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【多様性が広がって⑦】できることを一緒に!コミュニティハウス”ひとのま”~出会う人が広がる~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

たくさんの人と関係性を作り、少しずつ困りごとの解決に向かう関わりをしている、ひとのまの宮田さんのお話です。

前回は、宮田さんの生い立ちのお話でした
今回は、最終回で出会う人が広がったお話です!


ひとのま
Webサイト:https://hitonoma.net/
facebook:https://www.facebook.com/hitonoma.takaoka.jp?locale=ja_JP


ひとのま 宮田さん


■出会う人が広がる


〇元受刑者と子どもたち


みなさんに、言われることの1つが
子どもがいる場所に犯罪者がいるわけですよ。


同じ空間にいて、大丈夫?って聞かれます。


当の本人たちは親御さんも含めて
「そういうところですもんね。」
という感じで過ごしています。


今まで問題はなかったのか聞くと

そんなに大きな問題はなくって・・・
それこそ少年で、ヤンキーのたまり場になっていた時代もあるといえば、
ありました。


忘れ物をして、夜中の 1 時ぐらいに取りに来たら、
ヤンキーがたむろしていて、、、。
ここにたむろしていることで、今は悪いことしないわけね。
それはわかったけど、夜な夜なヤンキーのたまりばになってたら、
近所の人から何か言われた時に、この場所も守れなくなるから、
せめて連絡を入れてね。って話をしたら、


分かりましたみたいな感じで
ヤンキーたちは、もう追い出されると思ったんだけど、この人は、追い出さないんだってなったらしくて・・・。


今では、外に出て働き始めてていて、
「助かったよ。あの時」って言っています。


あと犯罪者になっちゃった人が来るわけですが、
一番多いのが窃盗犯なんです。



お金がなくて、家族もいなくって、刑期を終えて出てきたはいいけれど、
何もないし、なにか食べたいから、物を盗んで
また入って、
そんなことを、2・3 回、繰り返している人なんですけど、
ひとのまにしばらく住みなーって本人に言うと、


だいたいの窃盗犯は、宮田さん、僕の罪知っています?
って言うんですよ。
僕泥棒ですよ。そんなに簡単に住ませるんですか?
って、
人の話聞いてます?みたいなノリで聞いてくるから、


知っているよ。
それでも、家がなくて、お金がなくて、家族がおらんかって、
食べられるものもなかったから盗んだわけでしょ。


今からは、食べるものはあるし、屋根もあるし、なにかあったら僕に話せばいいですよ。
盗む理由なかったらあなた盗まんでしょ?

って言ったら、すごく粋に感じてくれるんですよね。
信じてくれてありがとうございます。みたいな感じで・・。


そういう話を、子どもが嬉しそうにうちに帰ってするから、
別に悪いところじゃないわね。みたいな感じになってくる。


理屈で説明するよりも、現実を見せちゃった方が早いなと思っています。


支援するって一言も言っていないんです。
家開けてるといろんな人が来る。
その人の話を聞いて、困っていることがあったら手伝うよっていう連続なんですね。
その中で、結構助けてもらうこともあります。


〇3年間ホームレスしていた若者


それのま で、お話をきいていた時、
部屋に出入りしていた若者について、
あの子 3 年ホームレスしていたんですよ。
と教えてくれました。


あんな若い子もホームレスしている子もいるのですよね。
富山の冬の寒さに 3 年間耐えきったんですよ。


その子は、家族が結構クレイジーで、お母さんがアル中で、
暴力とかも受けていて、うちに戻されるわけにはいかない、
警察とかにも見つかるわけにはいかない
、ということで、
忍びながら 3 年から生きてきた。


頼れる友達が1人いて、その人に 2 週間に 1 度くらい泊めさせてもらって、その間にお風呂だったり、ご飯だったりを賄っていたそうです。


3年間そういう生活だったので、
痛いところがあるみたいな話になったけど、
まさに保険証なくて、何もない、お金ももちろんない。


まさに SNS相談でつながったのですが、
その時は、もう死のうと思ったんです。って、
最後に誰かに話したくて、と相談があったので、
相談員が、最後とは言わずちょっと待ってねって、
僕のところに、夜中連絡がきて、
今から迎えに行くよって・・・。


〇家族の理解と支えもある


僕も子どもが 2人いて、妻も働いてて、
うちの妻からは、最低限これだけの金額は家庭に入れて、そこは死守して、
それが死守できなかった時は考えてって言われています。

妻に言わせると、あんたは物欲があるわけでもないし、
極端に出費は少ないのよ。

今結構、複雑な家庭の人多くて、育児しない、家事しない、
お金入れてやっているんだから、みたいな旦那さんもいる話をきくと、
私は幸せですよって言っていただいております。


妻の友達が家に遊びに来た時に、
僕のことを話していて、大変な仕事じゃない。
稼げるわけでもなさそうだし、死にたいって人の話とか聞いたりとか、
夜中に自殺するって言っている人のとこに行ったりするわけでしょ。
って、
妻は、夜中に警察に呼ばれていくこともよくあるよ。
って聞こえてきて、


まあ大変は大変かもしれないけど、
あの人より面白い人は今から探そうと思ってもいない。
と答えていたそうです。


奥さんは、福祉関係の仕事をされていて、研修会に参加すると、
宮田さんの奥さんですか?って言われることも結構あるらしく、
恥ずかしい気持ちが 7 割だけど、3 割はちょっと誇らしい
って言ってくれています。

と、家族の理解と支えを感じたエピソードもお話いただきました。


■最後に


最後までありがとうございました!

ひとのまさんのエピソードは最終回ですが、
今回、荒木商会さんが「熱心に活動している人」として宮田さんを紹介してもらえて、私も宮田さんのような活動をしている人と、活動を知れて良かったです。
支援をしているとは言っておらず、そういう場として認識されている。
行政からも、電話やSNSの相談員とも信頼関係を築いているステキな事例でした。

また見てもらえると嬉しいです😊

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