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言葉のかけ方ひとつで

私は今、夕方から夜にかけての短時間勤務のアルバイトをしている。
朝は起きれない、なんなら昼前まで動けないこともあるから。
バイトに行けたっていう話はInstagramにて

👉 https://www.instagram.com/p/CVpBwiRlR2u/?utm_source=ig_web_copy_link

でも、採用の時に自分がうつ病・睡眠障害、過去に適応障害になったことは一切言わなかった。
言ったら採用されないと思ったからだ。
うつ病を抱えて働く人たちも、きっとそこを恐れながら働いているんじゃないかと思う。

◇バイト先の話

私が働いているのは複数店舗があるちっちゃいチェーン店で、勤務している時は基本店員は二人。
バディ組んでやってる感じ。
相手は大体、自分の親世代の人で、一般社会経験0な私でも優しく指導してくれた。

夏から働き始めて3ヶ月が経過したある日。
バディを組んでいる人の一人(Aさんとする)が、ふと私の経歴を不思議に思った。

「もちちゃんて、何で前職やめたの?」

言葉がつまった。けどすぐにAさんが

「まぁ教師って大変っていうもんねー。疲れちゃったんだね。いいよいいよ、ここでゆっくりしていきな」

ある種の自己完結をして、それ以上詮索してこなかった。
それが私にとってとても心地よかった。

その会話をきっかけに、私も少しずつ、Aさんに自分の症状を聞かれたら答えるようになった。
それが苦と思わないし、相手も「そういうことあるよねぇ」として受け止める姿勢でいてくれた。
他にもバディ組んでいるBさんや、交代ではいるCさんもそれとなく知ってくれていて、体調を気遣いつつ、普通に接してくれる。本当にありがたい。


◇目から鱗の言葉

朝が駄目な私でも、土曜日だけは朝帯に入っている。
(主治医も無理のない程度でね、と言ってくれている)
毎回出勤よりだいぶ早めに起きて、ゆっくりゆっくり覚醒しながら、ギリギリに滑り込み出勤をしている笑
土曜日のバディはBさん。一番多く一緒にシフト入っているので私も安心して出勤している。

ある土曜日、Aさんがたまたま店舗に来ていた。
ちょっと所用があるとのこと。

私「Bさんおはようございまーす。あれ、Aさんがいるー!おはようございますー」
Aさん「あれ、もちちゃん土曜日朝帯か!おはようー。朝苦手なのに来てくれてありがとうねー

来てくれてありがとう

私はちょっと泣きそうになった。
もちろんAさんは何か狙って言ったわけではない(と思う)。
でも、うつになって、自己否定ばっかして、うまく生活できない自分にジレンマを起こして。
家族からも「体を治すには規則正しい生活を!」と言われ。

わかってる。わかってるって。

でもできたら苦労せんわ!!!!!!

というのを毎度飲み込み、この数年間過ごしてきた。

それをAさんは「来てくれてありがとう」と言ってくれた。
私にとって、スッと心の中に入る言葉だった。


◇ちょっと変えるだけで変わるかも


よくうつ病患者には「頑張れ」という言葉がけはしてはいけない、というものがある。
でも周りにいる人はついつい応援したくなって、「頑張れ」と言ってしまう。
頑張れないけど、でも言ってしまう気持ちもわかるから、うつ病患者はさらに苦しくなる。
そんな悪循環はよくある話。

でもそれを「◯◯してくれてありがとう」と言い換えるのはどうだろう。
私の場合だけれど、スッと心の中に入ったし、ぽかぽかした。
それに、「ありがとう」は圧を感じない、優しい言葉だ。(と個人的な意見)

うつ病患者でなくても、自己肯定感の低い、自己評価の低い人が周りにいたら「頑張れ」「頑張ってるよ」ではなく、「してくれてありがとう」と声をかけてみるのはどうだろう。
言った方も、言われた方も、少しほっこりする、素敵な言葉だと思う。

そんな言葉の魔法のお話でした。

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