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これからのファッションを考える⑤

わたし自身の服に関する考えを追う、この地味なシリーズ。
細々と書いている中でも色んな方の目に触れているようで、嬉しくもあり、「300円でした〜!」なんて大阪のおばちゃんみたいに(偏見)載せていいのかしら…?という気恥ずかしさも少しあり。

ですが、自身の服の半分近くが古着になってきている今、古着と新品をミックスして着ても全然安っぽくならないし、むしろ質の良いものが着られる確率が高く、自分の個性や好み×似合うを探す旅が出来て楽しいよ、と伝えたい思いが強くなってきました。これからも服の変化や迷い、悩みを書き記していきます。


さて、ふとシリーズを見返していて目についたこの回。

約2年前で、本格的に古着を取り入れ出した頃です。
まだ「本当に自分が着るもの」を選ぶ力(オンライン購買力も)は現在より弱かったようで、実はここに載っている古着のほとんどは手放しました…!
今も持っているのはELLEの黒いブラウスと、KEITHのグレーのワンピースのみ。
変わった色のものは合わせづらかったり、自転車通勤をするには着づらかったり、サイズが合わず野暮ったい、ヘアスタイルが変わった(セミロング→ショート)ことで似合わなくなった…などで結局手放してしまいました。

カバー写真にもしているウール混の黒いスカートはとても気に入っていて手放す気はなかったのですが、実はこの秋に黒いウール100%のニットスカートを古着で購入し、丈や雰囲気は多少違うものの「同シーズンで同色のスカートは2枚もいらないな」と、つい最近手放しました。
また、「新しい方が素材も良く、似合う」と感じたことは最大の理由。素材はウール100%、裏地はキュプラ100%、いつの時代のものか不明ですが、Karl Lagerfeldです。¥2,000くらいでした。

トロントの美術館にて草間彌生作品鑑賞時



このスカートとほぼ同じタイミングで、新しく買った古着があります。
コーデュロイパンツ。若干ハイウェストで、ウェーブ体型のわたし向き。畝が少し広めなのでカジュアルな雰囲気も強めなのですが、色が濃紺(というより、桔梗紺?)で落ち着いており、今の流行のようにぶかっとしていないので合わせるものでどうにでもなります。(わたしはPD的にそもそもパンツが似合いづらいのです)
¥300〜400でした。

先日、薄手で割と細身のニットと合わせたらとてもいい感じでした。仕事中少し肌寒かったので脱いだカーディガンを肩にかけていましたが、水色が差し色に。
わたしは年間通してグレーやネイビーなどのサマー(PC)のベーシックカラー服が多いのですが、水色のような綺麗な色を少し持っていると、地味になり過ぎないので重宝します。基本はベーシックカラーで揃えて気に入ったものを何点か取り入れるのがちょうどいいなと感じています。

そういえば、上のスカートに合わせているのも、少しくすんだ青系のニット。
そちらは2019年NZ在住時に購入したのですが、駆除されたポッサム(NZでは害獣)の毛を使ったちょっと変わったニットです。記憶と思い出代わりに、こういった身に着けられ、かつそこの土地のエッセンスを含んでいるものを購入することが旅先ではよくあります。実はこれを書いている今も、ちょうど2013年にアイスランドで購入したアイスランドウールのカーディガンを着ています。笑


ところでこのコーデュロイパンツ、ひとつだけ問題がありました。
古着を選ぶことがお財布だけでなく環境にいい話は何度か書きましたが、度々わたしを困らせているのが、洗濯洗剤&柔軟剤の香り。洗っても洗っても取れず、塩化マグネシウムに漬け、天日干しをし…1〜2週間経ってようやく着れる、という服が割と多いです。こちらも例に漏れずで、何ならいまだに近付いてにおうとその香りがします。こんなに強烈に香り続ける成分、人体はもちろん環境にもよくないはず…
使っている本人は気にならなかったのか、はたまた手放す前に特別綺麗にしよう!と思って倍量で入れたのか知る由もありませんが、本当に落ちないので、正直…かなり迷惑です……。これさえどうにかなってくれたら、と思います。


これから年末に向けて服の整理をされる方、たくさんいらっしゃると思いますが、すぐに捨てずに誰かに譲る(売る)、資源ごみや寄附に回す、ウェスにするなどして二次利用していきましょう!
余裕のある方は、手離す際に匂いについても少し気にしていただけたら有り難いです。わたし以外にも嬉しい方はたくさんいると思います。




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