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【みんなでっかい家族④】つながりをつくり、家族丸ごと焦点に「あだち子ども支援ネット」 代表大山さんインタビュー後編
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回は、大山さんに地域のことや、コロナ禍でのことをお聞きしました。
今回は代表の大山さんへのインタビュー後編です!
変化してきた、子どもたちの姿、社会の姿などをお伝えします。
以前の記事
①活動紹介
②活動ができるまで
③インタビュー前編
あだち子ども支援ねっとWebサイト
■大山さんインタビュー後編
![](https://assets.st-note.com/img/1691050112886-HU9I3S3doi.jpg?width=800)
【昔と今、子どもたちの変化は?】
活動の最初は、がきんちょファミリーという居場所活動を、
自分の地域でやっていました。
帰る事を促すまで帰らない、帰れない子も一握りいた
といいます。
居場所にいるときは、くっついて離れない。
「何が面白くて、地域のおばちゃんたちにくっついてるか分からないけど、離れないね」
そういう子たちが残っていた。
今の子に感じることがあるといいます。
経験できなかったものや、初めて出会たものって、
私たち大人もそうだけど、怖いし不安、
昔もあったけれど、今の子たちの方が余計にあるんだな
って感じています。
恥をかきたくないっていうのも、もちろんある。
エピソードも教えてくれました。
だれでも食堂に来た子が、ある食べ物を「これ嫌い」と言ったそうです。
食べたことないんじゃないかな?と思ったけれど、
「残していいよ。」と言ったそうです。
けれど、周りの子が食べているのを見て、その子も食べたところ・・・
そうすると、「なにこれおいしい!」とすごく喜んでいて・・。
あ、もしかして知らないって言えなかったのかな?
と思ったという、かわいらしいエピソードです。
このような日常を過ごしていて、今の子の方が、
不安に対する気持ちが強いと感じるとお話くださいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1687854153117-GEhnkmwu97.png?width=800)
【つながりについて考える】
活動が、サークルという形から団体という形に変化してきました。
「私、70歳過ぎてるから、本当に何を残そうってなくて、残せない。
だから、つながりを残せたら良いなと考えています。」
それこそ、自分のやってきたことの中で、
見てきたものを、こんなこともあったよって、
つながって、伝えていくことができたらと思っています。
伝えたことの中で、何か自分でできそうだと思ったら、
やればいいんじゃないのって、それだけのことで、
だから何か所かつながって、里親さんとか、ステップファミリーとか、、、。
あと、同じような活動をしている団体の孤独感もすごく感じている
と言います。
団体として動いていて、3年、5年単位で、
法律が変わった、社会が変わった
そういうことも多く、今度は他のところに、
今まで見えていなかった課題が出てきてしまう。
そういうことを、何年も繰り返しながらやっていくことは、
とても大変なので、
そういう人も何か弱音を吐ける場所としてつながっている。
何かを達成するためというよりは、
それぞれが自分の弱さを出せるところ
として、協力できることがあればいいな。
という想いがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1687854219059-rtGNvP1Nkj.png?width=800)
【発達障碍とヤングケアラー】
急激にみんなが知るブームのようなものってありますよね。
発達障碍もヤングケアラーも、ブームのように広がった印象があります。
大山さんからすると、状況としては昔からあるけれど、
広がる時はあるよね。戦略的な部分もあるかもしれないけどね。
といいます。
そして、
日本ってネガティブなパワーあるよね。
とも・・。
発達障碍があるから、あなたはこの適正です。
というのではなく、
自分にあったものを身に付ければいいんだよ。って思う。
そこを生活で自分でやっていけるように
工夫してやれるんだったら、そんな良いことない。
今までは、文化的に、野菜で例えると、
まっすぐなきゅうりがよいです。
大きな形のそろったきゅうりがよい。など
きれいで、安心安全なものだけを気にしてきた気がする。
ヤングケアーも本当に難しい問題だなって思う。
こんなにブームになっちゃってね。
大山さんは、
「ヤングケアラー探しをしないでください」
そうはっきりと、言葉に出して文章にした
といいます。
高齢者の介護を、自宅でしなきゃいけなくなる。
そういう世の中になってくるのは、わかりきっているところ。
介護をする人たちが就職難や、会社を辞めさせられることも増えていく。
そういうことも含めて、ヤングケアラー世代が、
この先いっぱいになってくるはず。
でも、そこには
個々の事情が違うし、一般論は通用しない
そう思っています。
だから、簡単に、
ヤングケアラーとひとくくりにすることが違う
と感じている。
とお話くださいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1687854288380-bYPlaCnYOO.png)
【介護経験と介護している子との関わり】
大山さん自身も、30年間介護をしてきました。
3人を自分の家から送り出しました。
だからこそ、大変なことはとてもよく理解しています。
子どもも手伝ってくれた。そう振り返ります。
子どももしっかりと覚えてるよ。
「匂い」とか、掃除しても匂い取れなかったなぁ、とかね。
毎日の生活の中で、介護をしていたことはきちんと覚えている。
そして、たくさんの高齢者介護をしてきた子も見守ってきました。
「生きていくのが本当に怖かった」
と、話した子もいるそうです。
■最後に
最後までありがとうございます!
実は、8月上旬に「あだち子ども支援ネット」さんにお邪魔していました。
その日の夜、大山さんから、今日はありがとうという言葉とともに、
「なんだか今日は疲れているように感じましたよ。」
という、一言が・・・
その日は実は低気圧からなのか、頭痛がひどくて・・・
本当によく見ているなって感じます。
これが、気遣い人なんだなーって気持ちになりました。
そして、こういう人がいる居場所って、子どもも大人もホッとするだろうな・・とも思いました。
次回は、学校との関わりを中心にお伝えします。
また見てもらえると嬉しいです😊