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初めてのタイ旅行で気を付けたこと

タイ旅行も明日が最終日…という日に、在タイ日本大使館から旅券の紛失・盗難や詐欺被害の注意喚起メールが来ました。幸い女ひとり旅でも犯罪に遭わず、病気も怪我もせず充実した約2週間の旅を送ったわたしですが、カナダを出てから転々としていたため、あまり時間が取れず必要な情報が100%集めきれていませんでした。それでも、現地友達のガイドやタイ渡航経験のある周りの人が教えてくれたこと、そしてこれまでの旅経験が役に立ったのではと感じました。
もしかしたらこれからタイに行く人たちに、わたしが気を付けていたことが役に立つかも?と思い、記事としてまとめました。旅慣れた方には当たり前のことも多いかもしれませんが、ご参考までに!



安全編

①たびレジ登録

面倒くさいと思う方も多いかもしれませんが、海外旅行をされる方はぜひたびレジに登録しましょう。万が一の際の邦人の渡航情報把握のためだけでなく、現地の危険情報からビザ関連など必要な情報が配信されます。登録すると渡航前から情報を配信してくれるため、前もって「こういう危険の可能性があるのだな」と予備知識がつきます。


②服装は現地に馴染めるように

旅先でかわいい服着て映える写真を撮りたい!という方もいると思いますが、旅先では「現地人に馴染めるような格好」をおすすめします。
よく言われますが、高級ブランドとひと目でわかるようなバッグや服は身に付けない。強い印象に残る服はターゲットにされる可能性もあがるので避ける。
また、わたしは今回女性らしい雰囲気が強めの服(ドレス(ワンピース)、ラフィアなどの天然素材のハット、花柄)は持っていきませんでした。化粧はしていましたが、服装はずっと中性的。虫除けも兼ねていますが、お寺に入ることも考え、脚が出る格好もしていません。(露出の多い観光客への性犯罪もあるそうです)
スカートを履くな、ということではなく、ロング丈にする、バカンス感の強くない色柄にすると目立ちにくいかもしれません。日本人、更に女性は犯罪のターゲットにされやすいです。好きな時に好きな格好をしたいのはとってもわかる。でも言葉の通じない外国にいる身としては、自衛がベターです。

服装の一例。左がわたし(UVカットパーカー、Tシャツ、リネンパンツ、スニーカー)

とはいえ、同じタイでもリゾート地に泊まる方やディナーの予定がある方などはこの限りではありません。例えばディナーならホテルでドレスに着替えて、Grabを使いレストランに直行する…などがいいかも。
今回わたしはバンコクとアユタヤ、タイ南部のソンクラー県という不要不急の渡航はやめてください(レベル2)エリアが目的地であったため、こういった格好をしていました。現地友人がいるため訪れましたが、レベル2ということにはタイ渡航数日前に気づきました。そして旅終了間際に、まさかの渡航禁止エリア(レベル3)も訪れました。これについてはまた別の記事で書けたらと思います。
また、ホステル泊もあり、洗濯機の状況もわからなかったこともあります。

現地に馴染む服装が功を奏し、わたしがタイ語をしゃべれないと知るまではタイ人(中華系も多い)だと思ってくれ、タイ語がしゃべれないと中国人、韓国人など色々、そしてマレーシア人(タイ南部はマレーシアからの観光客が多い)だと思われることが多かったです。
見かけた欧米の女性旅行者でも、Tシャツにリネンパンツ、半袖シャツに薄手の生地のロングスカートといった出立ちの方は、場に馴染んでスマートに見えました。カナダで夏場によく見かけていたクロップトップ丈のブラやTシャツにショート丈のレギンスの女性も見かけましたが、タイではかなり浮いて見えました。
その国に馴染む服装を取り入れるのは、スマートな旅の自己防衛方法かも。


③靴も意外と大事

あえて服装に含めませんでした、というのも足元は結構大事。
断然スニーカーをおすすめします。暑いのでサンダルでいいのでは?と思うでしょうが、歩道の舗装がものすごく悪い、そもそも割と歩道がない、信号のない大通りを車とバイクを躱しながら駆け抜けないといけない…などのためです。
また、歩道に汚い水が溜まっていたり、ゴミが落ちていたり、野犬がいたり、など安全面だけでなく衛生面からも足は覆っておいた方がよいと感じました。
わたしはスニーカーとサンダル持って行きましたが、友人の車で動く時以外はスニーカーが安心でした。寺院で脱ぎ履きするため、スリッポンや少し厚めのゴム底のある(トイレがびしょびしょのことがあるので…)エスパドリーユが楽かも。


④貴重品を守る鍵はバッグ

まず、ど田舎の牛と野犬しかいないようなところに行くのでもない限り、リュックの取り出しやすい場所に貴重品を入れて動くのはやめましょう。大使館からのメールを見て驚きました。わたしも空港への移動などはバックパックにiPadを入れて動きましたが、スられないようファスナーにダイヤルロックをかけます。
リュック移動の場合、必ずリュック+貴重品の入ったショルダーやボディバッグをおなか側に下げる、あるいはトラベルポーチ(服の中に下げたりおなかに巻き付けるタイプ)を仕込みましょう。
わたしは貴重品はショルダーバッグに入れ、常におなか側に持って、混雑した通りや満員電車では必ずバッグを抱えます。飲食店でも誰も通れない隅の席でもない限り、隣の椅子にも置きません。さすがに海外で貴重品の入ったバッグを場所取りなどのために机に置き去りにする方はいないと思いますが、念のため…

また、治安の気になる場所でトートバッグに貴重品を入れての移動はおすすめしません。ファスナーありなら大丈夫じゃない?と思うかもしれませんが、車やバイクで引ったくられたら、あろうがなかろうが一緒です。荷物が入らない時は、ショルダーに貴重品、トートバッグにその他最悪盗られても大丈夫なもの(折り畳み傘、マイボトル、ストールなど)を入れて移動しましょう。

ちなみにショルダーバッグも、必ずひとつはファスナーがあって、出来れば内ポケットや中にもファスナー付きポケットがあるものを選びましょうね…!


