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26歳のUIデザイナーが前職を8ヶ月で辞めてSMARTBANKにコミュニケーションデザイナーとして入社した話

こんにちは!寝る事と映画をこよなく愛しているデザイナーの「みとめぐ」です!

タイトルの通り、2023年8月よりVisaプリペイドカード&家計簿アプリ「B/43(ビーヨンサン)」を提供するスマートバンクに入社しました。しかも、UIデザイナーからコミュニケーションデザイナーのキャリアチェンジをしました。そのため、このnoteでは、私のキャリアチェンジの背景にあるストーリーと、新しい職場での2ヶ月間の印象や感想などについて共有したいと思います。

改めてnoteを書き終えてみて、20代で転職を考えているデザイナーの参考になるような転職エントリが書けたと思います。何かしらの参考になったら幸いです💪


これまでのキャリアについて

前述の通り2社目を8ヶ月で辞めてスマートバンクに入社しています。その経緯を深掘りしてお伝えするために、キャリアについて厚めにお話します!

高校〜美大

美術科の高校で学び、その後美大でグラフィックデザインを専攻しました。大学ではエディトリアルデザイン、映像制作、写真、イラスト制作などを経験しました。

高校や美大については、別の機会にお話しできればと思います!

美大での新卒就活

さて、私のデザイナーとしてのキャリアのスタートはYahoo!JAPAN(現:LINEヤフー、以降Yahoo!)です。ですが、Yahoo!の話の前に前提として当時の新卒就活で私が大事にしていたことや、在籍していたグラフィックデザイン学科の就活事情に触れます。

大学ではグラフィックデザイン学科に在籍していて、多くの同級生が大手広告代理店に就職する傾向にありました。私自身も入学当初は代理店に引っ掛かればいいな〜と思っていました。しかし、次第にクライアント企業の事業やサービスに本当に共感できなかった場合の広告制作の難しさを感じるようになりました。理由としては、美大での課題やデザイン系のアルバイトから「本当にやりたいものや共感できるものはどんどん頭の中で勝手にデザインが出来上がるけど、共感できない物事は脳も手も動かない」ということがあったからです。

そのため、自分が本当に興味を持ち、情熱を持てる分野に焦点を絞ったインハウスの仕事が向いていると考えました。
さらに欲を言えば、人の営みや生活をスケッチしたり写真撮影することが好きだったので、ユーザーと深く関わり、その観察から新たなアイデアを導き出せる環境だったらなお良いと思っていました。

なので新卒就活の軸は以下の2点でした

・インハウスでユーザーとブランドと深く関われる
・自分がその会社のサービスを使ったことがあり、好きであること(自然とtoC志向)

そして、話を戻して、結果として新卒でYahooを選んだ理由は、大学で開催されたYahoo!の説明会でほぼ知識の無かったITのデザインについて丁寧に教えてもらい、背中を押してもらえたからです。

当時の私の中でのデザインの範囲はエディトリアルや紙物の広告などオフラインに限定されていましたが、Yahoo!の採用担当者の話を通じてIT業界でも多様なデザインの仕事があることを知りました。そこで、IT知識皆無でも可能性はあるのかと尋ねたら、基礎があるから今からでも勉強すれば可能性はあるとアドバイスをもらえました。さらに話を聞いていく中で、オフラインのデザインでは限られたタッチポイントでしかデザインが活かされない一方、オンラインのサービスは多くの人が利用するため、Yahoo!でなら多くのユーザーに触れ、観察の結果からインパクトのあるデザインの仕事ができると考え選考に進みました。

そして、ちょっとした無邪気な理由として、初めてのインターネット経験がYahoo!キッズだったことから、「その会社に入れたら小学生の時の自分に自慢できるな〜」というのもありました。

新卒入社したYahoo!での約4年間

入社後、デザイナー新卒同期での研修が数ヶ月ありました。デザイン系の学科出身者だけでなく、情報系や文系出身者など幅広いバックグラウンドを持つ同期がいました。プログラミングや経営などの知識を持つ同期を見て、自分が「美大で学ぶデザイン」の枠に囚われていてデザイン以外のスキルがないことを早々に痛感しました。ただ他の技能が一朝一夕で身に付くものでもないので、今後の実務経験を積みながら少しずつ学びを深めることを決意しました。そして、デザインしかできないのだから、デザインは誰よりも良いものを作ると決心し新卒研修に挑みました。

新卒研修の一環で作った名刺で、あえてチラシの様な構成で情報過多にすることで忘れられない人間になることをコンセプトで作成

最初の配属サービス:ヤフオク!

