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【安心感の理由は?⑦】子どもの居場所と大人の居場所 佐賀県「よりみちステーション」~課題とこれから~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回は、よりみちステーション代表の小林由枝(こばやしよしえ)さんとのお話から気づきを得たことを書きました。
今回は最終回、よりみちステーションの課題とこれからについてお伝えします。
以前の記事はこちら
①活動紹介
②活動のきっかけ
③必要に応じて増えていくこと
④活動への想い
⑤大人の居場所
⑥気づいたこと
よりみちステーション
Webサイト:https://yorimichistation.org/
Facebook:https://www.facebook.com/yorimichitakeo
インスタ:https://www.instagram.com/yorimichistation/
■課題
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【専門職じゃないからこそ】
小林さんは、最近課題に感じていることもあるといいます。
困っていることを相談され、明らかに支援が必要な時に、
一緒に考えて、
できていないことを責めてませんからね
私はあなたの味方ですよ。「大変だったら言ってください」
って伝えているが、
支援者とか専門家はその下地がなくても、スムーズに支えることができる
と感じることが多いといいます。
私たちのところに話をして、本人も整理をつけたりするのかなとは思うけれど、、、。
私もいろいろ勉強もするし、経験も積んできたから専門家じゃないけど、近いことは言葉として言えたり、伝えることってあったりするから、
こんな方法もあるよとか、言うけど
納得しなかった人でも、専門家の言葉って伝えると、「それやってみます」とかってなると、専門家との違いって何かなと考えたりします。
それでも、
日々のお話を聴いて、一緒に考えるのが、私たちの役目
なんだな、と思っています。
と、お話しくださいました。
資格があることで、安心感があるのも確かではありますよね。
でも、活動を通して、多くの困りごとと向き合ってきて、勉強を続けていることは、それ以上の信頼があると、私は本当に感じています。
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【もどかしさ】
小林さんは続けて、こんなお話しもしてくれました。
やり続けていて、大変だなって思うことに、
困りごとははっきりしているけれど、なかなか先に進めない
ことがあって、そういう時に、どうしたらいいのかな?と考えるといいます。
はたから見ると困っているし、今困っていなくても将来的に困ることもあります。
ただ、本人が困っていないケースや、
家族の中で自分だけ、よりみちステーションに通っていることで、困りごとを解消すると、今度は家族の中でのマイノリティになってしまう
こともあります。
そんな時は、同じような活動をしている人に相談するといいます。
例えば、東京で長く活動している方に相談した時は、
「ヤングケアラー」って今とても言われるけれど、昔からいたし、そういう子たちを特別扱いするんじゃないんだよ。
ってことを教えてくれたこともあります。
その方からは
伝え続けること
すぐに動けるようにいつも準備をしておくこと
をアドバイスしてもらい、実践しているといいます。
私もその方とお話し、
「小林さんがいつも相談している。頼りにしている人」と言っていました。と伝えると、
「私たちの活動は悩みがつきないからね。同じように悩んでいる人とつながってアドバイスし合える関係でいたい」
とおっしゃっていました。
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■これからのこと
【続けていくこと】
よりみちステーションを、続けていくことについて、質問されることもあるといいます。
よりみちがなくなったらどうするんですか?と聞かれ、
ずっと、関わってあげなきゃいけない関係性も、
私はお互いに窮屈だと思うから、
よりみちステーションがないと、生きていけませんっていう関係性にはしたくない、
それは、私もしんどいし、相手もしんどいと感じる。
だから、
よりみちステーションがなくても大丈夫な感じにしていけたら
と思う。
13年前にプランを考えた時に、
放課後に遊べる、自由に過ごせる場所が欲しいと思ってたし、
困ってる子たちっていうことよりも、
子供らしく制限されないで遊べたらいいな。
と思っていた。
そうしたら、だんだん貧困とか、発達がって言われてきて、
私たちができることってなんだろうって思った時に、
ここに来たときは楽しく過ごせる、肯定的にかかわる
そういうことが大事なんだろうな、と感じています。
思い浮かべると、よりみちステーションで過ごせたことや、そこにいる人、大人との関わりが、
大人になった時に何か力になっていたらいいな
と思っています。
「なんか知らんけど放課後に通っていたな。なんかあそこ面白かったな。」
そんなふうに、なにかあった時に、少し支えになっていたらいい
と思って活動しているとお話くださいました。
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【私たちにできること】
私たちにできることって、どんなことがあるのか聞いてみました。
ニコニコしてくれる人
居場所が増えるといいなという想いもあるけれど、
場所じゃなくても、
あの人にあったらホッとするな。
とか、
嬉しいなって思う人
にはなれるんじゃないかなと思っていて、
それは場所じゃないけれど、
居場所につながるんじゃないかなと感じています。
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■安心感とその理由・・
小林さんって、どうしたらいいのかな?なにが出来るかな?
いつも誰かのことを想って悩んでいるんです。
ものごとを深く考える才能なんだなって、思います。
子どもから「こばやしさーん」とたくさん声をかけられ、大人も立ち寄ったら話をしてから帰ります。
それがとても印象的で、「話したくなる人」
そういう存在なんだろうなと感じました。
小林さんの
「一緒にぐるぐる考える」ことや、そっと声をかけてくれることもそうですし、共感力がとてもあるんです。
今回お話聞かせていただき、振り返ったときに気づいたことが、
小林さんは、私の話を受けてから、
「そうよね」「そうね」って言葉から入る方でした。
これって、認めてもらえているような、受け止めてもらっているような
気持になりますよね。
お話していても、とても安心感がある方、もっとお話ししたいと感じる方でした。
居場所といっても、場所だけではなく、
「誰が」やっているのか、これって本当に大事だなと感じます。
小林さんがいて、共感し合えるスタッフの方がいるからこそ、よりみちステーションは安心感があふれていると実感しました。
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■最後に
最後までありがとうございます!
よりみちステーションさんのシリーズは最終回です><
小林さんは、この公開していた1ヶ月の間にも、たくさんの学びを発信していました。
手段を目的としない、本質はどこにあるのか、そんな発信でした。
私も小林さんの発信から学ぶことや、振り返るきっかけになっています。
サイボウズも、学びについて、「今」の学びや、「学びを続けているか」を大事に考えています。
次回からは、小林さんも相談している東京の居場所「あだち子ども支援ねっと」さんを紹介します!
また見てもらえると嬉しいです😊