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私が考える党のリーダーに必要な資質と党代表選へのスタンスについて

こんにちは、維新支持の海原雄山です。

日本維新の会党代表選が盛り上がっておりますね。
本日(8月5日)時点で、立候補の意向を表明しているのは、
足立康史氏、梅村みずほ氏、馬場伸幸氏、吉田豊文氏の4名で、
東徹氏は当初出馬の意向を見せておりましたが、
一部報道で出馬断念とのこと。

良くも悪くも連日在阪キー局の夕方のニュースを中心に、
党代表選が話題として取り上げられるのは、
大変良いことと思います。

野党は与党と異なり、選挙の前後以外は、
有権者の意識に上ることが少ないと思いますので、
ここで初の党代表選をぶち上げて勢いに乗りたいところ。

私としてはここはポジティブなニュースとして、
うまく一般に広まれば良いなと願っていましたが、
SNSを見ている限りだと支持者同士がネガキャン合戦で、
見ていて心苦しい思いです。

ネガキャン合戦をはた目に見て、
有権者は誰を選べばいいのか、
ますますわからなくなった方も多いのではないかと思います。

そこで、私なりの党代表を選ぶうえでの判断基準として、
私が考える党のリーダーに必要な資質について、
そして私がどういうスタンスで党代表選に臨むのかということについて、
お話をさせていただきたいと思います。

党代表選の投票を行うにあたり、
何かの参考になれば、幸いです。

党代表に必要な3つの資質

党代表に必要な資質①「フロントマンとしての華」

まず必要なのは、党代表は文字通り組織の「顔」なのです、

選挙で有権者が描く政党イメージは、ほぼ党代表で決まると言っても
過言ではありません。

旧日本維新の会や維新の党のトップは、橋下徹氏(と故石原慎太郎氏&江田憲司氏)でした。

橋下さんは、大阪府知事になるまえからタレント弁護士として
歯に衣着せぬ物言いとユーモアでお茶の間を沸かせていましたが、
府知事と大阪市長在任中、
あえてスタンドプレーを行うことで世間の注目を集め、
世論も後押しに改革を進めてきました。

そのイメージが旧日本維新の会の(良くも悪くも)政党イメージとなり、
一定の支持層を獲得することに成功しました。

しかし、そのキャラクターイメージが悪い意味で作用してしまい、
一定のアンチを生むことになったことは否定できません。

それくらい党代表というものは、政党のイメージに影響を与えるものであることは、今さら言うまでもなく自明かもしれません。

後任である松井一郎氏は、見た目がまさにヤ〇ザの親分のようなので、
ネット上では『松井おやびん』という愛称がつけられたわけですが、
ニコニコ動画の生討論会では、松井さんが登壇すると
この『おやびん』という文字の弾幕がいくつも流れ、
世間の注目を集めました。

繰り返すように、党代表は政党の『顔』です。

人々の注目を集められるようなわかりやすいキャラクター性や華がないと、党勢拡大はおぼつかないでしょう。

党代表に必要な資質②「政策を語る話力」

党代表ともなれば、選挙時にはテレビなどの党首討論に引っ張りだこなわけで、そこで国民に向かい自党の政策を語らないといけません。

語るだけでなく、他党からの批判に対して、
当意即妙な再反論をする必要がありますから、
政策への深い理解はもちろんのこと、
その時々の状況に応じた受け答えのできる頭の回転の速さは
必要と言えるでしょう。

その点橋下さんは素晴らしい反射神経の持ち主でした。

流石に弁護士だけあって、
そもそもの持論の展開が説得力があるのはもちろんですが、
テレビの生放送において、
不意の反論もまずもって対応に失敗した試しがない。
(少なくとも、この手の対応に失敗した例を私は知らない。)

橋下さんほどではないにしろ、
テレビで大々的に議論をする機会の多い党代表は、
政策を語ることができるのは絶対条件と言っていいでしょう。

党代表に必要な資質③「組織を束ねる力」

そして最後は、組織を束ねる力です。

組織を束ねる力は、何も「コミュニケーション力がある」こととは
必ずしもイコールではありません。

松井さんは、人間関係を構築する力に長け、
部下の面倒見も良く、
多士済々な大阪維新や国政維新を束ねていきました。

安倍晋三元総理や菅前総理と年末には必ず会食をし、
自民党にも確かなコネクションを作り、
G20開催や万博誘致など
しっかりと大阪の経済発展策を進めることもできました。

松井さんは、まさに「人間関係力の塊タイプ」で、
全盛期の橋下さん同席の維新の忘年会でも、
自分の周りには誰も寄り付かず、
松井さんの周りばかりに人だかりができていたと、
橋下さんは語っていました。

松井さんは、それだけ部下から慕われる人物だったと言えるでしょう。

一方、その忘年会で人だかりができるタイプじゃない方の
橋下さんに組織を束ねる力が無かったかと言えば、
そうとは言い切れないです。

橋下さんは強烈な発信力と圧倒的な人気が求心力となって、
大阪維新や国政維新を束ねてきました。

ご自身には、組織をまとめる力はなく、松井さんに任せきりであったと語っていましたが、それでも「橋下おろし」のような運動や、
陰で橋下叩きのようなことが維新の部下たちから出なかったのは、
橋下さん自身に強力な求心力があったことの証左と言えるでしょう。

それは、橋下さんを政党の顔とすることで選挙に勝てるという、
ある種打算的な意味もあると思いますし、
あるいは、抜本的な改革を行うには、
橋下さんの能力なくしてはできないという、
そういう業務上の必要性もあるでしょう。

あるいは、大阪の改革を首長としてどんどん断行していく姿勢に、
敬愛の念を抱いて、部下がついてきたという側面も十分あると思います。

要は、「組織を束ねる力」といっても、その力の源泉は様々で、
人当たりの良さや面倒見の良さが人望となり統率力に変わることもあれば、
世間の圧倒的人気と実力を背景に着実改革を断行することで
部下に「俺についてこい」と言えることも
組織を束ねる力となり得るということです。

ん?政策立案能力は??

「ん?政策を語る力は良いにしても、政策立案できなきゃダメでしょ??」と思う読者も多いかもしれませんが、私はこれは必ずしも必要ではないという見解です。

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