新卒研修後の配属先はヤフオク!の販促チームでした。具体的な業務内容はLPデザイン作成と実装、バナー作成などです。

正直ヤフオク!は大学生の時に人間観察のために中古カメラを購入した以外で使ったことがなかったので、やっていけるかかなり不安でした。
しかし、業務を重ねていく中で、CtoC中古品売買の奥深さや、ユーザーの行動や思考を知っていくと不安が拭え面白さが増しました。また、チームの先輩デザイナーが自分よりも10歳前後年上の方が多かったので、デザイン的な学びも多かったですし、かなり可愛がってもらえて嬉しかったです。またマーケの方々と数字を見てPDCAサイクルを回す体験をできて、感覚だけでなく数字ベースでデザインをする良い経験ができました。
ただ、Yahoo!にいると当たり前のことですが、同期たちと話すとプロダクトデザインに関する話題が多く、プロダクトデザインを経験できていない悔しさを感じることがありました。経験がないので難しいと思いつつプロダクトデザインチームに異動したいと考え、1年目を超えたあたりからリーダーに相談し続けました。

念願のプロダクトデザイン:PayPayフリマ

その後、念願叶ってPayPayフリマへのプロダクトデザインチーム配属となり、プロダクトのUIに挑戦することができました。

PayPayフリマは2019年発足の時からSketchではなくFigmaを使っていたので、当時ネットに日本語ドキュメントやTipsも機能もまだまだあまりなかったFigmaに苦戦しながらも新しいことに挑戦することがとにかく楽しかったです。
また、プロダクトのメンバーは主に20代で、フラットなコミュニケーションが盛んな環境で、風通しの良い雰囲気がありました。初めて担当した大規模案件の新機能「製品機能」のUI設計もメンバーのサポートを受けながら進めました。無事リリースされた時は、ほっとしつつ、プロダクトデザイナーとして少し自信が付きました。

その後も、様々なプロジェクトにおいて小規模から大規模なUI設計に関わりました。しかし、時間が経つにつれて、業務がルーティンになり、後から入ってきたメンバーのサポートや、チームの効率化の改善などに時間を割くことが増えました。そして、次第にマネジメント職に進むことが現実的な選択肢として浮上してきました。

しかし、周囲のマネージャーの方々の仕事内容を見てみると、個人的にはまだマネジメント職を目指すのは早いのでは感じました。 まだマネージャーとしての役割を担えるほどの経験をしておらず、20代のうちはまだまだプレイヤーとしての経験を積みたいと思いました。 また、toCサービスしか経験がない自分にとって、デザイナーのキャリア的にtoBサービスの経験を積んでみる価値があると考え、toBサービスへの転職を決意しました。

2社目への転職

そして前述の通り、Yahoo!からUIデザイナーとして転職した2社目のBtoB系の前職は8ヶ月で辞めることとなりました。短い間となってしまいましたが、大変お世話になりました🙇‍♀️

2社目で感じたこと

まず最初にYahoo!が恋しくなりました。
新卒で入った会社だったので愛着があったことを辞めてから気づきました。また、Yahoo!はデザイナーが100名以上在籍していて孤独を感じるようなことがなかったのですが、転職した結果UIデザイナーが自分1人だけという環境に身を置くこととなったので孤独感に苛まれました。この孤独感は、初めての一人暮らし初日と似ていて当時を思い出したりしてました。

