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空白の2年間だって、意外と悪いもんじゃなかったよ。

「数年ぶりの行動制限がない夏」

コロナ禍3年目の今年の夏を、今朝のニュースではそう表現していました。

ここ最近、また感染者が爆発的に増えてしまっていますが、過去2年間に比べると、コロナとの向き合い方や捉え方が、ずいぶん変わってきたように思います。

それが良いか悪いか……というのは人の価値観によってそれぞれなので、今回は置いておきましょう。

どちらにせよ、この窮屈だった2年間を思わず振り返りたくなる人も多いのではないでしょうか?

少なくとも、私はそうです。

コロナが上陸する前は、会社員×フリーランス音楽家の二足のわらじを履いていた私ですが、気が付けば写真家、ライターなど、何足もわらじを履く生活になっていました。

これって実は、全部「コロナ禍をどう切り抜けるか」ということを毎日考え続けた結果です。

今日のnoteでは、未だ続くコロナウイルスとの生活の中で、私が手に入れたもの、取り組んで良かったことを振り返ってみます。


■動画編集ができるようになった

2020年、音楽家としての仕事がほぼ全部なくなったときに、初めに挑戦したのがYouTubeでした。

もともとYouTuberにちょっと憧れを抱いていたのですが、身内に見られると恥ずかしいし、編集とか大変しそうだし……と踏ん切りがつかず。

ですが、いつ仕事が復活するかも分からない状況で、ただ収束を待ち続けるだけでは、音楽家としてはおろか私の存在さえ忘れてしまうのでは??

そんな恐怖心から、思い切ってYouTubeチャンネルを開設。
今はちょっと忙しくて更新が滞っていますが、2つのチャンネルを運営しています。

どちらも収益化には至っていませんが、ひと通りの動画編集スキルは身に付きました。

この2年間で動画投稿にチャレンジした人の数はめちゃくちゃ多く、「編集ができる」というスキルも今や珍しいことではなくなってしまいましまが、それでもたま〜に「編集できるの?お願いしていい??」とお仕事をいただけることもあります。

なにか求人に応募するときも、動画資料の添付が必要なケースも増えてきたので、編集はできるようになっておいて本当に良かったと思っています。

あ、もしよろしければチャンネル登録していだけるとめちゃくちゃ嬉しいです(ちゃっかり宣伝)


■宅録・配信ができるようになった

YouTubeと少し関連しますが、自分の演奏動画を作ったり、演奏配信を行ったりしたことで、宅録・配信技術が身に付きました。

全然プロレベルではないですが、iPhoneでただ撮るだけよりは、かなりいい音で録音できます。

今までは演奏資料として音源が必要な場合、お金を払って誰かに録ってもらっていましたが、自分でできるようになったことで経費削減にもなりました!

インターフェースってなに???
コンデンサー…マイク……???

といった具合に機材もなんも分からない状態からスタートしましたが(正直今もあまり分かっていない)、やってみれば意外となんとかなるものです。


■SNSのフォロワーが増えた

とにかく私のことを忘れられたくない!!!という気持ちで、SNSの投稿は毎日のように行ってきました。

それまでは音楽のことしか呟いてきませんでしたが、YouTubeのこと・写真のこと・そしてこのnoteなど、あらゆる角度から発信を続けてきたことで、フォロワーさんが増えました。

SNSって難しくて、フォロワー=みんな私のファンというわけでは全くないですが、やっぱりフォロワーさんは少ないより多い方が嬉しいです。

SNSの効果は侮れない……という話は以前もnoteに書きました。

私のTwitterのフォロワー数は現時点で約750人と、決して多くはないですが、毎日発信をすることでSNS経由で仕事をいただいたこともあります。

YouTubeではPR案件をいただいたり……

最近はライティングの依頼をTwitter経由でいただきました。

上記のほかにも、お仕事のご依頼をSNSからいただくケースが増えてきています。
コンセプトが合わず、残念ながらお断りさせていただいたものもありますが……。

「自分が何者か」を自分で示していくことの重要性を、この数年で強く感じています。


■ライティングスキルが身に付いた

今年に入ってからのことですが、noteと投稿を通して「書くこと」への抵抗を払拭し、少しずつ身に付けた「書く力」をお金に変えていっています。

コロナウイルスによる行動制限がかなり緩和され始めたとはいえ、もともと私の武器であった「音楽」という分野は、未だにかなり弱い立ち位置です。

世間的には「芸術文化」というよりも「娯楽・エンタメ」という認識の強い音楽は、感染者が少しでも増え始めると真っ先に排除されます。今月も仕事が2件飛びました。ぴえん。

その点、ライティング案件は初心者の私でも応募でき、かつ感染者数に左右されることもないため、改めてWeb業界の強さを実感しています。

将来はライター1本で食べていきたい!というワケではないですが、まともな文章が書けるとまともな大人に見える(と思っている)ので、これからも続けます。


■ものの考え方が変わった

ここからはマインドの話になりますが、上記のように色々なことに手を出した結果、ものごとに対する考え方が変わりました。

「とにかくなにかしないとヤバい!」という一心でひたすらに動き続けたことで、自分にとっての向き・不向きや、本当にやりたいことが見えてきたように思います。

やりはじめた活動の成果を出すために、本をたくさん読むようになったことも影響しているかもしれません。

最近は、ぼんやりとしていた自分の頭の中が、徐々にピントが合って鮮明になっていくような感覚があります。

基本的にいつもマイナス思考で「どうせ私なんか」が口ぐせでしたが、最近は「絶対に諦めない!」という強い心も芽生えてきました。

思い込みかもしれないけど、ここからなにか動き出すような予感がしています。
気のせいかもしれないけど、きっとこの思い込みはすごく大事。


■この2年間、意外と悪くなかった。

一時期は音楽の仕事が全滅したり、好きなときに好きなところへ出かけたり、遊びにいったりできず、辛いことももちろんありました。

幸い私や、私の家族はまだコロナウイルスに感染したことはありません。

実際に感染してしまったり、コロナウイルスのせいで今も苦しんでいる人のことを思うと、軽率な発言は慎まなければいけませんが、少なくとも私にとっては、この2年間は自分の人生を見直すきっかけになったと思っています。

そう思えば、空白と思っていたこの2年間も、意外と悪いもんじゃないのかも。

あのとき思い切って動き出さなかったら、今ごろどうしていたかな……とたまに考えます。

きっと毎日会社と家の往復で、音楽の仕事なんてほとんどなく、次第に楽器も吹かなくなっていたかもしれないし、毎日をなんとなく過ごしていたと思います。

今もまだ、理想の人生には程遠いし、体力的には正直キツいですが、ただ毎日を消費するだけの人生よりもずっと楽しいと感じています。

今後、まだどうなるか分からない世の中で、自分の将来を諦めない方法を探し続けていこうと思います。

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