⑤夜は出歩かない

ひとり旅では安全のために、大体8時ごろには宿に戻ることが多いです。最初6〜7時ごろで様子を見て、問題なければ少し伸ばしますが、そもそもナイトライフに興味がないので夜遅くまで出歩く必要がなく、8時には帰ってきています。バンコクでは暑さや大気汚染に疲れて、結構早々に帰ってきていました。(6時とか)
夜遊びしたい!という方もいると思いますが、特に女ひとり旅は用心してなんぼなので、タイでなくても夜は出歩かない方がベターです。
現地友人が教えてくれるまで知らなかったのですが、タイは日本では禁止されているような薬物が合法で出回っています。窃盗犯罪以外にも、そういった薬物関係の犯罪にも巻き込まれないよう、気をつけましょう。


⑥現金は小分けにする

タイはクレジットカードが使えるところが限られており、使えても3〜5%の手数料を上乗せされることが多いため、現金を使用する方が多いと思います。わたしは使用しませんでしたが、現金のほかタイ独自の電子決済がポピュラーみたい。

わたしは空港ATMでおろしたら一旦全て鞄に入れ、すぐトイレに向かいます。そして個室でそのお金を数カ所に分けて入れます。これは最近旅行ハック系のYoutubeで見て、確かに!と思い、真似し始めました。今回は財布、鞄の内ポケット(ファスナー付き)、そしてバックパックのロックがかけられる場所にも入れました。ホステル宿泊時はバックパックに入れたお金は常にロッカーに鍵をかけて保管。ホテルではバックパックに入れてロックをかけていました。

細かく分けておけば、例えどれかを取られたとしても、残金ゼロにはなりません。ショックも少ないはず。というのも、実体験談があるからです。
もう10年以上前ですが、大学の卒業旅行でイタリアに行った際、ローマで友達と夜まで別行動をしていました。観光地で写真を撮らしてもらったら、何と金銭を要求され。大の男3人に1人で囲まれ、何をされるか分からずその時は身の安全のためお金を渡しました。財布を見せて、これだけしかないと言ったらそれであきらめてくれました。確か帰国寸前で元々あまり現金もなかったはずですが、その時も別にお金を分けて入れていたため、有り金全部持って行かれた…なんてことにはならず。もちろんその時はものすごくショックでしたが、ホテルにも戻って来れ、友達と夕食を食べに行くお金もあったのは小分けしていたおかげでした。



衛生編

①水に気を付ける

東南アジアでは割とどこもそうなのかな?タイも水道水は避けましょう。
わたしは飲用にはミネラルウォーターを購入し、無料のドリンキングウォーターがある場合は歯磨きに使い、なければ水道水で磨いた後最後はミネラルウォーターでゆすいでいました。
お店では基本ドリンキングウォーターが無料、ミネラルウォーターが有料で提供されています。わたしは特に問題なくドリンキングウォーターを飲用していました。ただ、氷にも注意するよう教わりました。ほとんどのお店はドリンキングウォーターなどで作られた購買した氷(穴が開いているそう)で提供していますが、まれに水道水を使ったものもあるようです。

②辛さに気を付ける

辛いのが大好きな方もいらっしゃるでしょうが、タイの辛さは日本の比ではないため、non spicyやless spicyで注文し、様子を見つつ辛さを調節しましょう。テーブルに辛味調味料は必ず置いてあるので、後で足すこともできます。
前述したように注文をしても、辛いけど…?!ということも時々。わたしは辛みで後々2回ほどおなかにきましたが、喫食時に「あ、これはまずいかも。もうやめておこう」と判断できたので、大事には至りませんでした…


③食器とカトラリー

これは高級店だと気にならないかもしれませんが、飲食店の衛生面。タイ料理は地元民の食べる店こそおいしい!というものが多かったので、ぜひ地元民で賑わうお店に行ってほしい。でも、タイ人たちも出された食器やカトラリーはテーブルにあるティッシュで必ず拭いてから使っていました。ウェットティッシュで拭くほどではないと思いますが、わたしも真似して拭いていました。


④屋台の見極め

観光客向けのきれいなお店で食べるのもありですが、やはり地元民がおいしいと思うようなお店で食べたいのが旅人の本音。しかし、排気ガスもうもうの路面に立ち並ぶ屋台なんかを見ていると、いや、これはちょっと…と思うのも本音。現地民は、屋台でも衛生的に大丈夫か見極めるに「作っている人が手を洗えそうな場所があるか」「比較的新しい衛生面に気をつかったマーケットか」をある程度物差しにしているな、と感じました。タイ南部のハートヤイを友人に案内してもらっている時にも、「ここは観光客に人気のマーケットだけど、わたしは汚いと思うから食べない」という発言も。そんな見極めもなかなか難しいですね…
しかし、今回の旅で本当においしい!と思ったお店は、タイ語しかメニューがなく、タイ語しかしゃべれないことがほとんどでした。


以上、安全編と衛生編を思いつく限り書きました。
タイ以外でも、年末年始久々の海外旅行に行かれる方は多いと思います。
せっかくの旅を存分に楽しめるよう、少しでも参考になれば幸いです。



今回持って行った荷物はこちら。






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