matsu

芸術という美に触れていたい

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最近の記事

仮面

人は誰しも、幾つかの仮面を持っている。 かくいう僕もそう。 お行儀のいい世間体の仮面 少しわがままな親しい人へ見せる仮面 けれども決して他人には素顔を見せることはない。 誰かといるときは僕という仮面を被り、 僕という役になるのだ。 求められる役になりきる。 生きるとはお芝居。 虚像と虚像がぶつかり合い現実となる。 関わる人はどの仮面を被って接しているのだろうか? そんなことを探りながら生きている。 役になりきると時々僕自身のことが分からなくなる。 役が僕自身を喰らうのだ。

    • 認識

      「認識」 人は認識だけで、ないものがあるように、またあるものがないようにしてしまう。 三島由紀夫の金閣寺を読み、私のなかで改めてこの認識について考えさせられた。 他人に好かれているのか嫌われているのか。これが認識がもたらす一番のものなのではないかと思う。 人間よっぽどのことがない限り心を隠す。 人の好き嫌いを一番隠すだろう。 好いてくれてるかも(ここでは好意的とする)という人が実は嫌っていたことを知ることが生きていて一番ツラい。 だから相手の心を読まない。現実を知らない。

      • 梅雨明けのある日

        梅雨明けとは名ばかりの、いつ雨を降らせるかもわからぬ空は期待を抱いて走り出した私たちを見守っているようだった。 白で覆われた空は時おり青を見せる。 それに気づくと静かに微笑んだ。 独特の蒸し暑さがうなじを濡らす。 まだこの季節だということにこれから先に待ち受けている本格的な暑さを思いやられる。 この暑さに対する不快感こそ生きている証拠だろうか。 そんなことは他所に目的地にたどり着く。 急遽決まったこの目的地こそ微笑みを作る場所。 微笑みを横で私はこの曖昧な関係性を楽しんでいる

        • 特別で平凡な日常

          今日という何気ない日常も 振り返りタイトルを付けると 特別な一日になる 見慣れた空 いつもと変わらぬ昼食 食後の珈琲 大したことのないひとつひとつが 折り重なって一日になる 今日はどんな一日だっただろうか 振り返れることが幸せ 特別で平凡な日常

          幸せとは

          幸せとは何だろう 人間は何を持って幸せと感じるのだろう 欲しいものを手に入れたときか 美味しいと感じたときか 平凡な日常か 人間は満足しない 幸せと感じることは許されるのだろうか 自分の幸せは他人の不幸にもなり得る 忘れてはいけないことだ 幸せとは何か考えているこの時間も幸せなのだろう 人間みなが幸せになるには… 地球の歴史の一部でしかない人間が生きるときに一瞬でもなり得るときがあれば。 今日も終わる。

          幸せとは

          夢日記

          最近、毎晩夢を見る。 昨晩は3つ見てしまった。 有名人にご飯をご馳走する夢 上司の家にお邪魔する夢 来月泊まるホテルに行った夢 目覚めの安堵感と疲労感 非日常と日常の延長が一時の休息も与えない そんなことを思いながら今日も眠りにつく

          夢日記

          天人五衰-豊饒の海-を読んで

          ここまで読んできた豊饒の海もいよいよ完結編。 胸を弾ませたのと同時にどこか寂しさを感じる。読み切ったという達成感は何ものにも代え難いものとなった。 言葉の美しさ、そして強さをこの作品を通じて感じることができた。 天人五衰の始まりは、主人公の安永透がいる港町の様子から。 海、雲、鳥、そして船。ひとつひとつが鮮やかにそしてリアルに想像できる。 冒頭から三島由紀夫の素晴らしさを再認識させてくれる。 安永透が転生者と位置付けれたわけだが、今までの転生者とはどこか違う、頭のキレる男

          天人五衰-豊饒の海-を読んで

          月組「川霧の橋」を観劇して

          いやー、素晴らしかった。 月並みではありますが。。 新生月組の出発は博多座から! この作品が博多座で上演されると分かったとき、必ず観劇すると私は決めた。 名作と言われるこの「川霧の橋」を月組で、しかも月城さんが主演を務めるとなれば、観ないわけにはいかない!! 私はチケットを獲ることに必死になった。 そんな川霧の橋はまさに名作だった。 作品だけではない。 出演者のパワーがより舞台を、作品を輝かせていた。 出演者ごとに全員ではないが感想を記録していこうと思う。 ・月城さん

          月組「川霧の橋」を観劇して

          暁の寺-豊饒の海-を読んで

          知っているどころか、私の双生児の妹ですわ。 もう亡くなりましたけれど これは、本多が今作の転生者ジン・ジャンが亡くなっていることを知った場面。 暁の寺のあらすじ 自分は日本人の生れ変りです。 タイの姫君は本多繁邦にそう訴え、松枝清顕と飯沼勲に関する質問にも性格に答えた。続くベナレスの旅で本多は輪廻の実相を目撃し、白い聖牛の厳かな顔に慄然とする。 脳裏に甦るのは清顕の「あの言葉」。 戦後、姫と再会した本多はその肌に転生の印を見究めんとするのだが…。 この「暁の寺」が前二

