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サブカル大蔵経 日本編

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#北海道

サブカル大蔵経942J・ウォーリー・ヒギンズ『総天然色 ヒギンズさんの北海道鉄道旅』(…

50年前、今は亡き旭川電気軌道に乗るためだけに旭川に来た生粋のマニアがいた。 米国の軍人、…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経919畔田俊彦『北海道ジャズ物語』(柘植書房新社)

北海道JAZZ文化史の労作。現在あるお店やイベントだけでなく、幻のお店が遺産のように掲載され…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経892昼間たかし/鈴木ユータ『地域批評シリーズ63 これでいいのか北海道 …

日本でない北海道が、無理矢理日本になったことから始まったゆがみを突きつける。 最初に読ん…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経891昼間たかし/鈴木ユータ『これでいいのか 北海道まちの問題編』(マイ…

愛読しているマイクロマガジン社の地域批評シリーズに、ついに北海道編登場です。しかも、二巻…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経862渡辺京二『黒船前夜』(洋泉社新書)

〈ロシア・アイヌ・日本の三国志〉 渡辺京二の澄んだ視点と粘り強い探索。 剥がされていく常…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経643谷川彰英『地図と地名に秘められた北海道の暗号』(宝島社新書)

沢山の人が関わった北海道。 あらためて北海道とは何か。 米国、豪州、樺太、満洲と比べてし…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経542梅棹忠夫『日本探検』(講談社学術文庫)

福山、綾部、北海道、犬山、名神、出雲。 日本の隠れた急所に足を運ぶ著者。 単行本は1960年発刊。60年前の本。 今こそ、梅棹忠夫に見えた世界を閲覧。 自分にとっては「北海道独立論」が鮮烈。 原武史さんの名解説。著作『「線」の思考』は本書へのオマージュ。 三原はダメです。あそこも備後には違いないけれど、あれは芸藩です。私はこの答えに強いショックを受ける。藩はよみがえる。藩は生きているのである。藩はまだ人々の心の中に生き続けていたのである。p.68  藩が生きてい

サブカル大蔵経528舘浦あざらし『ぶぶまるくんのいい旅談話室』(海豹舎あざらし文庫)

たった一人で編集・発行する「北海道いい旅研究室」は、道内書店では常にベストセラー。実際に…

永江雅邦
3年前
2

サブカル大蔵経471『北海道のトリセツ』(昭文社)

本書の、特に明治以降の記事を読んで、道民共通の言説〈北海道には歴史がない〉は誤解であり、…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経358有馬尚経『屯田兵とは何か』(幻冬舎)

北海道の開拓者〈屯田兵〉。教科書にも掲載。歴史のない北海道の最初の1ページ。みたいに思っ…

永江雅邦
3年前
5

サブカル大蔵経343姜尚中『オリエンタリズムの彼方へ』(岩波現代文庫)

東洋史学は、日本の近代化がオリエンタリズムを伴わざるをえない歪んだ構図を最も凝縮した形で…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経65『松浦武四郎とアイヌの大地』(ダイアプレス)

 執筆者・鈴木義昭の好仕事。乱立するアイヌムック本の中でも、偏った立場にならない稀に見る…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経95井上美香『北海道歴史ワンダーランド』(言視舎)

 国際地図で最後まで確定されなかった島、北海道。しかし今は日本の普通の地。住んでいる私も…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経206北大ACMプロジェクト『北海道大学もうひとつのキャンパスマップ』(寿郎社)

北大が〈植民・殖民〉に加担していたその闇の研究書、暴露本。クラーク博士の雰囲気で独立自尊のイメージがあるが、国の手先機関だった学部と教授。それは、今年の学長解任問題と繋がっている気がした。 また、北大の歴史を通して、北海道の成り立ちを道民に再考させる。国が北海道をどう扱おうとしていたのか。 知識で終わらせない、今の私を撃つ本。道民がみんなで考えてほしい本。ここから始まりだ。 フロンティア精神という言葉は、単に未知の分野に挑戦するということだけでなく、歴史上、植民地化を鼓