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サブカル大蔵経104『包丁人味平ラーメン編』(小学館)

コンビニで買った味平。

ラーメンとは…?

料理界では、サブの位置。

メインは和食・洋食・中華。

でも今や、日本を代表する料理になったのでは?

サブとメインの倒錯。

その発端がこの作品かもしれない。

上巻

冒頭、札幌ラーメン。そして、札幌雪まつりが舞台!コロナのことよぎりました…。ラーメンといえば、札幌だった時代…。

アントニオ榎木選手!ラーメンはねころんでくうなよーっ!!p.35

 時代は猪木アリ戦の直後なのかな?

なにい 洋食屋だと!!p.71

 ラーメン職人の、洋食屋への対抗意識がすごい印象的。

プロのラーメンマンの不満。p.100

 ラーメンマン^_^

下巻

考えてみりゃ、ラーメンにゃあどシロウトもプロもないのさ。あるのはうまいラーメンとまずいラーメンだけさ!!p.65

 現代にも通じる問題。

いつの間にかお客さんの舌の事なんかそっちのけで、技術だけで作れる料理になってしまうんじゃ。こーゆー料理はいかにも見かけがよく、腕によりをかけて作ったように見えるが、食べてみるとまるで味気ないとても料理とは言えんようなものになるんじゃ。その点素人が作る料理は、技術がないだけになんとか相手に気に入ってもらおうと必死になって作る、つまり相手のことを考えると言う態度がどうしても料理の中に出てくるんじゃよ。p.275

 このばーちゃん、いいこと言うんだよなぁ。

包丁バカ。p.338

 票が入っても笑顔見せず汗流す味平。この辺がハードボイルド的。西部劇的。

 読後にAmazonプライムでラーメンのドキュメンタリーを見た。その店主の語るこだわりが、味平理論に似ていた。味平と現代が繋がった!

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