カマキリの祈りよ、竈神へ届け

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記事

中華の心 Corazón chino #連作短編 #短編 #小説

外食を妙に毛嫌いする、不思議な娘だ。  初めて会った夜にしてから、そうだった。  駅で落ち合ってから喫茶店での雑談という体裁の、まぁ最終確認ま...

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偽りの大地:Tierra de falso #短編 #小説 #連作短編

夕暮れ時のサーバルームは空調の風切り音がうるさいばかりで、妙に人の気配がなかった。ところが、ペットロスの女に言われるがまま架列(がれつ)の間を...

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Unsimulated sex #小説 #短編

第1話:男の人が一番バカになる瞬間、だからじゃないかな?  ゴムが受け止めた白いタネは思ったよりも濃く、粘り気があって量も多かった。腰から背中...

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お久しぶりのポニーテールとチルド餃子 #短編小説 #短編 #小説

梅雨時にしても肌寒すぎる薄暗い昼下がり、液晶がほんのり光る。だるい気持ちを押し殺してスマホをつかんだ時、早くも画面の輝きは失なわれていた。  ...

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銀紙で包まれた缶詰肉サンドの豆サラダ添え #連作短編 #小説 #短編

カメラが重い……。  よせばいいのにフルサイズの最上位機種を持ち出して、おまけに慣れないコスイベの囲みなんかへ突入したものだから、やさぐれたオ...

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寒々しい朝を温めることも出来ないチーズだけのホットサンド #短編 #小説 #短編小説 #連...

そぼ降る雨の中、黙々と歩いていた。既に立春から半月以上は経っているのだが、みぞれ混じりの雨が靴下まで染みて、足を踏み出すことさえおっくうになり...

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あの日、食べ損ねたプレミアムなグラノーラ #短編小説 #短編 #小説

立春は過ぎたといっても驚くほど暖かな夜、ネットTVの窓をたたんで通話中の女を気遣う。そうすると、こんどは薄壁一枚むこうの台所から切れ切れに聞こえ...

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女性フォトグラファーと品川丼 #短編 #小説 #短編小説

部屋に差し込む光がはっきりと濃い黄色みを帯び始めた頃、女性にしてはやや肩幅の広い、がっちりした影が床に伸びていた。ショートパンツから鍛えた太も...

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韓国産キムチラーメンとスパイスドラムのライム抜きキューバ・リブレ #短編 #小説 #短編...

気がついたのは確か、金曜の午後だった。    少し前の週末、俺はいつものように猫っぽい娘へメッセ飛ばそうとソーシャルアプリを立ち上げたら、知らん...

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ヤリ部屋と補身湯と昔の男 #短編 #小説 #短編小説

ゲイカップルポートレートの写真展とトークイベントは思いのほか盛況だった。駅前に向かう細い道は歩道から人が溢れ、たまりかねたワゴン車が軽く警笛を...

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