長~い息をしていますか?
おうちdeプチナース専門学校 校長のもみじです。
コロナで何かと呼吸を意識することが多い日々、今日は呼吸について書いていきます。
呼吸ってそもそも何だろう? 私たちは呼吸をしないと生きていけません。
空気中の酸素を吸ってからだの中に取り入れて、からだの中で発生した二酸化炭素を吐くそれが呼吸です。
なぜ酸素が必要なんだろう?
人は生きるのに、細胞にエネルギーを与えなくてはいけなくて、そのエネルギー源を得るために酸素が必要なんです。
二酸化炭素が体内にたまるとどうなるんだろ?
大量の酸が発生して細胞を傷つけてしまう。だから呼吸は、吸うことと吐くことがでセットになっています。
呼吸によって酸素はどのように体内に入っていくんだろ?
呼吸をするとき肺を使います。鼻や口から吸いこんだ酸素は気管、気管支を通り左右の肺に入り、気管支はさらに細かく枝分かれし、その先が球状のお部屋になっています。この部屋を肺胞(はいほう)と呼んでいます。
酸素は肺胞から血液中へ広がり散っていきます。
二酸化炭素は血液中から肺胞内へ広がり散っていきます。
このように肺胞内でガス交換が行われます。
とここまで書いたのが、西洋医学でいう肺と呼吸の関係。
ここからは、東洋医学では肺をどう考えているのか。
肺は呼吸を行うところでもあり、氣血水を全身に行き渡らせるところでもある。(氣=生命エネルギー)
肺の機能は、全身の氣の流れを一つにまとめるところ。
肺は、呼吸によって大氣をとりこみ、体の中の汚れた氣を吐き出します。また大氣内の異物を取り除くフィルターの役目もします。
肺にとりこまれた大氣と脾で運ばれたエネルギーの素となる精をのせ、全ての臓腑や器官に運ばれそれぞれの機能を助けます。
氣道、皮膚の潤い、バリア機能を高めてくれます。
体内の水を動かす働きもしており、余分な水分を汗にし、からだの外に出し不要な体液を腎に引き下ろし尿として排泄させ、滞らないようにしてくれています。
西洋医学、東洋医学どちらからみる肺も大切で、生きていくうえで大事な臓器です。
現代の生活は、前かがみの姿勢をとること、とっていることがとても多いです。スマホ、パソコン、ゲーム、何かと前かがみです。そうなると胸を閉じる姿勢になるため、呼吸が浅くなります。
また重い頭を首で支えるため、頭も首も肩、腕と凝りや張り、痛みを訴える人も多いです。
普段から(30~60分に1回)休憩をはさみ、首、肩、腕のストレッチなど、呼吸と共おこなう。どんなときも吐く~吸う~で!
いつでも呼吸は止めず、呼吸に意識をしながら生活するといいですね~
呼吸が浅くなると、氣持ちもふさがり氣味になります。空を見上げたり周りの景色を見たり、深呼吸をしましょう。マスクは呼吸が苦し時は外して、自然の香りを取り入れましょう。
長い息は、長生きにつながります。
少しでも皆様の生活にお役に立てたら幸いです。
いつも最後まで読んで下さりありがとうございます。
:引用元:
マンガでわかる東洋医学/根本幸夫 池田書店
みんなの臓活/YIN SEIKA 株式会社ワニブックス
はじめての生理学/當瀬規嗣 ナツメ社