【読書感想】『amazon』成毛眞

だいぶ前に密かに書き溜めていたブログ記事を、こちらに移行していきたいと思う。以下の記事は、2018年夏頃に書いたもの。

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これまで会社の仕組みに疎く、興味もなかった私。少しでも興味を持つきかっけになったのがこの本。

<amazonのすごいところ>
・「キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)」
→顧客から代金を回収するまでの期間。アマゾンは物を売る前に現金を手にしている。

・「キャッシュフロー経営」
→「貸借対照表」「損益計算書」では、キャッシュの質がわからないが、キャッシュフロー計算書」ではわかる。アマゾンはこれを重視する。

・投資の仕方が一般的ではない。アマゾンは利益を出さず、設備投資に回す。

・アマゾンの強みは企業向けサービス(AWS, FBA)

・FBAによって販売データが筒抜けであり、売れると思ったものを仕入れ、低価格で販売。それをされると中小企業は苦しいが、アマゾンのインフラを活用しないのも難しいので厳しい状況に置かれる。

・ただしスタートアップからするとアマゾンの手助けは非常にありがたい。

・自社のために開発したシステムを売り物にするのが定石

・「低関与商品」の幅が広がっており、アマゾンはそこにビジネスチャンスを見出している(ダッシュボタン)

・IoT家電の囲い込みも行われている

・サービス過多なのは、ライフスタイルに入り込みたいから

*この事実を知ったとき、利益度外視で事業を拡げるためのサービスをしている会社を見つけては利用すれば、消費者側としては非常にトクだなと思った。

・身売りする予定のない企業も買収する

・売れば売るほど赤字が出ても、競合が淘汰されればその後市場を掌握できる

・業界のプラットフォーマーになることが大事

・「ラストワンマイル」=消費者の最寄りの物流倉庫から家までの、最後の区間
→物流ではこの区間がもっともコストがかかる
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せっかく読書しても、こうしてメモしておかないと詳細は忘れてしまう。5年前の私グッジョブ。メモを読み返して、たしかにそんな内容だったなと思い出した。

まあメモしていなくて本の内容を忘れても、大きな要素は読書することによって自分の前提知識の一部になっている感覚はあるのだけど。

この本でいうと「企業によっては、最初にシェアを取るために利益度外視でサービスや商品を提供することもある」「業界のプラットフォーマーになることが大事」「大胆な投資をできる企業はすごい」とか。

実務や実体験からなんとなく分かっていたことを、読書で整理する感じかな?

というざっくりすぎる「読書の効果」を信じているせいで、読んだ本の9割以上はメモすらしていなくて、読んだことすら覚えていない。やっぱりメモはできるだけしておいたほうがいいよなと、この記事を読み返して思った。(本当にするかは別として笑)


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