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フェアリーテイル(おとぎ話)も馬鹿にできない
ある一日。
職場で先生が言っていたこと、忘れないうちに書き起こしておこう。
日本で「本音と建て前」と言う時は、建て前をないがしろにして、本音ばかりに目を向ける風潮がある。相手の真意を見抜くことこそが大事なのだ、という風潮。
でも、イギリスでは逆。イギリスでは「建て前」を「フェアリーテイル(おとぎ話)」と表現することがあるが、これは、おとぎ話だから本当のことではない(=軽く見ていい)ということではなくて、「建て前は大事にしなければならない、決して甘くみてはいけないのだ」みたいな、そういう意味。
絶対王政から市民革命を経て、選挙で選ばれた人たちがものごとを決めるようになったというのが民主主義の歴史。それは今ではおとぎ話のように感じる美しい理念(建て前)。でも、そうやって、建て前からつくられてきたのが今のイギリスなのだ。
「だから、建て前を「建て前」と切り捨てるのは、僕は違うと思うんだよね~」と。
へえ。
そういえば、前に日経ウーマン(何月号かは忘れました)を読んだときには、「建て前の裏にある本音を紐解くことの重要性」みたいなことが書いてあったなあと思って。
やはり日本では、相手の真意を見抜くことの大切さが切り口になるということか。
ビジネスの場なのに、会議中なのに、まるで大学の講義のようなこういう話が出てきてしまって話が逸れてしまうのは困ったものなのだけど(それを修正して具体的に落とし込んで決めていくのが職員の技量にかかっている)、珍しく「なるほどねえ」と真剣に聞いてしまいました。
これは1月半ば頃の出来事なのだけれど、先日、課長にふと褒められた時に、恥ずかしくて謙遜ばかりしていたら、上記を思い出したのです。
それから
「この方が褒めてくれたことは建前で、本音は別のところにあるのかもしれないけれど、建前を建前と切り捨てずに受け取っておこう、その方がハッピーになれるし、嘘かもしれないけれど、言葉にしてくれた、ということは本当なのだから、受け取っとこ」
と思いました。
人生、頭の中をお花畑にしたもの勝ちだ。嬉しいことを言ってくれたらそれはもう何があっても嬉しいし、調子に乗るようなことを言われたら素直に調子に乗っておいた方が可愛いし。
(まあ、こんなこと意識しなくても、わたし調子に乗りやすいし普段からあまり謙遜しないハッピー人間なんだけどね。笑)
ということで、2/19~2/22の4日間、職場でポジティブな気持ちになったことを、そのまま素直に記録してみることにした。
未来のわたしがただ慰められるだけの記録。お世辞だったとしても、真意が別のところにあったとしても、「言ってもらった」「やってくれた」ということは事実なんだから、プラスに受け取っとこうね。
その1
課長がふら~っとやってきて「ねえ~全然雑談なんだけど、○○さん本当に優秀だよね~。俺ほんとすごいと思ってるんだよ~周りからの信頼もすげえよ。みんな〇〇さんのこと大好きじゃん。笑 俺の子もこう育ってほしいんだけどねえ」なんてべた褒めされてどうしていいか分からなくなった件。
その2
「○○さん、ここ、ちょっと違ってたよ‥!直しといたけど、もしまずかったら教えて」と、同期が自分のミスを防いでくれたこと
その3
就活生向けのイベントを担当することになり珍しくスーツを着ていたら、2個上の先輩がわたしの予定を確認して(仕事で直接かかわることはないのにわざわざ確認して)「○○さん!!今日イベントなんだね!!応援してる~!」と言ってくれたこと。帰ってきたら、「どうだった??」と話しかけにきてくれたこと
その4
残業中、お腹すいたな~と思ってコンビニに行って、戻ってきたら「あ、さっき○○さんと○○さんが、○○さん(わたし)のこと探してましたよ!でも絶対雑談です!笑」と後輩に言われ、その後ほんとうにどうでも良い雑談をわざわざ言いに来てくれたこと。死ぬほど笑った。
その5
「○○さん(わたし)、今日着てる服めっちゃ可愛いです、似合ってる・・!!」と、派遣の方が声をかけて下さったこと。
その6
「ももちゃんにあげたかったから寄った」といって別部署の同期がわざわざ寄り道して、バレンタインのチョコを持ってきてくれたこと
たったの4日間でこんなにあったのよ、わたしは幸せものすぎる。
ほんとうに些細なことだけれど、書かないと忘れてしまうからさ。こういう環境は当たり前ではないってこと、忘れないでいたいね。
真意はどこにあるのかなんて知らね!
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