出エジプト記18:7 〜 12★2022/05/04掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記18:7 〜 12
7 モーセは、しゅうとを迎えに出て行き、身をかがめ、彼に口づけした。彼らは互いに安否を問い、天幕に入った。
8 モーセはしゅうとに、【主】がイスラエルのために、パロとエジプトとになさったすべてのこと、途中で彼らに降りかかったすべての困難、また【主】が彼らを救い出された次第を語った。
9 イテロは、【主】がイスラエルのためにしてくださったすべての良いこと、エジプトの手から救い出してくださったことを喜んだ。
10 イテロは言った。「【主】はほむべきかな。主はあなたがたをエジプトの手と、パロの手から救い出し、この民をエジプトの支配から救い出されました。
11 今こそ私は【主】があらゆる神々にまさって偉大であることを知りました。実に彼らがこの民に対して不遜であったということにおいても。」
12 モーセのしゅうとイテロは、全焼のいけにえと神へのいけにえを持って来たので、アロンは、モーセのしゅうととともに神の前で食事をするために、イスラエルのすべての長老たちといっしょにやって来た。
《参考》
イテロとモーセの会見(2)
*全焼のいけにえと食事
「モーセのしゅうとイテロは、全焼のいけにえと神へのいけにえを持って来たので、アロンは、モーセのしゅうととともに神の前で食事をするために、イスラエルのすべての長老たちといっしょにやって来た」
(1)祭司であるイテロは、全焼のいけにえを捧げた。
いけにえを捧げることは、モーセの律法が与えられる前からある自然な礼拝行為。後にアロンは祭司になるが、ここでは受動的な存在。
(2)次に、神の前で契約の食事が行われる。
異邦人の祭司であるイテロは、【主】への信仰を告白し、いけにえを【主】に捧げ、食事をともにし、契約の民イスラエルの共同体の一員になった。この食事で、イテロもマナを食べたようだ。
(3)聖書に出て来る契約の食事の典型は、新しい契約を結ぶ際の過越の食事。(最後の晩餐)
主イエスはその食事で、新しい契約を結び、イエスをメシアと信じた人は、契約に同意した。
*異邦人の救いの型
イテロが【主】への信仰を告白したことを、多くの学者は「異邦人の救いの型」(または先駆け)と見ている。後に異邦人もイスラエルの民と同じ救いに与る。
(1)エペソ3:6 で成就。
「その奥義とは、福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もまた共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者となるということです」
(2)イザヤ2:2 〜 3 は、メシア的王国において異邦人がどんな祝福に与るかを預言。
「終わりの日に、・・・すべての国々がそこに流れて来る。多くの民が来て言う。『さあ、【主】の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう』それは、シオンからみおしえが出、エルサレムから【主】のことばが出るからだ」
(3)イテロだけでなく、子どもたちもイスラエルの共同体の中で住んだ。
民数記10:29(レウエルの子ホバブ)
士師記1:16(ケニ人の子孫、つまりミデヤン人)
士師記4:11(ケニ人ヘベル)などに記載がある。
★モーセはその存在を通し、【主】の栄光を現すことで、義父イテロと一家に真の神を伝えた。
私たちの身にも、同じことが起こるように祈ろう。
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