          暁の寺-豊饒の海-を読んで

          奔馬-豊饒の海-を読んで

          正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫奕と昇った。 奔馬での最後の一文であり、本作の主人公の勲が切腹する場面である。 奔馬の内容 親友・松枝清顕を看取った本多繁邦の前に、清顕と同じく脇腹に三つの黒子を持つ青年・飯沼勲が現れる。腐敗した政財界と疲弊した社会を変えんと志す勲は、右翼塾を主宰する父や塾生、恋人や財界重鎮らに翻弄され孤独を深めていく。本多の見守るなか、純粋さを求める青年は、たった一人の叛乱へした走るのだった。 前作である、春の雪を読了した私としては当然の

          奔馬-豊饒の海-を読んで

          月組大千秋楽を終えて(舞台編)

          8月15日の終戦記念日の日に 宝塚歌劇団月組の大千秋楽でした。 本当におめでとうございました。 緊急事態宣言下の公演ではありましたが、 無事組子、スタッフ全員で駆け抜けてくれました。 私はライブビューイングではありましたが、しっかり作品を観ることができました。 「桜嵐記」と「DreamChaser」の感想を書いていこうと思います。 1.桜嵐記について物語の始まりは老年の楠木正儀(光月組長)の時代の説明があるので、私はあまり予備知識がありませんでしたがすぐ物語に入り込むこ

          月組大千秋楽を終えて(舞台編)

          春の雪-豊饒の海-を読んで

          「今、夢を見ていた。又、会うぜ。きっと会う。滝の下で」 これは「春の雪」のあまりにも有名かつ 次の巻「奔馬」に繋がる主人公 清顕の最後のセリフだ。 「春の雪」は三島由紀夫最後の長編小説 「豊饒の海」シリーズの第一巻だ。 第二巻以降は「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」となる。 「春の雪」の内容紹介 ともに華族に生まれた松枝清顕と綾倉聡子。互いに惹かれ合うが、自尊心の強さから清顕が聡子を遠ざけると、聡子は皇族との婚約を受け入れてしまう。若い二人の前に、燃えるような禁忌の道が拓

          春の雪-豊饒の海-を読んで

          月組祭り

          月組トップスター珠城りょうさん、トップ娘役美園さくらさんの退団公演が開演し約一週間経ちましたね。 チケットは持っていたのですが、このようなご時世なので泣く泣く我慢。(悔しくて泣いた) 自分の無力さを感じさせられましたね。 しかし、落ち込んでばかりはいられない。 ストレスは宝塚の過去作品で解消と言わんばかりに月組祭りを開催しております!! スカイステージに加入しているので、撮り溜めた作品を見ていく!! いやー、月組の作品はいつの時代も最高ですね! いろんな組の作品見ますし、

          月組祭り

          パワースポット

          日中はすっかり暑くなりましたが、窓を開けると気持ちのいい風が吹きますね。 さて、先日とある神社に行って来ました。 車で片道約1時間半の道のり。 やっぱり緑はいいですね。 住んでいるところより涼しい地域にある神社に行きましたが、それでも暑かったですね。 本殿までの道のりは長い階段が。 それでも木々に囲まれていて神秘的でした。 しっかり御参りもし、帰ろうかなと思いましたが、何だかもっと上の方に登って行けそうでしたので行ってみることに。 登るとそこには岩壁が削られこれもまた

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          宝塚歌劇団

          熱しやすく冷めやすい私が 4年も熱中し続けているのが宝塚歌劇団。 出会いは偶然。 学生時代はずっと野球をしており福岡ソフトバンクホークスのファンである私。ひとり旅行で観戦を計画していた二軍戦の試合がなくなったことから始まる。 旅行の一番の目的を失った私でしたが、舞台観劇も好きな私は「博多座」のホームページを検索。 すると 宝塚歌劇団 月組公演 「長崎しぐれ坂/カルーセル輪舞曲」 の文字がそこにはあった。 一度はホンモノを観てみたい! その好奇心だけで観劇を決意。

          宝塚歌劇団

          はじめてみました

          はじめまして 興味があったこのnote。 なかなか始められずにいた私に 日記書いてますか?書いてみてくださいよ~ と鶴の一声が。 思い返してみると文章を書くことが好きだった学生時代。 社会人になりはや数年、書くことが好きということを忘れ去っていた日常。 原点回帰 日々のことを書いていけたらと。 マイペースですがよろしくおねがいします

          はじめてみました