見出し画像

どうしたらいいの!? 美容師のセルフブランディングとSNS術

インスタ、ブログ、facebook、ツイッター、you tube…。
数あるSNSツールを、あなたはうまく使いこなせていますか?
どうしたらいいのかわからない、という人も多いと思います。
美容師がこれらのSNSツールをどう活用すればいいのか、セルフブランディングはどうすればうまくできるのか、についてNORA Journey プロモーションディレクターの阿形聡美さんが講師となりモデルデモを交えながら、悩める美容師たちに基本的なことから最新のことまで教えてくれました!

テーマ1/美容師にとってのセルフブランディングとは?

ズバリ、「自分自身を商品として、価値を高めること」です。
その人にとって、究極に価値のある美容師になること。
万人にウケるブランドは存在しません。
万人ウケを目指しても、あなたの代わりはたくさんいます。
でも、あなたにしかない価値(ブランド)があれば、それを必要としている人にとって、あなたは究極の価値となるのです。

究極の価値になるには、自分の価値(ウリ)を分析し、自分の得意なもの、好きなものから自分の価値を磨き上げることが大事です。
ピンタレストでかわいいと思うものを集め、自分の「好き」を冷静に分析。
好き&得意=武器にします。

私は約2年前から“エロ髪美容師”というウリを掲げ、青文字すぎず、でも普通にかわいいよりも少し色気がほしいという女性に「エロ髪」=男性に媚びる感じのモテ髪ではなく、女性であることを最高に楽しむ、色気のある髪、を提案しています。

私のもうひとつのウリは“クセ毛対策”。女性同士、同じ悩みのお客様の気持ちに寄り添った提案をしています。
SNSには共感ワードが重要で、私にとっての共感ワードは「クセ毛」です。
女性同士は“共感”が大事なのです。

3つ目のウリは“顔周りの似合わせ”です。
前髪のデザインや小顔効果など、ここに関しては男性的な論理的思考で説明することがポイントです。

次に、自分の価値を必要している人が誰なのか(ターゲット)を分析し、そこに絞って発信していくことが大事です。
まずは「ペルソナ設定」をします。
「ペルソナ」とは、自分にとって最も象徴的なお客様モデル=最もアピールするべきお客様層のこと。
年齢、仕事、家族構成、好きな雑誌やブランド、普段買い物する場所、人から褒められたいワード…など、細かく設定することが大事です。
私の場合は、「29歳、そろそろ結婚したい、仕事をしている、インスタで情報を得ている」といった感じです。

その中で、たとえば雑誌「ar」なら、トレンド感、柔らかさ、かわいい、ふんわり、無造作、抜け感、好感度、ドキッとさせる女の子、などがキーワードとして浮かびますよね。
実際にモデルさんで「ar」の世界観を表現してみましょう。

「ar」っぽく、柔らかくてかわいいスタイルを、「はずし巻き」で作って自然光で撮ります。このアイロンワークを動画で撮っておき、お客様に見てもらうと説明しやすいです。今日は開発中の新スタイリング剤を使って…!スマホで撮って、直感で選んでお気に入り(♡)を押します。写真アプリ「photoshop fix」で微調整し、フォローされやすいハッシュタグをつけて、アップします。

次は「Gina」「GISELe」のイメージ。
意志の強い女性、辛口、カッコいい、セクシー、スリークな質感…。

こちらは本来、ストロボ向きですが、並んで掲載されるものとのバランスを見ることが大事です。今日は自然光でカッコよく撮ります。
「photoshop fix」で加工する際は、コントラストをやや強めにします。
これをサロンスタッフに見せて「阿形さんの作品ぽいよね」と気づいてもらえないと、一般人にはまず、自分のこだわりは理解してもらえません。

テーマ2/SNSの棲み分けを理解する

みなさんがよく活用しているSNSツールを、細かく分析してみます。

インスタグラム…女性誌のようなツール。
今、いちばんホットでアクティブ。ヘアの検索にもよく利用されています。
1枚の写真だけを見るというより、全体の世界観の統一が大切で、特に最初の9枚の写真は内容や配置のバランスが大事です。
隣りの写真と色の温度(色のトーン)を合わせておきましょう。
お客様のスマホでビフォー&アフターを撮ってあげると、アップしてもらいやすいです。その際、ハッシュタグをつけてもらうと◎(ハッシュタグは30個までOK)女性は親しみやすさや共感力をアピールすることが大事です。

ブログ…専門誌やマニア誌のようなツール。
文字数制限なく好きに書けるので、美容師としての自分の思いをわかりやすく伝えることができます。お客様と毎日話していることが全部ネタになります。

facebook…コミュニティ誌や社内報のようなツール。
近年はビジネスで活用している人が多いです。インスタより拡散力があると言えます。
twitter…週刊誌感覚のツール。
若年層のユーザーが中心で、匿名アカウントが多く、ゆるいつながり。
ブログ拡散のために使っているケースも多いです。自虐ネタやウケ狙いのほうがウケます。
you tube
若年層はテレビよりもyou tube。
動画でわかりやすく伝えることができるので、ファン作りがしやすく、若手の教育にも有効です。

テーマ3/集客、宣伝、顧客化につなげるSNS活用法とは

インスタの写真を持ってきたお客様に、その写真をどうやって調べたのか
聞いてみてください。
我々美容師が「ショートバング」という言葉を使っていても、意外とそれは
知られていなくて、「オン眉」だったりすることも。
お客様がSNS上のどのワードに、どの写真に興味を示しているのか、
リアルに知ることも必要なのだと思います。

また、ビジネスアカウントを取ると、見ている人の分析ができます。
自分が設定したペルソナに合っているかどうかの確認ができるだけでなく、フォロワーがいつの時間帯に見ているかもわかります。
一般的には夜寝る前にインスタを見ている人が多いので、その直前にアップするのが効果的だと思います。

女性美容師に求められていることは、親しみやすさと情報(メイクやスキンケアなど)です。
インスタでは、メイク写真の保存数が非常に多いです。
ブランディングだけできても、それではひとりよがり。
ブランディング×マーケティングが大切です。
今の時代は選ばれる美容師にならないと残れません。
そのためにSNSは必要で、使い方がよくわからなくても、まずやってみること。
SNSは結果が出るまで半年はかかりますから、楽しみながら続けてみてくださいね!

ライター 森永泰恵

#女性美容師 #mm #ミリ #mm活 #ミリ活  #美容師 #スタイリング #アレンジ #ヘアアレンジ #ヘアスタイリング #SNS #セルフブランディング


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?