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適応障害で退職し、転職した職場を3日で辞めた僕がヒモから主夫になり起業するまでの話009

今日は休職中の求職の話。
転職活動について話していく。

前回にも話した通り、当初はあまり適応障害という自己認識は無かった。
その為、休職ライフをエンジョイでき、転職活動に対しても腰が重かったわけではない。

ということで比較的早い段階で転職活動を始めた。
しかし、ネットで調べると休職中の転職活動については賛否が別れるらしい。

「休職中 転職活動」なんてググってみると、
「休職中はしっかり休みましょう。休んでから復職、或いは退職が決まってから転職活動を始めるのが好ましく、現職や転職先に対しても失礼に値します」
などという検索結果が出てきた。

もちろんこの考えに大真面目に従ったわけではない。
とは言え後々いちゃもんを付けられても困るので、
人事との面談で思い切って聞いてみた。

「休職中の転職活動ってありなんですか?」
するとあっさり
「全然大丈夫ですよ。将来の見通しができると精神的にも楽になるかもしれませんし、私も前職からの転職活動は休職中にしました」
と言われた。

言質、取ったり。
これで大手を振って転職活動を開始することができた。

こうして転職活動を始めたわけだが、
深く考えずに業界は教育関係に絞った。
前職同様、教育関係と言っても社会派の企業を探した。

成績や合格実績を重視する予備校や学習塾ではなく、
困難を抱える子どものサポートができる仕事を中心に探した。

更に言うと前職で不足を感じていた「子どもの生活にもっとコミットできる」職場を探した。

今思えば、全く自分のやりたいことと関係なさそうに思える業界や職種にチャレンジしてみるという考え方があっても良かったのではと思う。

納得できない仕事を我慢しながら続ける、或いは変えられないとわかるとすぐに心がダウンしてしまう僕だ。
「教育で社会をよりよくしたい」という大枠、マクロの方向性が同じでも、ミクロなところで齟齬が生じればそれは僕にとって大きな問題になる。

一方で、全く将来の目標と関連のない仕事をすれば、方向性が端から違うので、小さな齟齬は気にならないし、予想外の経験が目標達成に近づける一因になるかもしれない。

例えるなら、同じ趣味を持つ人だと少しの熱の違いで違和感を抱くのに、
自分の関心のない或いは無知な分野においては素直に心を開いて相手の趣味について学べる、という心理に近い。

僕はサッカーが大好きなので、サッカーが好きと言われ仲良くなった人に
「そんなことも知らないでサッカー好きとか言ってたの?」
と思いイライラしてしまうことは容易に想像できる。

却って自分が詳しくないけれど開拓してみたかった分野に明るい人の話は、新鮮さもあり謙虚に耳を傾けられる。

転職活動時の自分にこの話をしてあげたいけれど、もう過ぎてしまったことなので仕方がない。

僕が休職中の転職活動に際して重視したのは主に

①互いに意見を言い合える風通しの良さ
②大企業ではなく少数精鋭
③子どもと直接長い時間関われる
④自分の教育観と会社の理念の相性

の4つ。

その他、年間休日の多さやリモート可、アクセスの良さ、などの諸条件はあったが特に重視したのは上の4つだった。

休職中で心が元気でない日も多かったので、無理のない範囲で履歴書や職務経歴書の作成、
ウェブサイトからの応募、人事の方とのメールのやり取り、面接日程の調整などを行った。

それと並行して、知人の会社の採用情報を聞いたり、転職エージェントと面談をするなどした。

精神疾患で休職しているということを転職活動中に告げるか伏せるかについては、また別途記事にしたいと思う。

そうしている内に、給食開始後約2ヶ月で転職が決まってしまった。


小野トロ





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