受験が終わって浮かれていた18歳の私の一人暮らし夢想では、親が引越しの手伝いを終えて帰った瞬間から、親から解放されて自分の好きなことを完全に自由に楽しむ毎日を送り、まるでパーティー🎊のような日々を過ごすことでした。
しかし、現実には最初に訪れたのは、強烈な孤独感でした。さらに、今後は全部自分で決めていく事への不安や、恐怖も押し寄せてきました。なので、初めての一人暮らし数週間は少し鬱っぽかったです。

2社目への転職も一人暮らしの時のように、Yahoo!という実績とそこそこ規模がありデザイナーが多い会社だから上手くやれていたことを痛感し若干病みました。
また、業務では人材系のSaaSサービスのUI設計に携わっていましたが、クライアントの人事担当者が求める機能や理想と、自分が実際に使いたいと思うものとの間にはギャップがあり、そのギャップを埋めることの難しさにストレスを感じていました。その後次第に業務にも慣れ、人間関係も良好で緩やかに立ち上がりはしたのですが、成長するというより毎日耐えているような状態でした。

2社目への転職を振り返る

早期の転職も視野に入れた時に改めて2社目への転職を振り返ると、自分がどういう人間なのか深掘りできていなかった事に気付きました。
新たなチャレンジとキャリアの充実を求めて転職したので、新卒の時のように本当に自分が望んでいることについて深く考えていなかったのです。
前職に残るかもギリギリまで迷いましたが、成長を求めて再度toC企業への転職を決意し複数社とのカジュアル面談を開始しました。

3社目への転職活動の軸

その後のカジュアル面談と面接を通じてデザイナーとしての成長についても再度考えました。

大学ではグラフィック系を学び、その後はほぼUIデザインに携わってきました。両方のスキルと経験を持つことが自分の強みな上、カジュアル面談を通してスタートアップ系の会社ではどちらも担えることを評価してもらえました。
しかし、両方を突き抜けてできるわけではないので、最終的にはどちらのスキルも中途半端に終わる可能性がある事を危惧するようになりました。なので、20代のうちにどちらかを突き詰められる環境に身を置く方が良いのでは?と考えました。

最終的にはプロダクトデザイナーとコミュニケーションデザイナーのどちらかに特化できる会社の選考に進みました。気になる給料面では、プロダクトデザイナーのほうが有利だと言われたこともありましたが、給料を軸にするとまた失敗しそうだったので最重要視はしなかったです。
よって最終的な3社目への転職の軸は、最終的に以下のようになりました。

どっちの職種の方が志望度が高かったか

ちょうど転職活動をしている時期にデザイン力向上のために作字をやっていました。

作字の経験は皆無だったので当然生みの苦しみもありましたが、こういう自由なデザインのほうが発想に広がりがあって楽しかったです。日々の業務でのUIデザインは、実装上の制約やガイドライン、工数などに縛られることが多いですが、作字などの他のデザインはそれを気にせずにアイデアを自由に表現きるので大学時代にグラフィックデザインを学んでいた頃の楽しさを思い出させてくれました。
なので、未経験ではありましたがコミュニケーションデザイナーの志望度の方が高かったです。

3社目のスマートバンク

知ったきっかけ

実はYahoo!時代からB/43ユーザーだったのでスマートバンクも知っていました。B/43を知ったきっかけは2022年6月のカードリニューアルのときです。

SlackにデザインTips共有用のチャンネルがあり、そこで他のデザイナーがシェアしているのを見かけて知りました。
気になってHPのインタビュー記事を読み、当時未婚で同棲していた旦那との月末精算の面倒さに悩んでいたので、未婚でもペアカードが作れるなら実際に使ってみたいなーと思いB/43アプリを入れました。
スマートバンクについて知ったのもその時で、創業者がフリルを立ち上げた3人組ということもあり、「フリマの始祖だ...」と畏敬の念みたいなのが湧き、「いつか一緒に働いてみたいな」と薄ら思っていました。
そして、実際にB/43を数ヶ月使ってみた所、「まとめ」で何にいくら使っているのかが可視化され、家賃と生活費がちょうど同じくらいであることに気づきました。

それからは、家賃は旦那が支払い、私が生活費分をB/43ペアカードにチャージするようにしました。結果として家計が効率よく管理できるようになったのと、月末のお金の精算の煩わしさから解放されました。

