0か100かを選ばない。パラレルキャリアで生きるコツ。

前回、パラレルキャリアについてのnoteを書きました。

パラレルキャリアってなにかというと、複数の職を持つ『複業』というやつです。
私の場合は、会社員、フリーランスの音楽家、駆け出し写真家の3つの顔を持っています。

前回のnoteではキャリアを構築していった過程をお話しましたが、今日は複数の職を持つということのメンタル的なコツについて書いてみます。


それは

物ごとを0か100で考えないこと。


最近は副業を認める会社が増えてきたり、フリーランスとして独立する人も多かったり……

今でこそ、働き方の多様性が注目されていますが、ほんの数年前まではそうではありませんでした。
なんなら、もっと前までは転職でさえあまり良いイメージがなかったですよね。一度入った会社にしっかり尽くしなさい、みたいな。


今は複業で働いている私も、もともとはかなり頭が固くて視野が狭く、「ひとつのことで大成できないなんてクソ」くらいに思っていました。

色々なことをやっていると、「こいつなんかミーハーだな」とか「全部中途半端なやつ」とか、あまりいいイメージは持たれない空気感をどことなく感じます。


私も例に漏れず、そう思ってしまっていた側で、


一般の会社員として生きるか
それ以外として生きるか


その2つしか選択肢がありませんでした。

それでも本当にやりたいことを諦めきれず、ジタバタと無様に足掻きまくって、それまでなんとなく敬遠してた『複業』というかたちを自分でも気が付かないうちに選択していたのです。


そんな経験から分かったことは、

ひとつのことを極めなくても意外と快適に生きていけること。


正社員になって100%会社に身を捧げなくってもいい。
派遣やパート社員などの非正規雇用でも、有給を取得したり社会保険に入ったり、『会社員』として会社に守られる権利は十分にあります。

音楽や写真などのクリエイティブ業だって、別に100%それに振り切る必要はない。

特に芸術とか技術職なんて、上を見れば自分より優れている人が数え切れないほどいます。
どんなに極めても、一生終わりが見えない。
そういう意味では、100%なんて存在しないのかも。

そんなすごい人たちと同じところに行くことは出来なくても、私の持っている感性を評価して、必要としてくれるフィールドで勝負すればいい。


今は良くも悪くも、やり方ひとつでなんでも仕事になってしまう時代です。

専門の学校を出ていなくたって、独学で自力で積み上げた技術や知識だって、それが必要だと思う人が一定数いればビジネスとして成立してしまう。
私がよく知る音楽の世界でも、音楽大学を出た人よりも独学で学んだハイアマチュアの方がファンが多い、なんていうのはよくある話です。


ひとつのことを100%極められるのは、とっても素晴らしいこと。
でも、それって簡単に求められがちなわりにはすごく難しい。何かをとことん極め抜くことは、一種の才能だから。誰にでも真似できることではありません。

だから、それが出来なくたって、そんなに落ち込む必要はないと私は思っています。


自分に出来ること、自分にとって得することを良いとこ取りして、足して100になればそれでいい。


複業で頑張りたい人は、このくらいゆるい心構えが必要かもしれません。

それぞれの仕事を100%極めた達人にはなれないけど、色んなことをいい感じにこなせるマルチプレイヤー的な立ち位置を目指せばいいのです。

もちろん、適当に雑に仕事をすればいいということではないので、一つひとつの仕事に丁寧に向き合う姿勢は大切です。

ひとつでは大きな成果を残せなくても、複数掛け合わせれば100、もしかしたらそれ以上にもなれるかも。

そんなワクワクと共存していくことが、『複業』をこなすコツだと感じています。

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