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水瀬うらり
2021年11月22日 20:10
あなたは私の彩りだった、あなたの後ろを辿ると、広がる世界は美しく紅葉していた。赤や黄色やオレンジに、色とりどりの色が輝いて見えた。暖かく染め上げるように包み込む。幸せの色だ。しばらく進むと、ちらちらと雪が降り始めた。冷気が差し込んでくる。何か変化が訪れるような、そんな予感とともに。どれくらい歩いただろうか、ふと顔をあげて。もうあなたは居なかった。辺り一面は銀世界。涙なんて