選考中にスマートバンクに惹かれたポイント

コミュニケーションデザイナーとして選考に進みたいと考え、カジュアル面談をお願いしました。
お相手はtakejuneさんで、面談前は正直めちゃくちゃ緊張してました(笑)。
前述の通りフリマの始祖として畏敬の念があったので、怖いまでありました。

しかし、お話してみると緊張するようなこともなく、リラックスして面談できました。お話を聞いていく中で、「フックのあるデザイン」を作って行きたいというデザイン方針に惹かれました。フックのあるデザインを自分なりに極めて、B/43のコミュニケーションをデザインしていく事は自分のやりたいことにも近いと思いました。また、一人のB/43ユーザーとしてサービスや会社の成長に寄与できたら嬉しいなと考え、選考に進むことを決意しました。

選考で面接官をしてくれた方々とも話がしやすく、一緒に働けたら楽しそうというのが率直な感想でした。志望度は元々高かったのですが、最終的な決め手は人事のamirecoさんから丁寧なフィードバックやサポートを受けたことでした。

前職はスカウトを受けて面接をして内定をもらってとトントンと入社したため、3社目への転職で初めて複数社同時に受ける事を経験していたのでかなり疲れていました。さらに数ヶ月で2社目を辞めようとしている後ろめたさで精神的にもくるものがある中、amirecoさんの気遣いが本当にありがたかったです。

入社後感じたスマートバンクのいいところ

手前味噌ですが、とにかくアットホームで学びが多いのがいいところです。まだ社員数は50人以下なので、すぐに既存社員のことを知れて馴染めたと思います。入社日の退勤後に卓球とボドゲをしたのは楽しい思い出です。

また、入社してから知りましたが、自分(26歳)が社内で最年少というくらい他社で経験をゴリゴリに積んだベテラン社員が多いので、皆さんのMTGでの発言やデザインレビューから学びが多く毎日が新鮮です。あとは、コミュニケーションデザイナーとして大ベテランの先輩ゆっきーさんが、とても褒めて励ましてくれるので、自尊心と学習意欲が爆発的に高まりました。こんなに褒められたのは幼稚園の頃以来というくらいです。

そして、最近はエンジニアイベントのブースデザインを担当しています。これまでブースのデザインを経験したことはなかったので不安でした。その事をポロッとこぼしたら、業務としてエンジニアイベントをリサーチしに行って良い事となり、人生で初めてエンジニアカンファレンスに行きました。

実地で他社さんのブースを沢山見れたため知見が増え、アウトプットにも広がりが出ました。まだまだコミュニケーションデザイナーとしては未熟なので、今回のような学ぶ場機会をいただけた事は本当に有り難かったです。

これからやっていきたいこと

これからは、とにかく色々な物を作りたいと思っています!
私は飽きっぽい人間なので、今のゆっきーさんと一緒に何でも作れることが楽しく毎日が刺激的です。また、ゆっきーさんだけでなくプロダクトデザイナーのputchomさんという大先輩とも協力できる贅沢な環境にいるので、この瞬間を大切にして二人から沢山学んでいきたいです。

あとは、事業的に認知を広げるというのが大事なフェーズなので、「フックのあるデザイン」を作ってサービス認知に寄与したいです。
さらに自分に欲を言えば、今まではぼっちざデザインで内に篭っていたので、重い腰を上げてデザイナー採用につながるような発信も頑張ってみたいとも思ってます><

最後に

長々と自分のキャリアと入社2ヶ月で感じたことを書きました。何かしらの参考になったら幸いです💪

そして最後にお約束の採用情報です。私はUIデザイナーからコミュニケーションデザイナーになってしまいましたが!!フックのあるプロダクトデザインをしてみたい方いらっしゃいましたら、ぜひ弊社を受けてください!!

デザイントークンの作り方を執筆したputchomさんや、優秀なエンジニアのみなさんと一緒に「みんなが使いやすい、みんなのためのデザインシステム」構築にも関われます!!


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