那は早い段階から在宅ワークに切り替わり、1ヶ月ほど遅れて私も在宅に。

こうしてわたしたち夫婦の在宅ワークとの戦いは始まった。


まず、家が狭い。

この家に決めた時は、狭いことなんてどうでもよかった。

お互いあまり家に居ないタイプで、基本寝れれば何でもいいよねって。

それがこんなにも家に籠る生活になろうとはね。

当時は思いもしなかったわけです。当たり前だけど。


2人とも在宅の日は、ダイニングテーブルに向かい合わせ。

会議がかぶると声が入ってしまうので、どちらかは寝室でリモート会議をするはめになる。

寝室でPC2台扱うのは、結構きつい。


生活と仕事の空間が一緒なので、メリハリがつきづらく。

着替えて、メイクして、髪セットして……なんて無理やり仕事スイッチ入れないとダイニングでの仕事は捗らない。

旦那もそれは同じようで、1年間ずっと苦しんでいるようだった。


さて、そうなると必要なのは「引越し」。

結婚式資金を貯めなければならない今、苦しいながらもこの生活はきつい!!!ということで真剣に家探しを始めることに。


ところがどっこい。

私たちは大きな壁にぶつかったわけです。

「価値観の違い」という大きな大きな壁。


これから引っ越すのであれば、いずれ子供ができても住みやすいところがいいよね、という話に。

ここまでは順調ジュンチョウ。

ただ、お互いの思い描いている未来像が微妙にずれていることに気付いた。

家賃は極力抑えたい私と、家にはお金をかけたい旦那。

ちょっと郊外で子育てしたい私と、都心に住み続けたい旦那。

他にも書ききれないほどの小さな(?)ずれが生じ、ふわふわとしたまま話し合いは終了してしまった。


私たちって、こんなにも価値観合わなかったんだっけ。

話し合った直後は、頭の中で不安がぐるぐる。

ちょっとした価値観ならどうでもいい。

そら豆が好きかとか、現金派かカード派かとか、そんなことならいくらずれていたって気にならない。

今私たちが直面したのは、私たちの未来についての価値観。

どういう生活をしていきたいかって、すごく重要なんじゃないのか?合わなくて大丈夫なのか?

そんなことを考えながらベッドにもぐりこんだ。


ぐるぐるしたまま眠れない私。

一方旦那は1分と経たず寝息が聞こえてきて、呑気なものだなあと。

そんな呑気くんが、寝返りを打ってこっちを向く。

その寝顔が可愛くて、ふっと笑ってしまったと同時にひどく驚いた。

その時にものすごく大きな幸せを感じたから。

不安が一気にはじけ飛んだからだ。


一言添えておくと、私は旦那の顔に惚れたわけではない。(これ見たら旦那泣くな)

決して寝顔が素敵だったから思わず笑みがこぼれたということではないことを注釈しておく。


毎日一緒に居るのに、旦那の寝顔をふと一瞬見ただけで、自然と笑顔になれる。

これってどんなことよりも大事なんじゃないかなって。


よく「価値観が合わない」という理由で別れるカップルの話を聞くけれど、「価値観ってそんなに重要?」と問いたくなった。

もちろん価値観が合うことに重きを置く人もいるのかもしれない。

けれど、価値観がそっくり合うなんてありえない。

生きてきた環境が違うのならば、どこかしらにずれがあるのは当たり前なのだ。

理解しているのに、私たちは「価値観」という言葉に惑わされ、人をふるいにかけようとする。


私と旦那は価値観が合わない。ところもある。

それでいいじゃないか。

家賃はそれぞれが少しずつ妥協して、折衷案を考えればいい。

住む場所だって、2人がぴったり気に入る街が出てくるかもしれない。

お互いが少しずつでも歩み寄れば、「価値観」なんて合わなくたって幸せじゃないだろうか。


今日、私と旦那はすき焼きに入れる具で言い合った。

えのきを入れたい私と、入れたくない旦那。

なんとか駄々をこねてえのきを入れることに成功したので、次回の鍋の具は旦那の価値観に合わせてあげようかな。


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