月組大千秋楽を終えて(舞台編)

8月15日の終戦記念日の日に
宝塚歌劇団月組の大千秋楽でした。
本当におめでとうございました。

緊急事態宣言下の公演ではありましたが、
無事組子、スタッフ全員で駆け抜けてくれました。

私はライブビューイングではありましたが、しっかり作品を観ることができました。
「桜嵐記」と「DreamChaser」の感想を書いていこうと思います。

1.桜嵐記について

物語の始まりは老年の楠木正儀(光月組長)の時代の説明があるので、私はあまり予備知識がありませんでしたがすぐ物語に入り込むことができました。

私が好きな場面は3つあります。

①第7場 吉野近くの峠
この場面では、正行(珠城りょうさん)、弁内侍(美園さくらさん)、正儀(月城かなとさん)の掛け合いがあり、ほのぼのしたひとときが好きです。
正儀の絶妙な間が個人的にツボです。
また、正行の河内弁も好きですね。
気取って武士の言葉を使っているのに弁内侍への「ほな、行きまひょか‥」ギャップといいますか、良すぎますね!

②第12場 如意輪寺の庭-春-
この場面は、出陣式の前に正行が弁内侍に別れを告げる場面です。
やはりここは、咲き乱れる桜、
そして正行と弁内侍も舞う場面。
迫っている別れを消し去るかのような美しい場面でとても好きです。

③第15場B 出陣式
おそらく桜嵐記を見た方は皆さん好きなのではないでしょうか?
後村上天皇(暁千星さん)らに見送られる正行。
暁さんも仰っていましたが、役と現実がリンクする場面でとても感動的です。
後村上天皇の「戻れよ!!」は涙なしでは見ることができませんでした。
戻ってくることはできないとどこか理解しつつも発する言葉。そして正行の清々しい表情。正行もまた珠城さんとリンクしているようで美しい、感動的な場面で好きです。

厳選して書きましたが正直全て好きな場面です。おひとりおひとりが役として生き、珠城さんの集大成にピッタリな作品だったと思います。

2.DreamChaserについて

月組にとって久々の王道レビューということで珠城さんはじめ、いろんな方がインタビューで「楽しむ」というような発言をされているのが印象的でした。

全ての場面好きなので一場面ずつ書いていきます。

①プロローグ
まさに王道のレビューが始まる!というスタート。大階段にいる珠城さん。月のセットも印象的でした。
男役が降り踊る→娘役が降りる踊る。これが一体感という感じで好きです。
その後、珠城さんと美園さんが踊り、その後ろの大階段では月城さん、鳳月さん、暁さん、風間さんが歌う場面でした。
その場面もかなり良かったです。
珠城さんのソロの後にスパニッシュへ。

②スパニッシュ
まず、暁さんがかなり男くさくなったなー。という感想です!一気に大人にムードが出てきていると感じました。
鳳月さんは包容力ですね!
大人の余裕という感じでしょうか。
そして奪い合われる美園さん。
お衣装が似合いますよね!
この場面のような大人な女性、上手いですよね。

③ミロンガ
ミロンガはホントに好きです!
珠城さんの大人の余裕、包容力。
まさにこれ!という場面です。
正直見所が多すぎて何回も観ないといけないと思います。
ただ踊るのではなく、どこかストーリーのあるようなミロンガの場面。
海乃さんの大人の余裕の表情が個人的にツボです。

④ I'll be back
めちゃくちゃカッコいい場面です。
みなさん光輝いてます。
月城さんは言わずもがなです。
個人的には注目している礼華はるさんと瑠皇りあさんを是非!!

⑤Dawn(暁)
和テイストのロックということでカッコいい中詰めになっています。
衣装もかなり好きです。
珠城さんと美園さんが楽しそうに踊っているのがいいなと感じますね!

⑥ Hymn of life
月城さんの歌い出しで始まるこの場面。
やっぱり月城さんの歌声好きだなと感じさせてくれます。
この場面はなんといっても珠城さんがみんなとわちゃわちゃするところでしょう!
楽しそうでよかった~という気持ちにさせてくれます。
あと歌詞がめちゃくちゃいいです。

⑦フィナーレ
風間さんのソロでスタートのフィナーレ。
風間さんめちゃくちゃ歌うまいな!
知ってはいましたけど改めて聴くとかなり上手くなってる。好きです!
その後、美園さんをセンターに娘役だけでのダンス。
娘役だけの場面てなんかいいですよね。
美しさ、可憐さ、強さ。
いろんなものが見れる好きな場面です。その後ロケット。
詩さんと美海さんが目を惹きますね!

その後は男役群舞。
珠城さんはじめ月組男役の黒燕尾はほんと好きです。珠城さんの有終の美の黒燕尾は本当に美しい。

デュエットダンスの場面。
デュエットダンスはどの公演でも好きな場面で、今回のデュエットダンスも素晴らしかったです。
トップコンビが表現する世界にいつも引き込まれます。
お二人とも幸せそうでした!

そして、珠城さんと男役7人の場面。
ここは毎回涙を流してしまいます。
珠城さんが幸せそうに踊る姿を見ると、
毎回込み上げてくるのです。

そしてパレード
美園さんのエトワール。
いつ聴いても美声です。
歌詞に説得力を持たせる、そんな歌声が好きです。
珠城さんの階段降り。
今までたくさん月組のパレード観てきました。やはり千秋楽、グッと来るものがありましたね。
パレードで泣いたことないのに泣いてしまう私。感謝の涙でした。

3.最後に

8月15日以前にも「桜嵐記/DreamChaser」は観劇していましたが、千秋楽は格別でした。
また、クオリティもどんどん上がっていたのだなと感じました。
ひとりひとりがその役の人生を生き抜く。
そんな月組が大好きなんだと改めて感じることができた公演でした。
今後の月組にも期待です!!

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