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読書に関するもやもや

わたしは読書が多分好きだけど、

自己啓発本が読めない


ゆるくゆるく、柔らかく、書き手の「誰かに共感してほしい」なんて下心はねじ込まれていなくて

読み手のこちらも、ただただ文字を追っているだけで、ただの暇つぶしで、「学びを得たい」なんて動機もなく

だけど、本質を突くような言葉や展開に、突然はっとさせられたい。

エッセイも絵本も小説も、書き手の人生が、考え方が、人柄がたっぷりと詰まっていて、それを、こういうことなのかなあ、と想像することが楽しい。

自己啓発本やビジネス書を読んで日々勉強していそうだとか、そういう印象を持たれるけれど、自己啓発本は苦手で、全くといっていいほど読めない。

てか、それどういう印象だよ、わたしは眠れる限りは寝て、ピアノを弾いて、カフェで甘いものを食べて、また寝るような、そんな生活が好きなんだけどな。誰かに勝ちたいとか何かを成し遂げたいとか思ったことないのに、そういう「社会で成功したい欲が強そう」みたいな印象を持たれがちなのはなんでだ。

話がそれた。

自己啓発本やビジネス書は、表紙をみただけで大体何を言いたいか分かってしまうからワクワクしない。読んでいる途中、そんなに人生は単純なものではないよ、とひとこと突っ込みたくなるし、本当にちゃんとそれを知りたかったら、わたしは学術書を読んで勉強したい。

でも、やっぱりベストセラーになるような本はおもしろいな、読んで良かったなと思ったりするから、ではもう一冊、と別の本を開いてみては、「ああつまらないな」と落胆する。

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わたしは読書が多分好きだけど、

電子書籍は読めない

読書という行為以上に、「本」という物質そのものが好き。文字が羅列された紙の集まりがたまらなく可愛いなと思う。

部屋に棚がある。そこにたくさんの本が並んでいる。それだけで気分が上がる。壁一面の本棚が欲しい。本に囲まれたい。

本棚から1冊本を取って、カバンに入れるその動作も好き。

電子書籍を読みたいと、Kindle Unlimitedに入ってみたり、楽天マガジンに入ってみたりしてみるも、いつしか全く開かなくなって、2ヶ月ほどで退会した。

本は紙が楽しい。

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わたしは読書が多分好きだけど、

断捨離も好き

「本」という物質そのものが好きだけど、壁一面の本棚に本を並べたいけれど

だけど必要のないものが家にあるのが、なかなか苦手。

何度も読み返したい、ずっと持っていたい、表紙がたまらなく可愛くてお気に入り。

そんな本にたまに出会えれば、ずっと本棚に置いておくことはストレスではないけれど、たいていの本は、一度読み終わればもう特に読まない。お気に入りの言葉はノートに書き写したりしているから、わざわざ本を開き直す機会もあまりない。

だから、メルカリで出品したり、友達にあげたり、まとめてブックオフに売りに行ったり、定期的に本を手放すことで本棚をダイエットさせている。

でも、本棚がすっきりすると、それはそれでまた寂しい。本棚にたくさんの本を並べたくなる。

結局また新しい本を家に迎え入れ、そしてまた断捨離したくなる。

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