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ローマ人への手紙3:9 〜 20★2022/10/26掲載分


デボーションガイド*ハーベストタイムより




【御言葉】ローマ人への手紙3:9 〜 20


9 では、どうなのでしょう。私たちは他の者にまさっているのでしょうか。決してそうではありません。私たちは前に、ユダヤ人もギリシヤ人も、すべての人が罪の下にあると責めたのです。

10 それは、次のように書いてあるとおりです。「義人はいない。ひとりもいない。

11 悟りのある人はいない。神を求める人はいない。

12 すべての人が迷い出て、みな、ともに無益な者となった。善を行う人はいない。ひとりもいない。」

13 「彼らののどは、開いた墓であり、彼らはその舌で欺く。」「彼らのくちびるの下には、まむしの毒があり、」

14 「彼らの口は、のろいと苦さで満ちている。」

15 「彼らの足は血を流すのに速く、

16 彼らの道には破壊と悲惨がある。

17 また、彼らは平和の道を知らない。」

18 「彼らの目の前には、神に対する恐れがない。」

19 さて、私たちは、律法の言うことはみな、律法の下にある人々に対して言われていることを知っています。それは、すべての口がふさがれて、全世界が神のさばきに服するためです。

20 なぜなら、律法を行うことによっては、だれひとり神の前に義と認められないからです。律法によっては、かえって罪の意識が生じるのです。



【御言葉】




すべての人は罪人(3)

*有罪の証拠(10〜18節)


パウロは、すべての人が罪人であることを証明するため、旧約聖書から7カ所を引用。
ある事項を証明するために似たような聖句を「真珠の数珠つなぎ(英語でpearl-stringing)」のようにつなげる論法で、ユダヤ教のラビ的手法の一つ。
引用は、4つに分類することが可能。
その中の、第2番目〜第4番目の分類について。



*第2番目(13〜14節)


「すべての人が言葉の罪を犯している」というのが、第2番目の分類。
「彼らののどは、開いた墓であり、彼らはその舌で欺く」。
「彼らのくちびるの下には、まむしの毒があり、」。
「彼らの口は、のろいと苦さで満ちている」。
これは、詩篇5:9、140:3からの引用。

詩編5:9
9.彼らの口には真実がなく、彼らの心には滅びがあり、そののどは開いた墓、その舌はへつらいを言うのです。

詩編140:3
3.彼らはへびのようにおのが舌を鋭くし、そのくちびるの下にはまむしの毒があります。〔セラ


(1)言葉を発する4つの器官が上げられている。
のど(開いた墓)、舌(欺きの道具)、くちびる(まむしの毒がある)、口(のろいと苦さで満ちている)。
言葉を用いた罪がいかに恐ろしいか、よく分かる。



*第3番目(15〜17節)


「すべての人が隣人に対して罪を犯している」というのが、第3番目の分類。
「彼らの足は血を流すのに速く、彼らの道には破壊と悲惨がある。また、彼らは平和の道を知らない」。
これは、イザヤ59:7〜8からの引用。

イザヤ書59:7~8
7.彼らの足は悪に走り、罪のない血を流すことに速い。彼らの思いは不義の思いであり、荒廃と滅亡とがその道にある。8.彼らは平和の道を知らず、その行く道には公平がない。彼らはその道を曲げた。すべてこれを歩む者は平和を知らない。


(1)イザヤ書のその箇所の大きな文脈は、イスラエルの霊的回復。
直前の文脈では、イスラエルの国家的罪が論じている。


(2)その罪が、神とイスラエルの民を隔てる中垣になっている。



*第4番目(18節)


「彼らの目の前には、神に対する恐れがない」というのがまとめになっていて、第4番目の分類。
これは、詩篇36:1からの引用。
「罪は悪者の心の中に語りかける。彼の目の前には、神に対する恐れがない」


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