こころの聞こえ方

今、一時的に耳の調子がよくない。
簡単に言うと、
・聴力に差が出ている(聞こえすぎる)
・めまいがまあまあすごい
(めまいにほとんど悩まされたことがないので余計にかもしれない)
など
とても、困っちゃってる。

もう本当にひどい時はまずもって起き上がれないし、起き上がらなくてもずっと目が回っていてしんどいしで、何事もただただ無理な気持ちだったが、徐々に回復の兆しがあるように思う。
昨日たくさん話も聞いてもらって、すこし気持ちにも余裕も出てきたからか、音が普段と違く聞こえることに興味が出てきた。

大通りを通る車の音。
普段だと一本調子に聞こえるのだけれど、今は明確に自分に近づいた時に強く、離れていくに弱く、波のような緩急をもって聴こえる。
エンジン音の中にいくつものこまやかな揺れを感じる。
止まっている時の音、動き出す時の力強さ、全部全然違う。

面白いことに、その細かい音の一つ一つを聞いていると、だんだんと細かく聞こえていた音が全体的にぼやけてきて、自分もぐらぐらとしてきて、今度はかえって音のてざわりがわからなくなる。

音をそれぞれに、それなりの音として聴き続けるためには、聴きすぎないことも必要なのだなぁとしみじみと思う。

それは多分、こころも一緒で、聴きすぎてしまうことは、自分も苦しいし、もっというと相手のこともかえってわからなくなってしまうのかもしれない。
渦中にいる時はそんなこと思うこともできなくて、ぐーと頭に血が上っちゃったまま、訳もわからず走っているような、そんな状況になってしまうこともあるけれど。

例えば、誰かと話してみたり、とりあえず電子機器を全て閉じてベランダに出てみたり、積読の本をパラパラしてみたり、すこしだけ早くベットに入ってみたり。
(私は話を聞いてもらえて、すごくありがたかったです。)

そんな簡単に感じ方を変えられるほど柔らかい心はしていないかもしれないけれど、それでも、すこしずつ、すこしずつ、ほぐしていけたらいいのかも。

(できていないのでおこがましいですが、もしこれを読んでくれている人の中で、
心が聞きすぎてしまっている人がいたら、一緒にほぐせていけたら嬉しいです。

近くの人がいいと思うけれど、もし近くの人に言いにくい時、そんなときはコメントではきだしてみてくださいです、よければ。)

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