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【文化は遊び⑤】子どもと文化で笑顔あふれる地域に!「森本さん」~時代とともに変化してきた~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

地域のコミュニティづくりに長年携わっている、森本さん。

前回は、文化は遊びからできているということについてお伝えしました。
今回は、体験から得られるものについてになります!

▼以前の記事
活動内容
影響を受けたたくさんのこと
文化は遊び
体験から得られるもの


子ども劇場(西多摩)
Webサイト:https://gekijo.hiho.jp/
たまぐー
Webサイト:https://www.city.ome.tokyo.jp/site/ome-tky/3161.html



森本さん


■時代とともに変化してきた


〇時代とともに変化、そして疑問


子ども劇場に長年携わってきて、
舞台を見るっていうことを、面白いと思ったことのない大人たち、
親御さんがいっぱい増えている中で、
会員を増やすことに挑戦し続けるのは、
私のこの 10 年ぐらいの疑問でした。

もちろん、
会の中で色んなことをやることも大切にしていきたいけれど、
この会の中で、特別な空間や特別な活動をすることに対して、
意味を感じなくなってきていました。


そうしている中で、色んな活動をしていると、
こんな子がいるんだって思うぐらいの子に出会ったりできています
なので、今は、地域の文化交流センター(たまぐー)で、
あそびばコーディネーターもしたり、地域の子どもとの活動を増やしています。


子どもたちが、当たり前にいろんな人たちと関わっているっていうのが、
いいですよね。と伝えると、


それを願っている人はいっぱいいると思う。
そういう思いで作る人もいっぱいいる。

そうやってできたところに、囲い込みをすることがあるわけ。

例えば、囲い込まれた環境であっても、
私たちは本当に幸せな世界でした。
そういう風に思うこともあるわけじゃない?
人との関係はおそらく安心した関係も築けると思うんですよ。
その中にいることで幸せだったりするんだよね。

だけど、
閉ざされた環境になると、見えないことや
体験できないことも増えてくる。
そういう場や関係性になったらいけないなとは思っています。


〇格差や貧困、いろんな貧困


私も相談を聞いていて、
周りや家庭だけで閉じないで、色んな人に、頼ることができること。
お願いできる人がもっと多くいる関係性を作れること。
そういうのが当たり前な社会だったらいいなっていうことを思っています。と伝えると、


格差とか貧困とかって言うけど、いろんな貧困があるよね。
と、森本さん。


経済的な貧困も、体験の貧困も、いろいろあるんだけど、
私は人間関係の貧困が一番だなと思っているのね。


結局自分でなんとかしなさい。
家庭でなんとかしなさいって言われるから・・・
自助が先だから、自助でやって、それでできなかったら共助で人を助ける。

助けてって言えばいいけれど、
自助が先にあるので、
できないと言うこと自体の大変さがある
わけじゃないですか。


最後の最後、自助も共助もダメだったら、
社会が、国が何とかしますというのが、今の仕組みだと思うのだけど、
それって反対だよって私は思っていて、そこの考え方が真逆だよねということを、いつも言っているんだよね。


人間が生きるって事はそういうことでしょう。
人間は、なぜ人間っていう言葉なのって、
人の間って書くのも人の間で生きるから人間なんだよっていうことが、
本当にまかり通らない。

だからこそ、子ども劇場を会費制にして運営しているだけの活動だったら、見えてこないことがたくさんあったと思っていて、
1番具体的なところで働いている、
現場の感覚がなくなったらいけないって思っていたので、
地域でのイベントづくりとかは、ずーっとやり続けてきました。


〇居場所という言葉に疑問


私は、居場所っていう言葉が一番最初に出てきた時から、
ちょっと好きじゃないのね。
と、森本さんはいいます。


居場所ってどこにある?どこのことを居場所っていうのって?
私は、私とその子の関係の中に居場所があるというか、場所ではない
なんかエリアを作ればいいって話を思って。


そこのエリアに行って、自分が安心できたなとか、
伝えたいことをなんか言えるなって思う人と出会えるかっていう。
その人がそこにいるか、そこにいなくても、
この人がに会いたい時に、ここに来れば繋がれるかとか、
そういうことなんじゃないかなぁと思っていてさ。


ずーっとその人の人生を追っかけ続けることは私にはできないから。
だから、ここであって話した。
なんか活動一緒にした。面白いおばちゃんがいたぜって思った。
そのことだけでいいから出会い続けたいと思っています。

今は地域の役職としてこの文化交流センターのコーディネーターですが、
これを作るまでの間も、いろんな地域の子どもの活動を通して、
行政の人と出会ったりとかしながら、
社会教育としてはこういう風な施設になった方がいいよね。
というようなことをずっと語ってきたので、
コーディネーター制度を作ろうよとか言いながら、
それに対して、作りたいと思うんですけど、っていう若い子がいたり、
うまく合致したので、今はコーディネーターもしています。


■最後に


最後までありがとうございました!

時代が、社会が、ツールが、教育が・・・
色んな事が変わっていくと、コミュニティや活動のありかたも変わってきますよね。
森本さんのお話を聞きながら、私も「自分で何とかしないと」という自助の意識が強いな~と考えさせられました。
色んな頼り先を、選択肢を増やせるといいといいながら、自分のことは自分で何とかしないといけないと思っている人も多そうですよね。

次回は、人との関わりについてを中心にお伝えします!
また見てもらえると嬉しいです😊


■告知

5/25(土)@サイボウズ(東京日本橋)

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